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第8章-3:増資時の処理方法

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増資とは

増資とは、会社成立後において資本金を増加することをいいます。増資には、純資産額の増加を伴う実質的増資と純資産額の増加を伴わない形式的増資があり、日商簿記2級で出題される増資の種類は以下のようにまとめることができます。

実質的増資 (通常の)新株発行
吸収合併(第8章-4:合併と買収で学習)
形式的増資 資本準備金の資本組入れ

なお、増資によって増加する資本金の額の計算方法は設立の場合とまったく同じとなります。

原則 容認(資本金とできる最低限度額)
資本金=払込金額(発行価額) 資本金=払込金額(発行価額) × 1/2

原則処理

例題 当社は株主総会の決議により、株式200株を1株¥5,000で発行し、すべての株式について払込みを受け、払込金額を当座預金に預け入れた。

前回にも言いましたが、複数ある会計処理方法のうち、どれを採用するかについて何の指示もない場合は原則処理を採用しなければなりません。

したがって、株式の発行に際して増加する資本金の額は払込金額(株式の発行価額)全額となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 1,000,000 資本金 1,000,000

200株 × @¥5,000 = ¥1,000,000

容認規定

例題 当社は株主総会の決議により、株式200株を1株¥5,000で発行し、すべての株式について払込みを受け、払込金額を当座預金に預け入れた。なお、会社法で認められる最低額を資本金に組み入れることとした。

会社法で認められる最低額とは払込金額(発行価額)の2分の1となり、それ以外の額は「資本準備金」として処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 1,000,000 資本金
資本準備金
500,000
500,000

資本金  :¥1,000,000 × 1/2 = ¥500,000
資本準備金:¥1,000,000 - ¥500,000 = ¥500,000


株式申込証拠金

増資は一定の期間(払込期間)を設けて株主の募集を行い応募者から払込みを受け、その期間の末日(払込期日)に株式の割り当てを行い、資本金を確定するという一連の手続きを経て行われます。もし、発行する株式数よりも応募者数の方が多いときは抽選をする場合もあります。

払込期間の処理方法

例題 当社は×5年1月1日に、株式500株を1株当たり¥10,000で発行することとなり、払込期日までに全額の払込みを受けた。

申込証拠金として払い込まれた金額は、いまだ会社が自由に処分できないものなので当座預金とは区別して「別段預金」とします。また、いまだ資本金となっていないので、資本金とは区別して「株式申込証拠金」とします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
別段預金 5,000,000 株式申込証拠金 5,000,000

払込期日の処理方法

払込期日において、「別段預金」および「株式申込証拠金」をそれぞれ「当座預金」および「資本金」へ振り替えます。なお、増加資本金の額については設立時の場合とまったく同じです。

増資の流れ

また、増資の際の株式発行費用は「株式交付費」として処理します(設立の際の株式発行費用は「創立費」となるので区別するように注意してください)。

①原則

例題 ×5年4月1日、払込期日につき株式を発行し、払込金を資本金に振り替えるとともに別段預金を当座預金とした。なお、株式発行のための費用¥200,000は現金で支払った。

原則は払込金額の全額を資本金とします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
株式申込証拠金
株式交付費
5,000,000
5,000,000
200,000
別段預金
資本金
現金
5,000,000
5,000,000
200,000

②容認

例題 ×5年4月1日、払込期日につき株式を発行し、払込金を資本金に振り替えるとともに別段預金を当座預金とした。なお、会社法で認められる最低額を資本金に組み入れることとする。また、株式発行のための費用¥200,000は現金で支払った。

払込金額の2分の1を資本金とし、残額は資本準備金とします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
株式申込証拠金

株式交付費
5,000,000
5,000,000

200,000
別段預金
資本金
資本準備金
現金
5,000,000
2,500,000
2,500,000
200,000

資本金  :¥5,000,000 × 1/2 = ¥2,500,000
資本準備金:¥5,000,000 - ¥2,500,000 = ¥2,500,000


資本準備金の資本組入れ


例題 株主総会の決議により、資本準備金¥100,000を資本金とすることが決定した。

株式会社は株主総会の決議により、資本準備金を資本金に振り替えることができます。資本準備金は純資産の項目(貸方項目)なので、減少する場合は借方に記入してください。

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本準備金 100,000 資本金 100,000

資本金と資本準備金は共に純資産の項目なので、純資産の内訳が変化するだけで純資産の金額自体は増加しません。したがって、純資産額の増加を伴わない形式的増資ということになります。

形式的増資



最後にこのページのポイントをチェック!

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1.(通常の)新株発行における増加資本金額の計算方法は設立の場合と同じである。
※ただし、増資の際の株式発行費用は株式交付費として処理することに注意。

2.払込期間中は払込金を別段預金および株式申込証拠金として処理し、払込期日にそれぞれ当座預金(又は普通預金など)および資本金に振り替える。

3.資本準備金の資本組入れは、純資産額の増加を伴わない形式的増資である。


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