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日商簿記3級無料講座

第7章-4:商品有高帳の記入方法②(移動平均法)



移動平均法とは?

移動平均法の意味

移動平均法とは、新しい商品を仕入れるたびに平均単価を計算し、この平均単価を次に販売する商品の払出単価とする方法をいいます。

移動平均法と先入先出法の違い

face01 普通は古いものから先に販売するでしょ?
スーパーの牛乳だって、古いものが前で新しいものが奥に陳列されてるし。
ぼくは奥のから取るけど。

はい。多くの場合は、古いものから順番に販売していくと考えられるので、先入先出法は実際のモノの流れと原価の流れが合致した方法であるといえるでしょう。

face01 じゃあ、先入先出法だけで十分でしょ。移動平均法なんていらないんじゃないの?

必ずしもそうとは言えません。例えば、ガソリンスタンドで販売されているガソリンはどうでしょうか?

face01 確かに。タンクの中で、新しく補充されたガソリンと古いガソリンが混ざり合うね。古いものから順番に販売していくわけじゃないんだ。

はい、そうです。そのような商品の場合には、古い原価と新しい原価を平均した単価を払出単価とする移動平均法が適していると言えるでしょう。

【移動平均法のイメージ】

移動平均法のイメージ

しかしながら、先入先出法や移動平均法といった払出単価の計算はあくまでも仮定の話なので、業種等によってどの方法を採用しなければならないということではありません。各企業がそれぞれの状況等に合わせて選択すればいいのです。


移動平均法による商品有高帳と平均単価の計算方法

移動平均法による商品有高帳

例題 【×5年5月のY商品に関する取引】
・5月1日:前月繰越(10個 @¥100)
・5月10日:商品10個を@¥110で仕入れた。
・5月15日:商品12個を@¥120で販売した。
なお、当店では商品の払出単価の決定方法として移動平均法を採用している。

この取引例を移動平均法で商品有高帳に記入すると次のようになります。

移動平均法による商品有高帳

※商品有高帳の基本的な記入方法と記入上の注意点は、前回「第7章-3:商品有高帳の記入方法①(先入先出法)」で学習した通りです。

平均単価の計算方法

移動平均法では、新しい商品を仕入れるたびに平均単価を計算しなければなりませんが、これは以下の式で求めます。

(在庫商品の金額+仕入商品の金額)÷(在庫商品の数量+仕入商品の数量)

したがって、商品仕入時(5/10)の平均単価の計算は次のようになります。

(¥1,000+¥1,100)÷(10個+10個)=@¥105


商品有高帳の記入のコツ

移動平均法によって商品有高帳に記入する場合、次のように記入していくと効率的です。

①商品を仕入れた時は、まず「受入欄に記入した数量および金額」と「仕入直前の残高欄の数量および金額」を合計したものを残高欄(仕入後)にそれぞれ記入します。

商品有高帳の記入のコツ1

②次に、残高欄の金額を数量で割って平均単価を計算します。

商品有高帳の記入のコツ2

③商品を販売したときは、直前の平均単価を払出単価として計算します。

商品有高帳の記入のコツ3

④「次月繰越」(および前月繰越)の記入は先入先出法の場合と同じです。




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 第1章:現金および預金
 第2章:商品売買
 第3章:手形取引
 第4章:有価証券および固定資産
 第5章:その他債権債務等
 第6章:決算手続き
 第7章:帳簿および財務諸表
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