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第5章-4:総合原価計算の効率的な問題の解き方

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平均法の問題の効率的な解き方

例題

次の資料にもとづいて、平均法によって完成品総合原価と月末仕掛品原価及び完成品単位原価を求めなさい。

1.生産データ

期首仕掛品  400個 (80%)
当期投入 2,200
2,600個
期末仕掛品  600 (40%)
完成品 2,000個

注)材料はすべて始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.製造原価データ

直接材料費 加工費
月初仕掛品原価 ¥136,000 ¥115,200 ¥251,200
当月製造費用 ¥1,034,000 ¥825,600 ¥1,859,600
¥1,170,000 ¥940,800 ¥2,110,800

解き方のコツ

平均単価の計算は、インプット側の合計金額(月初仕掛品原価+当月製造費用)をインプット側数量の合計(月初仕掛品数量+当月投入量)で割って計算します。

つまり、月初仕掛品と当月投入分の合計さえ分かれば計算することができるので、その内訳まで気にする必要はありません。

インプット側の数量および金額の合計は、アウトプット側の数量および金額の合計と等しいので、アウトプット側の数量の合計をそのまま使って平均単価を計算すると、効率的に問題を解くことができます。

あとはこれまで通り、平均単価に完成品量および月末仕掛品量(加工費は換算量)を掛ければ、完成品の原価および月末仕掛品の原価を計算することができます。

また、これまでは直接材料費と加工費を分けて説明してきましたが、直接材料費と加工費を同じボックス図の中に記入して計算していくと、さらに時間を短縮することができるでしょう。

平均法の問題の効率的な解き方

※( )内の数量は、完成品換算量を表す。

例題の答え

完成品総合原価 完成品の直接材料費 + 完成品の加工費
= (@¥450×2,000個)+(@¥420×2,000個)
= ¥900,000 + ¥840,000
= ¥1,740,000
月末仕掛品原価 月末仕掛品の直接材料費 + 月末仕掛品の加工費
= (@¥450×600個)+(@¥420×240個
= ¥270,000 + ¥100,800
= ¥370,800
完成品単位原価 完成品総合原価 ÷ 完成品量
= ¥1,740,000 ÷ 2,000個
= @¥870


先入先出法の問題の効率的な解き方

例題

次の資料にもとづいて、先入先出法によって完成品総合原価と月末仕掛品原価及び完成品単位原価を求めなさい。

1.生産データ

期首仕掛品  400個 (80%)
当期投入 2,200
2,600個
期末仕掛品  600 (40%)
完成品 2,000個

注)材料はすべて始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.製造原価データ

直接材料費 加工費
月初仕掛品原価 ¥136,000 ¥115,200 ¥251,200
当月製造費用 ¥1,034,000 ¥825,600 ¥1,859,600
¥1,170,000 ¥940,800 ¥2,110,800

解き方のコツ

先入先出法は、月初仕掛品が先に完成すると仮定して原価配分を行う方法です。月初仕掛品が先に完成するということは、月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているということになります。

先入先出法のイメージ

まず、当月投入分の単価を使って月末仕掛品原価を求めます。

インプット側の合計金額(月初仕掛品原価+当月製造費用)とアウトプット側の合計金額(完成品原価+月末仕掛品原価)は等しいので、インプット側の合計金額から月末仕掛品原価を差し引いて、貸借差額で完成品の原価を求めれば効率的に問題を解くことができます。

先入先出法の問題の効率的な解き方

※( )内の数量は、完成品換算量を表す。

例題の答え

月末仕掛品原価 月末仕掛品の直接材料費 + 月末仕掛品の加工費
= (@¥470×600個)+(@¥430×240個
= ¥282,000 + ¥103,200
= ¥385,200
完成品総合原価 インプット側の合計(月初仕掛品原価+当月製造費用)-月末仕掛品原価
= ¥2,110,800 - ¥385,200
= ¥1,725,600
完成品単位原価 完成品総合原価 ÷ 完成品量
= ¥1,725,600 ÷ 2,000個
= @¥862.8



ポイントチェック!

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1.平均法の効率的な計算方法
①借方側の数量および金額について、月初分と当月分とを分ける必要はない
②借方側の数量の合計(月初仕掛品数量+当月投入量)は貸方側の合計をそのまま使う。

2.先入先出法の効率的な計算方法
①まず、当月投入分の単価を使って月末仕掛品原価を求める。
②次に、借方側の合計金額(月初仕掛品原価+当月製造費用)から月末仕掛品原価を差し引いて、貸借差額で完成品原価を計算する。

※直接材料費と加工費を1つのボックス図で記入していくとさらに時間短縮が可能。


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