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第5章-4:有形固定資産の廃棄・滅失

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固定資産の廃棄

固定資産が営業のために使用できなくなったため、処分することを廃棄といいます。

除却は倉庫などに保管されるのに対して、廃棄は完全に処分してしまうという違いがあります。なお、廃棄の場合は評価額はありません。

例題 備品(取得原価:¥100,000、減価償却累計額:¥90,000)を廃棄し、廃棄のための費用¥10,000は現金で支払った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
固定資産廃棄損
90,000
20,000
備品
現金
100,000
10,000

貸借の差額は「固定資産廃棄損」(特別損失)で処理をします。


固定資産の滅失

固定資産が地震や火災などの災害によって滅失した場合、これを帳簿から取り除かなければなりません。

固定資産が滅失した時の仕訳

例題 当期首に建物(取得原価¥100,000、減価償却累計額¥60,000、間接法で記帳)が火災により焼失したので、保険会社に保険金を請求した。なお、この建物には¥50,000の火災保険がかけられている。

¥50,000の火災保険をかけているからといって、必ず¥50,000の保険金が支払われるわけではありません。保険会社に保険金を請求すると、保険会社が調査を行い、その結果いくら支払うかを決定します。

それまでの間、焼失による損益が算定できないので、簿価の減少部分を一時的に未決算勘定で処理しておきます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物減価償却累計額
未決算
60,000
40,000
建物 100,000

保険金の金額が確定したとき

保険金の金額が確定したときに未決算勘定を減少させますが、この未決算勘定の金額と保険金額との大小関係によって処理の方法が異なります。

ⅰ.未決算勘定>保険金額の場合

例題 保険会社から保険金¥35,000を支払うという通知を受けた。

未決算勘定>保険金額の場合には、両者の差額を火災損失勘定で処理します。なお「火災損失」は、火災という臨時的・異常な要因によって発生するものなので、損益計算書では特別損失の区分に表示します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
火災損失
35,000
5,000
未決算 40,000

※この時点では支払いの通知を受けただけであって、まだ保険金を受け取っていないので、確定した保険金額は「未収入金」で処理しておきます。

ⅱ.未決算勘定<保険金額の場合

例題 保険会社から保険金¥50,000を支払うという通知を受けた。

未決算勘定<保険金額の場合には、両者の差額を保険差益勘定で処理します。なお「保険差益」は、火災という臨時・異常な要因によって発生するものなので、損益計算書では特別利益の区分に表示します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 50,000 未決算
保険差益
40,000
10,000

ちなみに、もしこの建物に保険がかけられていない場合は、簿価の減少部分を全額「火災損失」として処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物減価償却累計額
火災損失
60,000
40,000
建物 100,000



ポイントチェック!

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1.固定資産が営業のために使用できなくなったため、処分することを廃棄という。

2.固定資産が災害によって滅失した場合の処理
①保険をかけている場合は、保険金が確定するまで簿価の減少部分未決算勘定で処理。
②保険金が確定したとき。
ⅰ.未決算勘定>保険金の場合
火災損失勘定で処理
ⅱ.未決算勘定<保険金の場合
保険差益勘定で処理

3.保険をかけていない場合は、簿価の減少部分をすべて火災損失勘定で処理する。


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