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第1章-2:銀行勘定調整表の問題の解き方



銀行勘定調整表の処理まとめ


(1)銀行側の調整項目
①未取付小切手 銀行残高証明書残高を(-)
②時間外預入 銀行残高証明書残高を(+)

(2)企業側の調整項目(修正仕訳が必要となるもの
①未渡小切手 当座預金勘定を(+)
②連絡未達 当座預金勘定を(+)or(-)
③誤記入 当座預金勘定を(+)or(-)


銀行勘定調整表の問題

決算日現在の当座預金勘定残高と銀行残高証明書残高との不一致の原因が次のように判明した。企業側において修正仕訳が必要となるものの番号を挙げ、その仕訳を示しなさい。

【不一致の原因】

①仕入先に対して振り出した小切手¥1,000がいまだ銀行に呈示されていない。

②買掛金の決済のために振り出した小切手¥500と、広告宣伝費の支払いのために振出した小切手¥300が金庫に保管されたままになっていた。

③買掛金の代金¥1,900が当座預金から引き落とされていたが、当社に連絡未達のため未記入になっていた。

④当座預金口座へ¥500預入れたが、銀行の営業時間外であったため翌日入金処理となっていた。

⑤得意先からの売掛金の振込額¥1,300を貸借逆に記帳していた。


解答・解説

①未取付小切手と④時間外預入に関しては銀行側の調整項目となるので、企業側において仕訳は必要ありません。 よって企業側で修正仕訳が必要となるものは、②未渡小切手、③連絡未達、⑤誤記入となります。

②未渡小切手に関する仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 800 買掛金
未払金
500
300

小切手を作成した時点では次のような仕訳を行なっています。

(借)買 掛 金  500   (貸)当座預金  800
   広告宣伝費  300

しかし、未渡しなので実際には「当座預金」も「買掛金」も減少していません。したがって、この仕訳を修正するために逆の仕訳をします。

ただし、費用に関してはすでに発生しているので、後になってこれを取り消すことはできません。

「広告宣伝費」という費用はすでに発生しているにもかかわらず、まだその代金を支払っていないので、費用の支払いのために振り出した分については費用を減らすのではなく「未払金」として処理します。

また、商品以外の資産を購入する際に振り出した小切手に関しても、当該資産を減少させるのではなく「未払金」として処理します。

小切手を振り出した目的 処理方法
商品売買に伴う債務(買掛金や支払手形など)の支払いのために振り出した小切手 当該債務を減少させる
(小切手作成時の逆仕訳)
費用の支払いのために振り出した小切手 「未払金」で処理。
※費用を減少させることはしない
商品以外の資産を購入するために振り出した小切手 「未払金」で処理。
※当該資産を減少させることはしない

③引落連絡未達

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 1,900 当座預金 1,900

通常通りの仕訳をすればいいだけなので、特に問題はないと思います。

⑤誤記入

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 2,600 売掛金 2,600

ⅰ.正しい仕訳(あるべき仕訳)

(借)当座預金  1,300   (貸)売掛金  1,300

ⅱ.誤った仕訳(実際に行なった仕訳)

(借)売掛金  1,300   (貸)当座預金  1,300

ⅲ.誤った仕訳の逆仕訳

(借)当座預金  1,300   (貸)売掛金  1,300

→修正仕訳は(ⅰ)正しい仕訳と(ⅲ)誤った仕訳の逆仕訳を合算したものとなります。




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INDEX

 第0章:本章に入る前に
 第1章:銀行勘定調整表
 第2章:商品売買
 第3章:手形取引
 第4章:売買目的有価証券および満期保有目的債券
 第5章:固定資産
 第6章:引当金
 第7章:社債
※試験範囲外のため削除
 第8章:株式の発行および剰余金
 第9章:税金および決算等
【連絡先】
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