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2級工業簿記無料講座

第0章-6:原価計算の分類とプロセス

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原価計算の分類

実際原価計算と標準原価計算

製品の製造原価を計算するにあたり、実際の消費量にもとづいて行う原価計算を実際原価計算、あらかじめ予定した標準の消費量にもとづいて行う原価計算を標準原価計算といいます。

当サイトでは、第1部において実際原価計算を前提とした基本的な原価計算の方法などを学習していきます。標準原価計算は第2部で扱います。

全部原価計算と直接原価計算

製品の製造原価を計算するにあたり、すべての原価要素を用いて行う原価計算を全部原価計算、変動費のみで計算する方法を直接原価計算といいます。

第1部と第2部では全部原価計算を前提に説明していきます。直接原価計算については第3部で扱う予定です。

個別原価計算と総合原価計算

主に個別性の強い製品などを受注生産している場合に用いられるのが個別原価計算です。これに対し、同一の製品を大量生産している場合に用いられるのが総合原価計算です。


つまり、製品の製造原価を計算する場合には、以下のように全部で8種類の組み合わせが考えられることになります。

実際or標準 全部or直接 個別or総合 原価計算の方式
実際消費量にもとづいて計算 全部の原価要素で計算 受注生産方式 ①実際・全部・個別原価計算
大量生産方式 ②実際・全部・総合原価計算
変動費のみで計算 受注生産方式 ③実際・直接・個別原価計算
大量生産方式 ④実際・直接・総合原価計算
標準消費量にもとづいて計算 全部の原価要素で計算 受注生産方式 ⑤標準・全部・個別原価計算
大量生産方式 ⑥標準・全部・総合原価計算
変動費のみで計算 受注生産方式 ⑦標準・直接・個別原価計算
大量生産方式 ⑧標準・直接・総合原価計算


製品原価計算のプロセス

基本的に製品原価計算は次のような3つのプロセスで行われます。

①費目別計算

まずはじめに、原価計算期間(1ヶ月間)に発生した原価を費目(材料費・労務費・経費)ごとに集計します。

当サイトでは、まず第1章で費目別計算を学習します。

②部門別計算

次の段階として、当月に発生した原価を原価部門ごとに集計します。原価部門とは、工場全体を作業内容などで分類して設定した区分のことです。部門別計算は製品原価をより正確に計算することを目的として行われますが、小規模な企業では計算の簡便化のため部門別計算を省略する場合があります。

なお、製造間接費を部門別に配賦する際には、実際配賦による場合もあれば予定配賦による場合もあります。これについては第4章にて詳しく説明します。

当サイトでは、第4章で個別原価計算を前提とした部門別計算を学習しますが、部門別計算(および費目別計算)については、個別原価計算の場合と総合原価計算の場合とで異なるところはありません。

・個別原価計算の場合

①費目別計算→ 部門別計算を行わない ③製品別計算→ 単純個別原価計算
(第2章)
①費目別計算→ 部門別計算を行う  → ③製品別計算→ 部門別個別原価計算
(第4章)

・総合原価計算の場合

①費目別計算→ 部門別計算を行わない ③製品別計算→ 単一工程総合原価計算
(第5章)
①費目別計算→ 部門別計算を行う  → ③製品別計算→ 工程別総合原価計算
(第7章)

③製品別計算

最後に、原価を製品に集計して製品1単位あたりの原価を計算します。個別原価計算か総合原価計算かという区別はこの製品別計算における区別であって、先程も述べたとおり、費目別計算と部門別計算についてはいずれの場合であっても共通となります。

①費目別計算 ②部門別計算 ③製品別計算
共通 共通 個別原価計算(受注生産)
総合原価計算
(大量生産)
単一製品 単純総合原価計算
(第5章)
複数の異種製品 組別総合原価計算
(第6章)
複数の同種製品 等級別総合原価計算
(第6章)

工業簿記(原価計算)の学習では、それぞれの計算方法や処理方法などを部分的・個別的に見ていくことになりますが、以上のような一連の流れ・繋がりを意識するように心がけてください。




ポイントチェック!

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・初めて工業簿記(原価計算)を勉強する人は、このページの内容はいまいち意味がよくわからないと思いますので、さらっと流して頂ければ結構です。

・一通り工業簿記の学習が終わってから、もう一度このページを読み返していただくと内容が理解できると思います。


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