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第9章-2:消費税

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消費税の特徴と処理方法

あえて説明しなくてもお分かりだと思いますが、消費税とは物品やサービスの消費に対して課される税金です。

消費税の特徴として、消費税の納税義務者(税金を支払う義務を負う者)は製造や流通など各段階の事業者となりますが、最終的にその税額は転嫁され消費者が負担することとなります。

このように、納税義務者と担税者(税金を最終的に負担する者)が一致しないものを間接税といいます(逆に両者が一致するものを直接税といいます)。

消費税の処理方法として、仕入や売上等の金額と消費税額とを分けて処理をする税抜方式、および仕入や売上等の金額と消費税額とを分けずに処理をする税込方式があります。


税抜方式による処理方法

税抜方式とは仕入等に係る消費税額を「仮払消費税」で、また売上等に係る消費税額を「仮受消費税」で処理をし、決算時に両者を相殺して、その差額を納付する(または還付を受ける)という方法です。

仕入時(消費税の仮払時)

例題 商品¥864,000(うち消費税額¥64,000)を掛けで仕入れた。

税抜方式では仕入の金額に消費税額を含めずに、これを仮払消費税勘定で分けて処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入
仮払消費税
800,000
64,000
買掛金 864,000

販売時(消費税の仮受時)

例題 上記の商品を¥1,080,000(うち消費税額¥80,000)で売り上げ、代金は現金で受け取った。

税抜方式では売上の金額に消費税額を含めずに、これを仮受消費税勘定で分けて処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,080,000 売上
仮受消費税
1,000,000
80,000

決算時

例題 当期の消費税の仮払額は¥64,000、仮受額は¥80,000であった。

仮払消費税と仮受消費税とを相殺し、その差額を未払消費税勘定に振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受消費税 80,000 仮払消費税
未払消費税
64,000
16,000

※なお、還付を受ける場合(「仮受消費税<仮払消費税」の場合)には、その差額を未収還付消費税勘定で処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受消費税
未収還付消費税
***
***
仮払消費税 ***
***

納付時

例題 消費税の未払額¥16,000を現金で納付した。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払消費税 16,000 現金 16,000

※なお、未収還付消費税の場合には還付を受けることになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 *** 未収還付消費税 ***


税込方式による処理方法

税込方式とは、仕入や売上等に係る消費税額を仕入や売上等の金額に含めて処理する方法です。

仕入時(消費税の仮払時)

例題 商品¥864,000(うち消費税額¥64,000)を掛けで仕入れた。

税込方式では、仕入代金に係る消費税額も費用(「仕入」)に含めます

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 864,000 買掛金 864,000

販売時(消費税の仮受時)

例題 上記の商品を¥1,080,000(うち消費税額¥80,000)で売り上げ、代金は現金で受け取った。

税込方式では、売上代金に係る消費税額も収益(「売上」)に含めます

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,080,000 売上 1,080,000

決算時

例題 決算にあたり、当期における消費税の納付額を計算したところ、¥16,000であることが判明した。

貸方は未払消費税勘定で処理をするということは税抜方式と同じですが、税込方式の場合、借方は租税公課勘定(販売費及び一般管理費)を用いて処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
租税公課 16,000 未払消費税 16,000

※なお、還付を受ける場合には雑益(営業外収益)に計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収還付消費税 *** 雑益 ***

納付時

例題 消費税の未払額¥16,000を現金で納付した。

納付時の処理は、税抜方式の場合と全く同じとなります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払消費税 16,000 現金 16,000



最後にこのページのポイントをチェック!

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1.税抜方式による処理方法
①仕入等に係る消費税→仕入等と区別し仮払消費税として処理
②売上等に係る消費税→売上等と区別し仮受消費税として処理
③納付すべき(又は還付される)消費税→仮払消費税と仮受消費税とを相殺し、その差額を未払消費税(納付)または未収還付消費税(還付)に振り替える。

2.税込方式による処理方法
①仕入等に係る消費税→仕入等に含める
②売上等に係る消費税→売上等に含める
③納付すべき(又は還付される)消費税→租税公課または雑益として処理


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