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第7章-1:工程別総合原価計算の概要

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工程別総合原価計算とは?

これまでは、1つの工程で製品を生産するということを前提に考えてきました。

しかし、多くの工場では1つの工程で製品を生産するということはむしろまれであり、いくつかの工程に分けて製品を生産することの方が一般的です。

総合原価計算では製造部門のことを工程と呼び、この工程ごとに原価計算を行うのが工程別総合原価計算という方法です。

各工程の加工を終えたものを工程完成品といい、これが次の工程に振り替えられて、最終的な製品(最終完成品)となり外部に販売されます。

例えば、第1工程で白い紙に赤いペンキを塗り、第2工程でその紙を折って折り鶴を製造し、販売している会社があるとします。この場合、赤い紙が工程完成品となり、折り鶴が最終完成品ということになります。

【工程のイメージ】

工程のイメージ

累加法とは?

工程別総合原価計算の方法として、累加法と非累加法という2つの方法があります。このうち、日商簿記2級では累加法が出題されるので、これについて説明していきたいと思います(非累加法は1級の範囲となります)。

まず第1工程では、今まで学習してきた単純総合原価計算を行い、工程完成品の原価と月末仕掛品原価を計算します。

そして第2工程では、その工程完成品の原価を前工程費として受け入れ、前工程費および第2工程の加工費を使って最終的な製品の原価を計算します。

なお、前工程費は直接材料費(始点投入のケース)と同じように扱って計算します。

なぜなら、第2工程にとって第1工程の完成品は始点投入の材料(上の例で言うと赤い紙)にほかならないからです。つまり直接材料費と前工程費は、外部から購入したものなのか、それとも前工程で作られたものなのかという違いでしかないのです。

したがって、計算方法としては直接材料費も前工程費も同じとなるわけです。

【累加法のイメージ】

累加法のイメージ

このように、累加法では雪だるま式に原価が増えていくというイメージです。




ポイントチェック!

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1.総合原価計算では製造部門のことを工程と呼び、この工程ごとに原価計算を行うのが工程別総合原価計算である。

2.累加法の計算手続き
①第1工程では単純総合原価計算によって、工程完成品の原価と第1工程の月末仕掛品原価を計算する。
②第2工程では前工程費(第1工程の完成品原価)および第2工程の加工費を使って、最終完成品の原価と第2工程の月末仕掛品原価を計算する。


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