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第5章-7:資本金と引出金



資本の元入れ

みなさんが個人でお店や会社を始めようとするとき、まず何をしますか?

face01 まず店舗や事務所を借りて、備品を揃えて、それから商品を仕入れて・・・

個人でお店や会社を開業する場合、様々な営業のための準備をしなければなりませんが、そのためにはまず”元手”となるものが何もないとどうしようもありません。

そこで、開業にあたって現金などの資産をお店や会社に出資します。これを資本の元入れといい、貸方は資本金勘定で処理します。つまり、資本金勘定はお店や会社の元本(元手)となるものを意味するのです。

例題 現金¥2,000を元入れして開業した。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 2,000 資本金 2,000

資本金勘定は純資産(貸借対照表の項目)なので、増加すれば貸方に、逆に減少すれば借方に記入します。

資本金勘定

なお、資本の元入れは現金以外にも、建物などの資産を現物で出資する場合もあります。

例題 後日、建物¥5,000を追加元入れした。

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物 5,000 資本金 5,000


資本の引き出しとは?

個人事業主の場合、お店のお金や商品などを私用に使う場合があります。これを資本の引き出しといい、資本の元入れとは逆の取引となります。

face01 資本の元入れと逆の取引ってことは、資本金をマイナスするってことだね。

はい。ただし、このときお店の分と個人の分とをきちんと分ける必要があります。

face01 どういうこと?

具体的には、お店で使った分は費用などとして処理し、個人で使った分は資本金を減額させるのです。

これは、私用に使ったお金を会社の費用として計上したり、逆に会社の費用として処理すべきものを費用処理しなかったり、というのは認められないということです。

このとき、資本金を減額する方法として、次の2つの方法があります。

①資本金を間接的に減額する方法→引出金勘定を使って処理する方法

②資本金を直接減額する方法→引出金勘定を使わずに処理する方法

資本の引き出しの処理方法

資本の引き出しの処理方法

それでは、例題を使って具体的な処理方法を見ていきましょう。

例題 水道料金¥1,000を現金で支払った。なお、このうち¥300は店主の個人用住宅部分に対するものである。

お店で使った水道料金¥700はお店の費用(水道光熱費勘定で処理)としますが、¥300は店主の個人用住宅部分に対するものなので、会社の費用として計上するわけにはいきません。

この¥300はお店のお金を私用に使ったものなので、資本の引き出しとなります。資本の引き出しによって元手が減少するので、資本金勘定を減額します。

①引出金勘定を使う方法

ⅰ.支払時

この方法では、期中においては資本金を直接減少させずに、資本の引き出しの部分を引出金勘定で処理しておきます。そして、決算時にそれらをすべてまとめて資本金から減少させます。つまり、引出金勘定は資本金のマイナスとしての性質を有するわけです。

借方科目 金額 貸方科目 金額
水道光熱費
引出金
700
300
現金 1,000

ⅱ.決算時

決算時には引出金勘定の借方に計上されている金額をまとめて資本金勘定へ振り替え、資本金の金額をマイナスします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本金 300 引出金 300

引出金勘定から資本金勘定への振り替え

②引出金勘定を使わない方法(資本金を直接減額する方法)

ⅰ.支払時

この方法では、期中において資本金勘定を直接マイナスします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
水道光熱費
資本金
700
300
現金 1,000

ⅱ.決算時

支払時にすでに「資本金」を減額していますので、決算時の処理は必要ありません。

仕訳なし

余談ですが、日商簿記2級以上が対象としている株式会社では、原則として資本金を自由に減額させることはできません。ましてや、経営者が会社のお金を勝手に使うことはもってのほかです。

したがって、資本の引き出しに関する処理は3級特有の論点となります。




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INDEX

 第1章:現金および預金
 第2章:商品売買
 第3章:手形取引
 第4章:有価証券および固定資産
 第5章:その他債権債務等
 第6章:決算手続き
 第7章:帳簿および財務諸表
 第8章:伝票式会計
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