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第9章-3:消費税(税抜方式と税込方式)



消費税の仕組みと処理方法

あえて説明しなくてもお分かりだと思いますが、消費税とは物品やサービスの消費に対して課される税金です。

ボキタロー うん。知ってた。

商品を仕入れた場合、仕入先には商品代金のほかに消費税を支払います。また、販売先からは商品代金のほかに消費税を受け取ります。そして当社は、仕入先へ支払った消費税と販売先から受け取った消費税との差額を納付します(または還付を受けます)

消費税のイメージ

ボキタロー 受け取った消費税をそのまま納付するわけじゃないんだね。

そういうことです。なお、消費税の処理方法として、仕入や売上等の金額と消費税額とを分けて処理をする税抜方式、および仕入や売上等の金額と消費税額とを分けずに処理をする税込方式があります。

※以下では便宜上、消費税率を10%と仮定しています。


税抜方式による処理方法

税抜方式とは、仕入等に係る消費税額(支払った消費税)を「仮払消費税」で、また売上等に係る消費税額(受け取った消費税)を「仮受消費税」で処理し、決算時に両者を相殺して、その差額を納付する(または還付を受ける)という方法です。

仕入時(消費税の仮払時)の仕訳

例題 商品¥880,000(うち消費税額¥80,000)を掛けで仕入れた。

税抜方式では「仕入」の金額に消費税額を含めずに、仮払消費税勘定(資産)を使って区分します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入
仮払消費税
800,000
80,000
買掛金 880,000

販売時(消費税の仮受時)の仕訳

例題 上記の商品を¥1,100,000(うち消費税額¥100,000)で売り上げ、代金は現金で受け取った。

税抜方式では「売上」の金額に消費税額を含めずに、仮受消費税勘定(負債)を使って区分します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,100,000 売上
仮受消費税
1,000,000
100,000

決算時の仕訳

例題 当期の消費税の仮払額は¥80,000、仮受額は¥100,000であった。

例題では、支払った消費税(仮払消費税)よりも受け取った消費税(仮受消費税)の方が大きいので、両者の差額を後で納付することになります。

そこで決算において、仮払消費税と仮受消費税とを相殺し、その差額を未払消費税勘定(負債)に振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受消費税 100,000 仮払消費税
未払消費税
80,000
20,000

なお、還付を受ける場合(「仮受消費税<仮払消費税」の場合)には、その差額を未収還付消費税勘定(資産)で処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受消費税
未収還付消費税
***
***
仮払消費税 ***

納付時の仕訳

例題 消費税の未払額¥20,000を現金で納付した。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払消費税 20,000 現金 20,000

※なお、未収還付消費税の場合には還付を受けることになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 *** 未収還付消費税 ***


税込方式による処理方法

税込方式とは、仕入や売上等に係る消費税額を仕入や売上等の金額に含めて処理する方法です。

仕入時(消費税の仮払時)の仕訳

例題 商品¥880,000(うち消費税額¥80,000)を掛けで仕入れた。

税込方式では、仕入代金に係る消費税額を費用(「仕入」)に含めます

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 880,000 買掛金 880,000

販売時(消費税の仮受時)の仕訳

例題 上記の商品を¥1,100,000(うち消費税額¥100,000)で売り上げ、代金は現金で受け取った。

税込方式では、売上代金に係る消費税額を収益(「売上」)に含めます

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,100,000 売上 1,100,000

決算時の仕訳

例題 決算にあたり、当期における消費税の納付額を計算したところ、¥20,000であることが判明した。

後で納付すべき消費税額を未払消費税勘定で処理するという点は税抜方式と同じですが、税込方式の場合は、これに相当する金額を租税公課勘定を用いて費用(販売費及び一般管理費)に計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
租税公課 20,000 未払消費税 20,000

※なお、還付を受ける場合には雑益勘定を用いて収益(営業外収益)に計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収還付消費税 *** 雑益 ***

納付時の仕訳

納付時の処理は税抜方式の場合と全く同じです。


消費税の処理方法まとめ

最後に税抜方式と税込方式の処理を簡単にまとめておきます。

税抜方式 税込方式
仕入等に係る消費税 仕入等とは区分し、仮払消費税で処理 区分せずに仕入等に含めて処理
売上等に係る消費税 売上等とは区分し、仮受消費税で処理 区分せずに売上等に含めて処理
納付すべき消費税 仮払消費税と仮受消費税を相殺し、差額を未払消費税で処理 租税公課として費用に計上する
還付を受ける消費税 仮払消費税と仮受消費税を相殺し、差額を未収還付消費税で処理 雑益として収益に計上する



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