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第7章-7:精算表の概要と記入方法



精算表の概要

精算表とは?

精算表とは、決算整理前残高試算表から決算整理仕訳・修正仕訳を経て、損益計算書および貸借対照表を作成するまでの一連の決算手続きをまとめた一覧表のことをいいます。

face01 そんな一覧表なんか作らなくても帳簿だけで十分でしょ。

しかし、複雑な決算手続きをいきなり帳簿に行うと間違いを犯しやすいということがあります。また、精算表を作成することで帳簿を締め切る前でも当期純利益や決算の結果を知ることができるので、企業の財務政策などに役立つといった利点もあるのです。

精算表の基本的な記入方法

①精算表は決算整理前残高試算表の金額からスタートします(試験では、あらかじめ金額等が与えられています)。

②修正記入欄に決算整理仕訳等を記入します

③借方残高となる資産および費用の科目は、修正記入欄の借方の金額を加算し、貸方の金額を減算します。逆に、貸方残高となる負債・純資産および収益の科目は、修正記入欄の貸方の金額を加算し、借方の金額を減算します。

④修正記入欄の金額を加減したものを、費用・収益は損益計算書の欄に記入し、資産・負債・純資産は貸借対照表の欄に記入します。

精算表の基本的な記入方法

⑤最後に、当期純利益の金額を損益計算書欄の貸借差額で求め、それをそのまま貸借対照表欄の貸方へ移記します(当期純損失の場合は貸借が逆になります)。このとき、各記入欄の借方と貸方の合計金額は必ず一致するということに注意してください。

当期純利益の記入方法

精算表作成問題の注意点

精算表の問題では修正記入欄だけでなく損益計算書欄および貸借対照表欄まで、横一列をすべて記入してはじめて点数がもらえるという配点もあります。

その場合、せっかく修正記入欄へ正確に記入しても損益計算書欄および貸借対照表欄への記入を忘れたために点数がもらえないということも考えられますので、修正記入欄に記入したら損益計算書欄および貸借対照表欄まで、必ず横一列をすべて記入するようにしましょう。


各重要論点ごとの記入方法

精算表作成問題において売上原価の計算貸倒引当金の設定減価償却費の計算損益の繰延べ・見越しの4つは必ずと言っていいほど出題される超重要論点ですので、これらの論点に関しては完璧にマスターしておく必要があります。

それでは、これらの重要論点に関する精算表への記入方法をざっと見ていくことにしましょう。

売上原価の計算

例題 期首商品棚卸高が¥200、当期商品仕入高が¥900、期末商品棚卸高が¥150である。なお、売上原価は仕入の行で計算すること。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入
繰越商品
200
150
繰越商品
仕入
200
150

修正記入欄は、決算整理仕訳をそのまま記入していけばいいだけです。すなわち、まず「仕入」の借方と「繰越商品」の貸方に200を記入し、次に「繰越商品」の借方と「仕入」の貸方に150を記入します。

そして修正記入欄の金額を加減したものを、資産である「繰越商品」はB/S欄の借方に、費用である「仕入」はP/L欄の借方に記入します。

精算表の記入方法(売上原価の計算)

貸倒引当金の設定

例題 決算となり売掛金残高¥10,000に対して3%の貸倒引当金を設定する。なお、貸倒引当金の決算時点の残高は¥100であり、差額補充法によって処理する。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金繰入 200 貸倒引当金 200

評価勘定である貸倒引当金は本来、B/Sの借方に資産の控除項目として表示しますが、精算表上はB/S欄の貸方に記入します

また、貸倒引当金繰入のように決算整理前残高試算表に存在しない勘定科目は試算表欄の合計金額(2重線)の下に記入します。貸倒引当金繰入は費用なのでP/L欄の借方に記入します。

精算表の記入方法(貸倒引当金の設定)


減価償却費の計算

例題 ×2年12月31日に決算となり、建物(取得日:×1年7月1日、取得原価:¥120,000)について減価償却を行う。なお、耐用年数は20年、残存価額は取得原価の10%とし、定額法・間接法を採用する。

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費 5,400 建物減価償却累計額 5,400

※¥120,000×0.9×12か月/240か月=¥5,400

減価償却費は費用なのでP/L欄の借方に記入します。また、評価勘定である減価償却累計額は本来、B/Sの借方に資産の控除項目として記入しますが、精算表上はB/S欄の貸方に記入します

精算表の記入方法(減価償却費の計算)

損益の繰延べ・見越し

例題 ×2年9月30日に向こう1年分(×2年10月1日~×3年9月30日)の借入金の利息¥1,200を現金で支払った。なお、当期は12月31日に終了する1年間である。

借方科目 金額 貸方科目 金額
前払利息 900 支払利息 900

前払利息は資産なのでB/S欄の借方に、支払利息は費用なのでP/L欄の借方に記入します。

精算表の記入方法(損益の繰延べ・見越し)



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 第1章:現金および預金
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 第3章:手形取引
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 第5章:その他債権債務等
 第6章:決算手続き
 第7章:帳簿および財務諸表
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