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第6章-4:等級別総合原価計算の計算方法



等級別総合原価計算の例題

当工場では、A製品とB製品の2種類の製品を生産しており、等級別総合原価計算を採用している。次の資料に基づいて、各等級製品の完成品原価および完成品製造単価を求めなさい。

1.生産・原価データ

生産量 直接材料費 加工費
月初仕掛品  500個 (60%) ¥76,000 ¥50,000
当月投入 1,000 ¥200,000 ¥220,800
1,500個 ¥276,000 ¥270,800
月末仕掛品  400 (40%)
完成品 1,100個 (A製品500個、B製品600個)

注)材料はすべて始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.各製品の等価係数は重量比に基づいて次のように算定されている。

A製品 B製品
等価係数 1 0.6

3.完成品と月末仕掛品への原価配分は先入先出法による。


①全体の完成品原価の計算

前回お話ししたように等級別総合原価計算の計算手続きは、まず単純総合原価計算の方法によって全体の完成品原価を計算し、次に等価係数を用いて全体の完成品原価を各等級別製品に配分します。

したがって最初の計算段階として、まず全体の完成品原価を計算します。この計算では等価係数のことを気にする必要はありません。

ボキタロー 単純総合原価計算と同じように計算していけばいいんだね。

原価の配分方法は先入先出法なので、まず月末仕掛品原価を計算して貸借の差額で完成品原価を計算します。計算方法がわからない人は「第5章-4:総合原価計算の効率的な問題の解き方」を参照してください。

【ボックス図】

全体の完成品原価の計算

※( )内は完成品換算量を示す。


②完成品原価の配分

次に全体の完成品原価を各等級製品に配分するわけですが、ここで注意してもらいたいのは、等価係数そのままの割合で配分するのではないということです。

ボキタロー 1:0.6の比率で配分するんじゃないの?

はい。全体の完成品原価を各等級製品に配分するための基準には積数を用います。

ボキタロー 「せきすう」ってなに?

積数とは各製品の生産量に等価係数を掛けて計算したものをいいます。

A製品の積数 完成品量500個 × 等価係数 1 = 500個
B製品の積数 完成品量600個 × 等価係数0.6 = 360個

A製品とB製品の積数の合計は860個なので、完成品原価の配分は次のようになります。

A製品の完成品原価 全体の完成品原価¥430,000×500個/860個=¥250,000
B製品の完成品原価 全体の完成品原価¥430,000×360個/860個=¥180,000


③単位原価の計算

最後に、各等級製品に配分された原価を完成品量で割って完成品の単価原価を計算します。

A製品の単位原価 完成品原価¥250,000 × 完成品量500個 = @¥500
B製品の単位原価 完成品原価¥180,000 × 完成品量600個 = @¥300
ボキタロー あれ?積数を使うんじゃないの?

積数はあくまでも原価の負担割合(配分割合)にすぎないので、単位原価を計算するときは積数ではなく実際の完成品量にもとづいて計算します

完成品原価の配分と単位原価の計算



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INDEX

 第0章:工業簿記のアウトライン
 第1章:費目別計算
 第2章:個別原価計算①
 第3章:製造間接費の予定配賦
 第4章:個別原価計算②
 第5章:総合原価計算①
 第6章:総合原価計算②
 第7章:総合原価計算③
 第8章:総合原価計算④
 第9章:工業簿記の財務諸表
 第10章:標準原価計算
 第11章:CVP分析と直接原価計算
【連絡先】
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