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第5章-3:先入先出法による計算方法

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先入先出法とは

今回は先入先出法による計算方法を解説していきます。先入先出法では、古いものから順番に完成すると考えます。つまり、まず月初仕掛品をすべて完成させてから、次に当月投入分の加工に取り掛かると考えて計算していく方法です。

この考え方によると、月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているということになり、逆に完成品は月初仕掛品から完成した部分と当月投入分から完成した部分の両方から構成されているということになります。

先入先出法のイメージ


先入先出法による計算方法

例題

次の資料より、先入先出法によって完成品総合原価と月末仕掛品原価及び完成品単位原価を求めなさい。

1.生産データ

期首仕掛品  400個 (80%)
当期投入 2,200
2,600個
期末仕掛品  600 (40%)
完成品 2,000個

注)材料はすべて始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.製造原価データ

直接材料費 加工費
月初仕掛品原価 ¥136,000 ¥115,200 ¥251,200
当月製造費用 ¥1,034,000 ¥825,600 ¥1,859,600
¥1,170,000 ¥940,800 ¥2,110,800

直接材料費の計算

直接材料費については、始点投入なので加工進捗度を気にする必要はありまん。したがって、仕掛品の数量はそのままの数量を使って計算していくことになります。

先ほど言ったように、先入先出法ではまず月初仕掛品の全部が完成品となり、次に当月投入分が完成品と考えるので、完成品は月初仕掛品の原価全部と当月投入分の単価で計算した部分から構成されています。

また、月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているので、当月投入分の単価を使って計算していけばいいということです。


先入先出法での直接材料費の計算

以上より、完成品及び月末仕掛品に含まれる直接材料費は次のようになります。

完成品の直接材料費 月初仕掛品原価 + 当月投入当月完成品原価
= ¥136,000 + @¥470×¥1,600個
= ¥888,000
月末仕掛品の直接材料費 当月投入分の単価 × 月末仕掛品量
= @¥470 × 600個
= ¥282,000

加工費の計算

加工費の計算方法も基本的には直接材料費の場合と同じですが、加工費の計算では仕掛品については加工進捗度を掛けた完成品換算量を使って計算していくということに注意してください。

月初仕掛品の完成品換算量は320個(=400個×80%)、月末仕掛品の完成品換算量は240個(=600個×40%)となります。

なお、当期投入量(換算量)は貸借の差額で求めてください。

先入先出法での加工費の計算

以上より、完成品及び月末仕掛品に含まれる加工費は次のようになります。

完成品の加工費 月初仕掛品原価 + 当月投入当月完成品原価
= ¥115,200 + @¥430×1,680個
= ¥837,600
月末仕掛品の加工費 当月投入分の単価 × 月末仕掛品換算量
= @¥430 × 240個
= ¥103,200

例題の答え

完成品総合原価 完成品の直接材料費 + 完成品の加工費
= ¥888,000 + ¥837,600
= ¥1,725,600
月末仕掛品原価 月末仕掛品の直接材料費 + 月末仕掛品の加工費
= ¥282,000 + ¥103,200
= ¥385,200
完成品単位原価 完成品総合原価 ÷ 完成品量
= ¥1,725,600 ÷ 2,000個
= @¥862.8



ポイントチェック!

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1.先入先出法とは、まず月初仕掛品をすべて完成させてから、次に当月投入分の加工に取り掛かると考えて計算していく方法をいう。

2.先入先出法では、月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているということになり、完成品は月初仕掛品から完成した部分と当月投入分から完成した部分の両方から構成されているということになる。

※先入先出法の問題を解く場合は、なるべく次のページで紹介する方法(完成品原価を差額で計算する方法)で解くようにしてください。


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