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第3章-4:不渡手形



不渡手形とは

手形の所持人が満期日に支払い請求したにもかかわらず、支払人が支払いを拒絶して手形代金を受け取ることができなくなることを手形の不渡りといい、当該手形を不渡手形といいます。

この場合において、手形の所持人は振出人(または裏書人)に対して、手形代金のほか、法定利息や償還請求に要した費用(償還請求費用)を請求することができます。


不渡手形の仕訳方法

①所持している手形が不渡りとなった場合

例題 当社が保有している甲社振出しの約束手形¥10,000が不渡りとなり、甲社に対して償還請求を行なった。なお、このための償還請求費用¥200を現金で支払った。

保有している手形が不渡りとなった場合には、受取手形から不渡手形に振り替えます。なお、「不渡手形」は手形の振出人に対する支払請求権という権利を表すものなので資産となります。

また、「不渡手形」の金額には償還請求費用を含めるということにも注意してください。

借方科目 金額 貸方科目 金額
不渡手形 10,200 受取手形
現金
10,000
200

②-ⅰ.不渡手形が回収不能となった場合

例題 甲社が倒産し、同社に対する不渡手形¥10,200(前期発生分)が回収不能となった。なお、貸倒引当金の残高は¥3,000である。

不渡手形が回収不能となった場合には貸倒れとして処理します。処理の方法は3級で学習した売上債権(売掛金など)の貸倒れの処理と同じです。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金
貸倒損失
3,000
7,200
不渡手形 10,200

②-ⅱ.不渡手形を無事回収した場合

例題 甲社に対する不渡手形¥10,200が期限後利息の¥800とともに当座預金に振り込まれた。

不渡手形を回収した場合は「不渡手形」を減少させます。また、期限後利息は「受取利息」(営業外収益)として処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 11,000 不渡手形
受取利息
10,200
800


裏書(割引)をした手形が不渡りとなった場合の処理方法

裏書(または割引)をした手形が不渡りとなった場合には、当該手形を裏書譲渡した(または割り引いた)当社に支払義務が発生します。

手形の所持人から償還請求を受けた場合には、まず請求金額を支払い、その後に手形の振出人に償還請求することになります。

例題 以前、A社に裏書譲渡していたB社振出しの約束手形¥100,000が不渡りとなったので、償還請求費用と延滞利息¥3,000とともに小切手を振り出して支払った。

裏書(割引)をした手形が不渡りとなった場合

A社に支払った金額はのちにB社に対して請求できるため、支払った金額を「不渡手形」で処理しておきます。

【上図⑥における当社の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
不渡手形 103,000 当座預金 103,000

※⑧の仕訳は上で説明した方法と同じです。




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INDEX

 第0章:本章に入る前に
 第1章:銀行勘定調整表
 第2章:商品売買
 第3章:手形取引
 第4章:売買目的有価証券および満期保有目的債券
 第5章:固定資産
 第6章:引当金
 第7章:社債
※試験範囲外のため削除
 第8章:株式の発行および剰余金
 第9章:税金および決算等
【連絡先】
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※スパムメール防止のため、
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