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第3章-1:製造間接費の予定配賦と分類

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製造間接費の予定配賦とは

実際配賦の欠点

第2章-2:個別原価計算の問題の解き方における例題では、直接労務費を基準として製造間接費の実際発生額を各製造指図書に配賦しました。

これを実際配賦といいますが、この実際配賦には次のような欠点があり、あまり用いられていないのが現状です。

①計算が遅れる
実際配賦は、その期(月)の製造活動が終了して製造間接費の実際額が判明してからでないと計算できません。例えば顧客と価格交渉などを行う場合、原価が分からなければ交渉のしようがありません。その場合、決算が行われる期末(月末)まで待たないといけないということになります。
②単位原価の変動が激しい
実際配賦率を用いると、同じ製品でも操業度の高低によって製品の単位原価が変わってしまいます(これに関しては後で詳しく説明しますので、ここではわからなくても結構です)。

操業度とは生産活動量の大きさのことですが、単純に”忙しさ”のことだと思ってもらえば結構です。例えば、アイスクリームのみを製造している会社の場合、夏は操業度が高く、逆に冬場は操業度が低いということになります。

予定配賦のメリット

これら実際配賦の欠点を克服するための方法として予定配賦というものがあります。

予定配賦は、あらかじめ製造間接費の金額と操業度を予測して配賦率を計算し、この配賦率(予定配賦率)にもとづいて製造間接費の配賦を行います。

予定配賦では上で示したような実際配賦の欠点を補うことができます。

①計算が迅速に行える
予定配賦率は、会計年度のはじめに算定されます。そのため、製品が出来上がったらすぐに原価を計算することができます。
②単位原価が安定する
予定配賦の場合、同一の配賦率によって製造間接費を配賦するので、その期の操業度によって製品の単位原価が大きく変動するということはありません。

製造間接費の分類

製造間接費は、操業度との関連から変動製造間接費固定製造間接費に分類することができます。

・変動製造間接費
操業度に比例して増減する製造間接費。操業度が高ければ多く発生し、逆に操業度が低ければ少なくて済むもの。
・固定製造間接費
操業度に関係なく一定額が発生する製造間接費。

製造間接費の予定配賦を行うためには、まず製造間接費の予算(目標額)を設定しなければなりません。

この予算を設定するために、上のように製造間接費を変動費と固定費に分ける必要があるのですが、これを製造間接費の固変分解といいます。

固変分解にはいくつかの方法がありますが、次のページでは日商簿記2級の試験上重要性が高いと思われる「高低点法」という方法を紹介していきます。




最後にこのページのポイントをチェック!

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1.製造間接費を予定配賦すると、次のようなメリットが得られる。
①予定配賦率は会計年度のはじめに算定されるため、計算が迅速に行える
②予定配賦の場合、同一の配賦率によって製造間接費を配賦するので、単位原価が安定する

2.製造間接費は、操業度との関連から変動製造間接費固定製造間接費に分類することができる。


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