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第1章-1:銀行勘定調整表の意味と処理方法

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銀行勘定調整表とは

企業側の当座預金勘定残高と銀行側の銀行証明書残高が何らかの原因で一致しないことがあります。そのような場合に、この不一致の原因を確認・調整するために銀行勘定調整表というものを作成します。

銀行勘定調整表の作成方法には、両者区分調整法(適正残高調整法)、企業残高基準法、銀行残高基準法という3つの方法がありますが、詳しい作成方法は次のページ以降で説明します。

このページでは、どのような原因で企業側の当座預金勘定残高と銀行側の銀行証明書残高との間で不一致が生じるのか、そして各不一致の仕訳方法を見ていきたいと思います。


不一致の原因

当座預金勘定残高と銀行証明書残高の不一致の主な原因には以下のようなものがありますが、どの不一致について企業側で仕訳が必要となるのかということに注意してください。

また、企業側で仕訳が必要となるものについては「当座預金」の相手科目の金額も修正しなければならないということにも注意してください。

①銀行側の調整項目(企業側での仕訳は不要)

未取付小切手(みとりつけこぎって)
当社が相手方に振出した小切手のうち、いまだ相手方が銀行に持ち込んでいない(呈示していない)もの。(参照:【日商簿記3級無料講座】第1章-3:当座預金の意味と当店振出小切手
時間外預入
銀行の営業時間外に預け入れられたもの。

②企業側の調整項目(企業側での仕訳が必要)

未渡小切手(みわたしこぎって)
当社が作成した小切手のうち、いまだ相手方に渡していないもの。
連絡未達
銀行側において当座預金の振込や引落とし等があったにもかかわらず、その連絡がいまだ当社に未達のもの。
誤記入
誤った処理をしたもの。

各不一致の仕訳方法

(1)銀行側の調整項目(企業側での仕訳は不要)

①未取付小切手
正しい処理 当座預金を減少させる。
企業側の処理 相手方に振り出した時点ですでに当座預金を減少させている。
銀行側の処理 いまだ相手方が銀行に呈示していないので、当座預金は減少していない。
調整方法 相手方が銀行に小切手を呈示すると当座預金は減少する。したがって、銀行側の証明書残高の金額を減少させる。

②時間外預入
正しい処理 当座預金を増加させる。
企業側の処理 預入時にすでに当座預金を増加させている。
銀行側の処理 翌日に入金処理がされるので当座預金はまだ増加していない。
調整方法 翌日になると入金処理がされて当座預金は増加する。したがって、銀行側の証明書残高の金額を増加させる。

(2)企業側の調整項目(企業側での仕訳が必要)

①未渡小切手
正しい処理 未渡しなので当座預金は減少しない。
企業側の処理 小切手を作成したときに当座預金を減少させている。
銀行側の処理 小切手は未渡しなので、もちろん当座預金は減少していない。
調整方法 本来、減少させてはいけないものを減少させているので、その修正として企業側の当座預金勘定の金額を増加させる。

②連絡未達
正しい処理 当座預金に関する未達分の処理をしなければならない。
企業側の処理 連絡がいまだ未達なので、当座預金に関する処理はされていない。
銀行側の処理 すでに処理されている。
調整方法 いまだ未達の処理について企業側で適正に処理をしなければならない。

③誤記入
調整方法 言うまでもなく、正しい処理になるように企業側で修正仕訳が必要。

まとめ

(1)銀行側の調整項目
①未取付小切手 銀行残高証明書残高を(-)
②時間外預入 銀行残高証明書残高を(+)

(2)企業側の調整項目(修正仕訳が必要となるもの
①未渡小切手 当座預金勘定を(+)
②連絡未達 当座預金勘定を(+)or(-)
③誤記入 当座預金勘定を(+)or(-)



ポイントチェック!

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1.銀行勘定調整表は、企業側の当座預金勘定残高と銀行側の銀行証明書残高の不一致の原因を確認・調整するために作成するものである。

2.不一致の主な原因となる5つの要因
①銀行側の調整項目
未取付小切手
時間外預入
②企業側の調整項目(修正仕訳が必要)
未渡小切手
連絡未達
誤記入


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