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第1章-3:材料費の計算①(消費価格の計算)



材料費の計算方法

原則的な方法

材料費は原則として次のように計算します。

材料費 = 消費価格 × 消費量

つまり材料費を計算するためには、「消費価格をどのように計算するのか」ということと「消費量をどのように計算するのか」という2つのことが問題になるわけです。

材料費の計算方法

簡便的な方法

工場消耗品や消耗工具器具備品など、重要性が低いものについては購入した金額をすべて当月中に消費したと考えて、材料を購入した時にその買入額を製造間接費(間接材料費)に計上します。

例題 工場消耗品¥100,000を現金で購入した。

借方科目 金額 貸方科目 金額
製造間接費 100,000 現金 100,000


消費価格の計算方法

3つの計算方法

材料の消費価格の計算方法には次のようなものがありますが、3級で学習した商品の払出単価の計算方法と同じなので、特に問題はないと思います。

①先入先出法
先に仕入れた材料から先に払い出すと仮定して、材料の消費価格を計算する方法。
②移動平均法
材料の仕入れのつど平均単価を計算し、それをもって材料の消費価格とする方法。
③月次総平均法
材料の月初在高および当月仕入高の合計金額を月初棚卸数量および当月仕入数量で割って1か月間の平均単価を計算し、それをもって材料の消費価格とする方法。

例題

次の資料を参考に、以下の問いに答えなさい。

【資料】材料の受払記録

日付 摘要 数量 単価 金額
1日 前月繰越 300個 @¥1,000 ¥300,000
10日 受入 900個 @¥1,100 ¥990,000
15日 払出 800個
20日 受入 600個 @¥1,150 ¥690,000
25日 受入 1,000個 @¥1,200 ¥1,200,000
30日 払出 1,500個

(問1)先入先出法によって、当月の材料費を計算しなさい。

(問2)移動平均法によって、当月の材料費を計算しなさい。

(問3)月次総平均法によって、当月の材料費を計算しなさい。なお、平均単価の計算において小数点以下は四捨五入すること。


先入先出法による消費価格の計算

先入先出法では、先に仕入れた古い材料から先に払い出すと仮定するので、月末棚卸高は新しいものから順番に残っているということになります。

したがって、月末における材料の帳簿数量500個(=月初(300個)+受入(900個+600個+1,000個)-払出(800個+1,500個))は、すべて25日受入分の単価@¥1,200で構成されていると考えて月末の材料棚卸高を計算し、当月の材料費は貸借の差額で求めます。

先入先出法による材料の消費価格の計算

移動平均法による消費価格の計算

移動平均法では、材料の仕入(受入)のつど平均単価を計算し、それをもって材料の消費価格とします。

日付 摘要 受入高 払出高 残高
1
月初 ¥300,000
(300個×@\1,000)
¥300,000
(300個×@\1,000)
10
受入 ¥990,000
(900個×@\1,100)
¥1,290,000
(1,200個×@\1,075
15
払出 ¥860,000
(800個×@\1,075)
¥430,000
(400個×@\1,075)
20
受入 ¥690,000
(600個×@\1,150)
¥1,120,000
(1,000個×@\1,120
25
受入 ¥1,200,000
(1,000個×@\1,200)
¥2,320,000
(2,000個×@\1,160
30
払出 ¥1,740,000
(1,500個×@\1,160)
¥580,000
(500個×@\1,160)
合計 ¥3,180,000
(2,800個)
¥2,600,000
(2,300個)

・10日受入時の平均単価:(月初¥300,000+受入¥990,000)÷(月初300個+受入900個)=@¥1,075

・20日受入時の平均単価:(残高¥430,000+受入¥690,000)÷(残高400個+受入600個)=@¥1,120

・25日受入時の平均単価:(残高¥1,120,000+受入¥1,200,000)÷(残高1,000個+受入1,000個)=@¥1,160

以上より、払出高(消費高)の合計¥2,600,000が当月の材料費となります。

このように移動平均法は、受入のつど平均単価を計算しなければならないので、計算に手数がかかってしまうというデメリットがあります。しかし反面、払出ごとに材料費を計算することができ、また、材料の残高も常に把握することができるので、在庫管理などの面で優れていると言えるでしょう。


月次総平均法による消費価格の計算

月次総平均法では、以下のように1か月間の平均単価を計算します。

(月初在高+当月仕入高)÷(月初棚卸数量+当月仕入数量)

上の表の受入高欄より、月初在高と当月仕入高の合計額は¥3,180,000、月初棚卸数量と当月仕入数量の合計は2,800個なので、月次総平均法による平均単価は次のようになります。

¥3,180,000÷2,800個=@¥1,136(小数点以下四捨五入)

払出量(消費量)の合計は2,300個なので、当月の材料費は¥2,612,800(=@¥1,136×2,300個)となります。

このように月次総平均法は、計算が簡便であるというメリットがある反面、月末になるまで平均単価が判明せず材料費の計算が遅れてしまう月末になるまで材料の残高が分からないといったデメリットがあります。




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INDEX

 第0章:工業簿記のアウトライン
 第1章:費目別計算
 第2章:個別原価計算①
 第3章:製造間接費の予定配賦
 第4章:個別原価計算②
 第5章:総合原価計算①
 第6章:総合原価計算②
 第7章:総合原価計算③
 第8章:総合原価計算④
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