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第0章-2:原価の分類



総原価の分類

今回は原価の分類について簡単に説明していこうと思います。内容は主に用語の説明になるので、少し退屈かもしれません。

じゃあ、寝てるから終わったら起こして。

しかし、今回説明する原価の分類は原価計算を行う上で非常に重要な概念となるので、しっかりと理解してください。

じゃあ、やっぱり起きてます!

原価とは、簡単に言うと経営活動にかかったお金のことです。そして、すべての原価はどのような経営活動に要したかによって次のように分類されます。

①製造原価
製造活動(工場などにおける製品の製造のための活動)に要した原価。
②販売費
販売活動(営業所などにおける製品の販売のための活動)に要した原価。
③一般管理費
一般管理活動(本社などにおける企業全般の管理のための活動)に要した原価。

例えば、同じ「減価償却費」でも製造活動に要する工場の建物や機械の減価償却費などは製造原価となり、直接製造活動に関係の無い本社建物の減価償却費などは一般管理費となります。

なお、販売費と一般管理費を合計したものを営業費といいます。

また、これらのうち原価計算の対象となるのは①製造原価のみで、②販売費と③一般管理費はそのまま直接、損益計算書に記載されます。


製造原価の分類

製造原価は大きく2つのアプローチから分類することができます。

「形態別分類」は、原価をどのようなものに対して支払ったのかという分類であり、「製品との関連における分類」は、その製品に対していくらかかったのかがわかるかどうかという分類です。

形態別分類

①材料費
製品の製造のために物品を消費したことで発生する原価。
②労務費
製品の製造のための労働用役に対して支払われた原価。
③経費
製造原価のうち、材料費と労務費以外のもの。

製品との関連における分類

①製造直接費
製品1個につき、いくらかかったのかが明確にわかる原価。例えば、自動車1台あたりのタイヤは4本と明確に分かるので、これらは直接材料費となります。また、タイヤを1本取り付けると工員はいくらもらえると明確に決まっていれば、これは直接労務費ということになります。
②製造間接費
製品1個につき、いくらかかったのかが明確にはわからない原価。例えば、工場の減価償却費や工場長の給料などは、総額がいくらか分かっても自動車1台につきいくら発生したのかまでは分かりません。したがって、これらは間接労務費、間接経費となります。

6種類の製造原価

以上の分類によると、製造原価は以下のように6つに分けることができます。

製品との関連における分類
製造直接費 製造間接費
形態別分類 材料費 直接材料費 間接材料費
労務費 直接労務費 間接労務費
経費 直接経費 間接経費

この分類は原価計算を行う上で非常に重要な分類となります。このような分類がなぜ必要になるのかは原価計算を勉強していくうちに分かってくると思いますので、ここではまずしっかりと製造原価がどのように分類されるのかを確認してください。


総原価の分類まとめ

これまで説明してきた原価の分類を表にまとめると、次のようになります。

総 原 価 営 業 費 販 売 費
一般管理費
製造原価 製造直接費 直接材料費
直接労務費
直接経費
製造間接費 間接材料費
間接労務費
間接経費

ふぁ~、やっと終わったか。確かに退屈だったね。。。

次回からは、工業簿記の流れを一通りざっくり見ていくことにしましょう。




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INDEX

 第0章:工業簿記のアウトライン
 第1章:費目別計算
 第2章:個別原価計算①
 第3章:製造間接費の予定配賦
 第4章:個別原価計算②
 第5章:総合原価計算①
 第6章:総合原価計算②
 第7章:総合原価計算③
 第8章:総合原価計算④
 第9章:工業簿記の財務諸表
 第10章:標準原価計算
 第11章:CVP分析と直接原価計算
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