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出題の意図と講評まとめ

第145回日商簿記3級の「出題の意図と講評」



第1問

出題の意図

過去問に類題のある基本的な問題です。

1.店主の個人的な支出は、店の費用にはならない点に注意する必要があります。勘定科目一覧から、選択できる勘定科目が限定されますので、そこから適切な処理を判断します。

2.商品券と他店商品券を区別して処理することができるかがポイントになります。

3.手形の割引に関する問題です。利息の日割計算を正確に計算できれば、解答を導き出すことができます。

4.購入代価に購入手数料などの付随費用を加算して土地の取得原価を求めることができれば解答を得られます。

5.源泉徴収した所得税額を納付した場合に、適切な勘定科目を用いて仕訳できるかどうかがポイントです。

講評

いずれも基本的な問題であったため、全般的によくできていました。

誤答が多かったものとして、1.では立替金を用いたものが指摘できます。旅費交通費を支出したり、店主の個人的支出をした場合、立替金とはならない点に注意しましょう。立替金は、従業員や取引先などの他店が本来支出すべき金額を、当店が立て替えて払った場合に用います。3.では、支払利息勘定を用いた誤答が目立ちました。手形の割引(売却)時の処理は過去問にも多数出題されている基本的な問題ですので、正答を導き出せるようにしておきましょう。また、5.では、租税公課とした誤答も多く見られました。所得税を源泉徴収した場合の仕訳を思い出せば防げる間違いです。


第2問

出題の意図

本問は、支払利息勘定と未払利息勘定について、期中の取引および締切時の記入方法を理解しているかを問う問題です。借入先は2箇所ありますが、難しい問題ではないと思います。

金額については、各借入金の元本、年利率、借入期間をもとに、利息額が正しく計算できるかを問いました。語句については、損益計算書項目と貸借対照表項目の締切時の記入方法の相違を理解しているかを問いました。

講評

本問は、支払利息勘定と未払利息勘定に関する基本的な勘定記入問題ですが、正答率は予想よりも低かったです。全体的には、語句記入の正答率が低かったです。誤答の内訳としては、③では次期繰越、普通預金、未払利息、④では損益、支払利息が多かったです。

勘定記入を行うことにより、ある勘定科目の増減の把握や試算表の作成が容易になります。勘定記入を不得意とする受験者が散見されますが、勘定記入のルールについての理解を深めておいてください。

また、今回は、再振替仕訳の勘定記入については問いませんでしたが、この点も学習しておいてください。


第3問

出題の意図

11月末の合計試算表に、12月の取引を合算して12月末の合計試算表を作成する問題です。一つ一つの取引は基本的なものですから、少し量は多いのですが、丁寧に解いていけば解答できます。

当座預金、売掛金および買掛金は何度も出てきます。貸借逆の仕訳をしてしまうなどのミスがないように注意しましょう。また、発送費については、当店が負担する場合と、先方(得意先)が負担する場合の両方が問題に出ています。それぞれ処理方法が異なりますので、問題文を見ながら適切に仕訳をすることが重要です。

また、29日の取引については、前年度の売上にかかる売掛金であることに留意して解答しましょう。

講評

取引量は少し多かったのですが、いずれも基本的な問題でしたので、全般的に良くできていました。

誤答としては、売掛金、当座預金の集計ミスが多く見られました。中でも発送費の処理に関連したミスが多かったように思えます。発送費については2種類の処理を適切に処理することが必要になりますが、問題文に処理方法が明示されていますので、注意深く読めば正答を得られます。当座預金については、特に目立つ誤答箇所はありませんでしたが、仕訳で多く用いられていますので、そのうちどれか一つでも間違えると正解を得られません。

基本的な取引の仕訳をミスなく行うことができるように練習しておきましょう。


第4問

出題の意図

似た取引について違いを理解しているかを問う出題です。

1.自動車に関する税金について、主に取得時にかかるものと所有中にかかるもので処理が異なることを理解しておく必要があります。また、同じ税金でも所得税について従業員に支払った給料から源泉徴収した分と、事業の所得すなわち利益に課せられる分でも処理が異なることを理解しておく必要があります。他の大問と比べて配点は少ないですが、どの規模の企業でも税金の処理は必要になるため、正確に理解しておくことが望まれます。

2.おそらく、今まで資本的支出が3級で出題されたことはありませんが、既存資産に付加する形での追加的な取得であり、税金の処理にも大きく影響するため、考え方は理解しておく必要があります。

講評

②および④の正答率が低かったです。②については税金の処理に関して受験者の学習が手薄であるものと思われます。また、④はたとえ普段の学習で見たことがない問題であっても、語群の選択肢から答えは導けるはずですので、暗記に頼らない学習をすることが望まれます。


第5問

出題の意図

決算の処理を問う典型的な精算表の出題です。出題論点は、現金過不足を除けば過去に何度も出題している項目です。また、現金過不足については、イレギュラーな状況を想定し暗記に頼らず柔軟に対応できる応用力を問う意図で出題しましたが、指示どおりに落ち着いて解けば正解を導けるはずです。したがって、高得点をとることが望まれます。

講評

ほぼ典型的な精算表の出題であることから平均点は相対的に高く、できている受験者とそうでない受験者で点数の差が大きかったように見受けられます。

間違いが目立ったところは、未処理事項・決算整理事項の7.の利息と9.の地代の計算ミスです。利息と地代は、それぞれ金額を自分で計算することが必要なため、経過勘定に関する理解が必要です。




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