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2級商業簿記無料講座

第2章-1:割戻と割引

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割戻の意味と仕訳方法

割戻(わりもどし)とは、一定の期間に多額もしくは多量の取引をした相手に対して行う代金の返戻額等をいいます。

3級で学習した値引や返品は、商品に何らかの欠陥や瑕疵などがある場合に行われるのに対して、割戻は取引先に対するサービス的な意味で行われます。

しかし、割戻の仕訳方法は値引や返品の場合と全く同じ(つまり、仕入時及び売上時の逆仕訳)なので、仕訳をする上では特に値引・返品との違いを意識する必要はありません。

例題 得意先へ販売した商品¥1,000,000について、この金額の5%の割戻を行なった。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上 50,000 売掛金 50,000


割引の意味と仕訳方法

割引とは?

掛けで取引をした場合、代金の決済日が現金取引の場合と比べて遅れるので、その分の利息に相当する金額が代金に含まれていると考えることができます。

したがって、予定された決済日よりも早期に決済された場合には、その利息に相当する部分を免除する(免除される)ことがあります。

この免除した(された)金額を「売上割引」(「仕入割引」)として処理します。

割引の処理方法

日常的には割引と値引は特に区別せずに使われますが、簿記上はこの2つは全く性質の異なるものです。割引は利息に相当するものなので、値引や返品および割戻とは根本的に違うのです。したがって、処理の方法も異なってくるということになります。

値引や返品および割戻は売上時または仕入時の逆仕訳をしますが、割引は利息に相当するものなので営業外損益として処理します。

すなわち、「売上割引」は営業外費用「仕入割引」は営業外収益とします。「売上」や「仕入」から控除するのではないということに注意してください。

また、「売上割引」は”売上”と付いていますが費用であるということ、同じく「仕入割引」は”仕入”と付いていますが収益であるということにも注意してください。

例題 ×4年5月15日に、A社はB社に対する買掛金を小切手を振り出して支払った。なお、この買掛金は×4年5月10日に仕入れた商品¥1,000,000に対するもので、仕入日より2週間以内に支払う場合は、代金の3%を割り引くという条件がついていた。

【A社(仕入側)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 1,000,000 当座預金
仕入割引
970,000
30,000

仕入側は仕入代金の割引分を「仕入割引」で処理します。上の仕訳のように、「仕入割引」は貸方に現れますので収益(営業外収益)となります。

【B社(販売側)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
売上割引
970,000
30,000
売掛金 1,000,000

販売側は売上代金の割引分を「売上割引」で処理します。上の仕訳のように、「売上割引」は借方に現れますので費用(営業外費用)となります。




ポイントチェック!

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1.割戻とは一定の期間に多額もしくは多量の取引をした相手に対して行う代金の返戻額等をいう。

2.割戻の処理は仕入時及び売上時の逆仕訳を行えばいいだけである。

3.当初の決済日よりも早期に決済された場合において、利息に相当する部分を免除した(された)金額を売上割引仕入割引)という。

4.売上割引は営業外費用、仕入割引は営業外収益として処理する。


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