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第4章-5:相互配賦法による補助部門費の配賦

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相互配賦法による補助部門費の配賦問題

当工場では、2つの製造部門(切削部門・組立部門)と2つの補助部門(動力部門・修繕部門)により原価部門が構成されている。次の資料に基づいて、[資料]5.で示す原価計算表を作成しなさい。

[資料]

1.当期における部門費(部門個別費+部門共通費配賦額)は次のとおりであった。

切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門 合 計
¥950,000 ¥800,000 ¥128,000 ¥160,000 ¥2,038,000

2.補助部門費の配賦に用いる配賦基準の値

切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門 合 計
動力消費量(kwh) 80,000 80,000 40,000 200,000
修繕時間(時間) 180 140 80 400

3.各製造指図書へは、切削部門は機械作業時間、組立部門は直接作業時間を基準として配賦する。

#100 #200 合 計
機械作業時間(時間) 350 270 620
直接作業時間(時間) 380 420 800

4.当工場では、補助部門費の配賦方法として相互配賦法を採用している。

5.原価計算表(単位:円)

#100 #200 合計
直接材料費 950,000 810,000 1,760,000
直接労務費 580,000 450,000 1,030,000
製造間接費
切削部門費
組立部門費
合 計


補助部門費の配賦(第1次配賦)

補助部門の予定配賦率

相互配賦法では、まず第1次配賦として補助部門費をすべての部門(補助部門を含む)に配賦します。したがって、配賦率の計算において基準となるのは補助部門を含んだすべての配賦基準値の合計となることに注意してください。

動力部門費の配賦率 = 動力部門費 ÷ 全部門における動力消費量合計
          = ¥128,000  ÷ 200,000kwh
          = @¥0.64
修繕部門費の配賦率 = 修繕部門費 ÷ 全部門における修繕時間合計
          = ¥160,000  ÷ 400時間
          = @¥400

動力部門費の配賦額

切削部門への配賦額 @¥0.64 × 80,000kwh = ¥51,200
組立部門への配賦額 @¥0.64 × 80,000kwh = ¥51,200
修繕部門への配賦額 @¥0.64 × 40,000kwh = ¥25,600

修繕部門費の配賦額

切削部門への配賦額 @¥400 × 180時間 = ¥72,000
組立部門への配賦額 @¥400 × 140時間 = ¥56,000
動力部門への配賦額 @¥400 × 80時間  = ¥32,000

補助部門費の配賦(第1次配賦)

補助部門費の配賦(第2次配賦)

補助部門の予定配賦率

第2次配賦では、第1次配賦でほかの補助部門から配賦されてきた金額を製造部門のみへ配賦します。製造部門のみへ配賦するわけですから、計算方法としては直接配賦法と同じということになります。

すなわち、配賦率の計算において基準となるのはすべての配賦基準値の合計ではなく、製造部門のみにおける配賦基準値の合計となります。

動力部門費の配賦率 = 動力部門費(第1次配賦後)÷製造部門における動力消費量合計
          = ¥32,000 ÷ (80,000kwh+80,000kwh)
          = @¥0.2
修繕部門費の配賦率 = 修繕部門費(第1次配賦後)÷製造部門における修繕時間合計
          = ¥25,600 ÷ (180時間+140時間)
          = @¥80

動力部門費の配賦額

切削部門への配賦額 @¥0.2 × 80,000kwh = ¥16,000
組立部門への配賦額 @¥0.2 × 80,000kwh = ¥16,000

修繕部門費の配賦額

切削部門への配賦額 @¥80 × 180時間 = ¥14,400
組立部門への配賦額 @¥80 × 140時間 = ¥11,200

補助部門費の配賦(第2次配賦)

製造指図書への配賦

最後に、補助部門費配賦後の製造部門費を各製造指図書へ配賦します。なお、配賦基準については、問題の指示に従ってください。上の例題では、切削部門は機械作業時間、組立部門は直接作業時間を基準として配賦します。

切削部門費の配賦

切削部門費の配賦率 = 切削部門費  ÷ 機械作業時間合計
          = ¥1,103,600 ÷  620時間
          = @¥1,780 

切削部門費の配賦額は、切削部門費の配賦率に#100および#200それぞれの機械作業時間を掛けて計算します。

・切削部門費の配賦額

#100への配賦額 @¥1,780 × 350時間 = ¥623,000
#200への配賦額 @¥1,780 × 270時間 = ¥480,600

組立部門費の配賦

組立部門費の配賦率 = 組立部門費 ÷ 直接作業時間合計
          = ¥934,400 ÷ 800時間
          = @¥1,168

組立部門費の配賦額は、組立部門費の配賦率に#100および#200それぞれの直接作業時間を掛けて計算します。

・組立部門費の配賦額

#100への配賦額 @¥1,168 × 380時間 = ¥443,840
#200への配賦額 @¥1,168 × 420時間 = ¥490,560

製造指図書への配賦

例題の答え

以上より、例題の答え(原価計算表)は次のようになります。

#100 #200 合計
直接材料費 950,000 810,000 1,760,000
直接労務費 580,000 450,000 1,030,000
製造間接費
切削部門費 623,000 480,600 1,103,600
組立部門費 443,840 490,560 934,400
合 計 2,596,840 2,231,160 4,828,000



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1.第1次配賦では、補助部門間の用役の授受を考慮して、補助部門費を製造部門だけでなく補助部門へも配賦する。
→配賦率計算の基準となるのは、補助部門を含んだすべての配賦基準値の合計となる。

2.第2次配賦では、補助部門費を製造部門のみに配賦する。
→配賦率計算の基準となるのは、製造部門のみの配賦基準値の合計となる。


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