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2級商業簿記無料講座

第6章-1:退職給付引当金

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退職給付引当金とは

一定の期間にわたり労働を提供したことなどの事由に基づいて、退職以後に従業員に支給される給付のことを退職給付といい、これに備えて設定される引当金を退職給付引当金といいます。

企業年金の仕組み

①従業員は労働を企業に提供し、その対価として企業は年金の受給権を付与します。

②企業は年金基金に掛け金を拠出します。

③年金基金は掛け金を運用・管理し、退職後に受給権を有する従業員に年金の給付を行います(つまり、退職者に対する年金の支払いは外部の年金基金によって行われるので、会社側の処理は必要ありません)。

退職給付会計に関して、2級では退職給付費用の計算や差異などは出題されませんので(これらは1級の範囲)、特に難しい論点はありません。

決算時(退職給付引当金の設定)、退職一時金の支払い、掛け金の拠出の3つの処理ができれば十分です。


退職給付引当金の処理方法

決算時(退職給付引当金の設定)の処理

例題 決算にあたり、退職給付の当期負担額¥10,000を見越計上した。

当期の負担額を退職給付費用(販売費及び一般管理費)として計上し、その金額だけ「退職給付引当金」を増額します。これは、当期の負担額だけ負債(将来、従業員に対して支払う退職金等の金額)が増加したためです。


借方科目 金額 貸方科目 金額
退職給付費用 10,000 退職給付引当金 10,000

退職一時金の支払時の処理

例題 従業員の退職に際して、退職一時金¥30,000を小切手を振り出して支払った。なお、退職給付引当金の前期繰越額は¥30,000である。

退職一時金を支払ったときは、これを取り崩す処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
退職給付引当金 30,000 当座預金 30,000

掛け金の拠出時の処理

例題 ¥5,000の掛け金を小切手を振り出して拠出した。

掛け金を拠出したときは、退職給付引当金を減額する処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
退職給付引当金 5,000 当座預金 5,000

掛け金を拠出した場合、退職給付に充てるために積み立てている資産(年金資産)が増加します。この年金資産が増加することによって、将来の退職給付に対する負担額(退職給付引当金)が減少するので「退職給付引当金」を減額します。




ポイントチェック!

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1.退職給付引当金の設定時
→当期の負担額を退職給付費用(販売費及び一般管理費)として計上するとともに、退職給付引当金を増額する。

2.退職一時金の支払時・掛け金拠出時
→退職給付引当金を減額する。


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