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第7章-3:直接材料費進捗度とは



材料を追加投入する場合の進捗度

これまでは1種類の材料をすべて始点で投入して製品を生産すると考えてきました。

ボキタロー 1種類の材料だけで製品を作るなんて現実ではほぼありえないね。

はい。実際には1つの製品を生産するのにも非常に多くの種類の材料を必要とし、しかもそれらがすべてが工程の始点で投入されるわけではありません。

始点投入のケースでは仕掛品にも完成品と同量の材料が含まれるので、仕掛品における直接材料費の進捗度をすべて100%として計算してきました。

しかし材料を工程の途中や終点で投入する場合、この考え方は正しくありません。なぜなら、仕掛品には常に完成品と同量の材料が含まれているとは言えないからです。

ボキタロー まぁ言いたいことは分かるけど、じゃあどうやって計算していけばいいのかな?

それでは、それぞれのケースについて順番に見ていくことにしましょう。


工程の途中で投入するケース

工程の途中で一括投入される材料については、仕掛品の加工進捗度と材料の投入点との関係によって計算方法が変わってきます。

仕掛品の加工進捗度<追加材料の投入点

この場合、仕掛品には追加材料が含まれていないので、追加材料費はすべて完成品が負担します。すなわち、仕掛品の直接材料費進捗度は0%ということになります。

例)仕掛品の加工進捗度:50%、追加材料の投入点:80%

材料の追加投入(完成品負担のケース)

仕掛品の加工進捗度≧追加材料の投入点

このケースでは、仕掛品には完成品と同じ量の追加材料が含まれています。したがって、仕掛品の直接材料費進捗度は100%ということになります。

すなわち、計算方法は始点投入の場合と同じということになります。

例)仕掛品の加工進捗度:50%、追加材料の投入点:20%

材料の追加投入(両者負担のケース)
ボキタロー 工程の途中で材料を投入するケースでは”オール・オア・ナッシング(0か100か)”なんだね。


工程の終点で投入するケース

ボキタロー 工程の終点で投入される材料ってどんなのがあるの?

分かりやすいもので言えば、完成品を包装するための包装用紙などがあります。これらは仕掛品にはまったく含まれていないので、すべて完成品が負担します。


工程を通じて平均的に投入するケース

例えば、白い紙にペンキを塗って赤い紙を生産している会社があるとします。

工程を通じて平均的にペンキを塗っているとすると、加工進捗度が20%の仕掛品には完成品換算量(完成品を100%とした場合)で20%分のペンキ代が含まれています。また、加工進捗度が80%の仕掛品には完成品換算量で80%分のペンキ代が含まれています。

材料を工程を通じて平均的に投入するケース

したがって、このケースでは加工進捗度を掛けた完成品換算量によって材料費を計算していきます。

ボキタロー つまり加工費の計算と同じってこと?

はい、そのとおりです。

【まとめ】

追加投入のパターン 仕掛品の
直接材料費進捗度
計算方法
工程の途中で投入
(一括定点投入)
仕掛品の加工進捗度
<追加材料の投入点
0% すべて完成品が負担
(仕掛品は負担しない)
仕掛品の加工進捗度
≧追加材料の投入点
100% 始点投入の場合と同じ
工程の終点で投入 0% すべて完成品が負担
(仕掛品は負担しない)
工程を通じて平均的に投入 加工進捗度に比例 加工費の計算と同じ



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 第1章:費目別計算
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 第3章:製造間接費の予定配賦
 第4章:個別原価計算②
 第5章:総合原価計算①
 第6章:総合原価計算②
 第7章:総合原価計算③
 第8章:総合原価計算④
 第9章:工業簿記の財務諸表
 第10章:標準原価計算
 第11章:CVP分析と直接原価計算
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