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第7章-2:工程別総合原価計算の計算方法



工程別総合原価計算の例題

当工場では、2つの工程によって製品を生産しており、累加法による工程別総合原価計算を採用している。次の資料に基づいて、資料3.で示す工程別仕掛品勘定を完成させなさい。

1.生産データ

第1工程 第2工程
月初仕掛品  500個 (60%) 月初仕掛品  400個 (70%)
当月投入 1,100 前工程より 1,200
1,600個 1,600個
月末仕掛品  400 (40%) 月末仕掛品  300 (40%)
完成品 1,200個 完成品 1,300個

注)材料はすべて第1工程の始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.完成品と月末仕掛品への原価配分として、第1工程では平均法、第2工程では先入先出法を用いる。

3.工程別仕掛品勘定

工程別仕掛品勘定(問題)


例題の解答・解説

解答

工程別仕掛品勘定(答え)

第1工程の計算方法

累加法では、基本的に今まで学習してきた単純総合原価計算を繰り返せばいいだけなので、計算方法に関しては特に問題ないと思います。ただし、この例題のように工程ごとに原価の配分方法が異なる場合もあるので注意してください。

ボキタロー 第1工程では平均法、第2工程では先入先出法を使うんだね。

はい、そうです(以下の計算方法がわからない人は「第5章-4:総合原価計算の効率的な問題の解き方」を参照してください)。

第1工程は平均法なので、借方側(月初+当月)における数量および金額の内訳を気にする必要はありません。数量については貸方側(完成品+月末)の合計をそのまま使えばいいだけです。

なお、この例題では完成品原価および月末仕掛品原価の金額について、材料費(前工程費)と加工費に分けて記入しなければならないので、ボックス図は以下のように材料費(前工程費)と加工費に分けて考えていくといいでしょう。

【ボックス図】

第1工程の仕掛品勘定

※借方側の材料費:¥248,000=月初有高:¥60,000+当月製造費用:¥188,000

※借方側の加工費:¥251,600=月初有高:¥72,600+当月製造費用:¥179,000


第2工程の計算方法

前工程費の当月投入分(「仕掛品-第2工程」勘定における当月製造費用の前工程費の金額)は、第1工程で計算した第1工程完成品原価¥408,000(=¥186,000+¥222,000)となります。

前工程費の計算方法は直接材料費(始点投入のケース)とまったく同じなので、特に問題ないと思います。

ボキタロー じゃあ前工程費は加工進捗度を考慮する必要はないんだね。

はい。あとは問題文の指示に従って、先入先出法により完成品原価および月末仕掛品原価を計算していきます。先入先出法なので、まず当月の単価を使って月末仕掛品原価を計算し貸借の差額で完成品原価を計算します。

【ボックス図】

第2工程の仕掛品勘定

なお、この例題では第1工程における完成品1,200個の全てを第2工程へ投入していますが、問題によっては第1工程における完成品の一部だけを第2工程へ投入するというパターンもあります。

この場合は、第1工程完成品の単位原価を使って第2工程における前工程費を計算することになるので注意してください。

ボキタロー わかりました。問題を解く際は必ず全量投入なのか一部投入なのかをチェックするよう心がけます。



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INDEX

 第0章:工業簿記のアウトライン
 第1章:費目別計算
 第2章:個別原価計算①
 第3章:製造間接費の予定配賦
 第4章:個別原価計算②
 第5章:総合原価計算①
 第6章:総合原価計算②
 第7章:総合原価計算③
 第8章:総合原価計算④
 第9章:工業簿記の財務諸表
 第10章:標準原価計算
 第11章:CVP分析と直接原価計算
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