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日商簿記2級の傾向と対策



出題内容と配点


出題内容 配点
第1問 仕訳問題×5問 20点
第2問 伝票会計や特殊仕訳帳などの帳簿組織の問題が中心 20点
第3問 試算表や財務諸表の作成問題、本支店合併財務諸表の作成問題など 20点
第4問 工業簿記のうち、仕訳や勘定記入など帳簿記入の問題が中心 20点
第5問 工業簿記のうち、原価計算(計算面)の問題が中心 20点

2級では、第1問・第2問・第3問が商業簿記からの出題、第4問と第5問が工業簿記(原価計算)からの出題となります。

工業簿記は2級から学習を始めるので、ひねった問題はあまり無く基本的な問題が多いように見られます。したがって、第4問と第5問から解き始めることをおすすめします。

2級では、工業簿記でいかに得点を取れるか(というよりもいかに落とさないか)ということが合否を分ける鍵となります。


問題別の傾向と対策

第1問の傾向と対策

第1問は3級と同じく毎年仕訳問題が5問出題されています。

仕訳問題の出題範囲は、2級の商業簿記の分野全体からからほぼ偏ることなく出題されていますので、ヤマをはるのではなく2級の出題分野の全てにおいて、しっかりと仕訳をマスターしておくことが必要です。

なお、近年においてはテキストなどで学習してきたことを基礎として受験者に考えさせるという問題が多く見られます。これは、「パターンで暗記してもダメだよ」という試験委員のメッセージなのでしょう。

このような問題に対応するためには、暗記ではなく「なぜこのような仕訳になるのか?」ということを考えながら学習することが大切になります。

第2問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
145(H29.2.26) 株主資本等変動計算書の作成
144(H28.11.20) 商品売買に関する一連の処理
143(H28.6.12) 有形固定資産に関する問題(固定資産管理台帳の作成)
142(H28.2.28) 株主資本等変動計算書の作成
141(H27.11.15) 有価証券に関する総合問題
140(H27.6.14) 伝票会計
139(H27.2.22) 有形固定資産に関する諸問題
138(H26.11.16) 株主資本等変動計算書の作成
137(H26.6.8) 銀行勘定調整表
136(H26.2.23) 伝票会計
135(H25.11.17) 有形固定資産に関する勘定記入問題
134(H25.6.9) 銀行勘定調整表
133(H25.2.24) 伝票会計
132(H24.11.18) 勘定記入(特殊商品売買)

上の表をご覧になると分かるとおり、第2問では2級の試験範囲全体から幅広く出題されています。

そんな中で特に注意してほしいのは勘定記入の問題です。これを読んでおられる方の中にも「仕訳はできるけど勘定記入ができない」という人がいるのではないでしょうか?

試験委員もそれは熟知しており「出題の意図と講評」においても、そのことについて何度も触れています。苦手としている人が多い分野を出題したくなるというのが出題者の心情です。なので十分に注意してください。

第3問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
145(H29.2.26) 貸借対照表の作成
144(H28.11.20) 精算表の作成
143(H28.6.12) 損益計算書の作成
142(H28.2.28) 貸借対照表の作成
141(H27.11.15) 精算表の作成
140(H27.6.14) 損益計算書の作成
139(H27.2.22) 貸借対照表の作成、利益の計算
138(H26.11.16) 貸借対照表の作成
137(H26.6.8) 損益計算書の作成
136(H26.2.23) 本支店会計
135(H25.11.17) 精算表の作成
134(H25.6.9) 精算表の作成
133(H25.2.24) 本支店会計
132(H24.11.18) 精算表の作成

第3問では、精算表の作成や財務諸表の作成など決算に関する総合的な問題が中心に出題されています。また、頻度は高くないですが本支店合併財務諸表の作成問題も定期的に出題されています。

このような問題は時間との勝負になってきますので、効率的に問題を解いていく必要があります。したがって、試験までに自分なりの効率的な下書用紙の書き方を確立しておいてください。

なかなか時間内に問題を解けないという人は、この第3問にばかり時間を取られてほかの問題ができなくなる恐れがありますので、他の問題によってはこの第3問は1番最後に解くという方法も頭に入れておいてください。

第4問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
145(H29.2.26) 補助部門費の製造部門への配賦に関する問題
144(H28.11.20) 材料費に関連する勘定記入問題
143(H28.6.12) 個別原価計算(製造指図書別の原価集計)
142(H28.2.28) 標準原価計算の記帳(パーシャル・プラン)および差異分析
141(H27.11.15) 工場会計の独立
140(H27.6.14) 標準原価計算制度を採用する場合の仕訳と損益計算書の作成
139(H27.2.22) 部門別個別原価計算
138(H26.11.16) 個別原価計算における仕訳問題
137(H26.6.8) 製造原価報告書と仕掛品勘定
136(H26.2.23) 個別原価計算における仕訳問題
135(H25.11.17) 製造間接費の部門別計算
134(H25.6.9) 製造原価報告書と損益計算書の作成
133(H25.2.24) 工場会計の独立
132(H24.11.18) 費目別計算

第4問は、工業簿記(原価計算)からの出題となります。

第4問では主に費目別計算・個別原価計算といった工業簿記の基本的な部分からの出題が中心となりますが、まれに本社工場会計も出題されることもあります。

第4問の出題形式は仕訳問題や勘定記入といった工業簿記の基礎的なことを問う問題が多いので、まずは工業簿記の基本をしっかりと学習しておくことが必要です。

特に仕訳に関しては丸暗記ではなく、日頃から勘定記入の流れ、各勘定同士のつながりなどを意識しながら勉強しておくと理解しやすいと思います。

第5問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
145(H29.2.26) 全部原価計算と直接原価計算における損益計算の違いを問う問題
144(H28.11.20) 単純総合原価計算、処分価額を伴う正常仕損の処理
143(H28.6.12) 標準原価計算(パーシャル・プラン)における差異分析
142(H28.2.28) 工程別単純総合原価計算
141(H27.11.15) CVP分析
140(H27.6.14) 等級別総合原価計算
139(H27.2.22) 直接原価計算、CVP分析
138(H26.11.16) 単純総合原価計算
137(H26.6.8) 組別総合原価計算(損益計算書の作成)
136(H26.2.23) 全部原価計算と直接原価計算の比較(損益計算書の作成)
135(H25.11.17) 標準原価計算
134(H25.6.9) 直接原価計算
133(H25.2.24) 個別原価計算
132(H24.11.18) 損益分岐点分析

第5問も第4問と同じく工業簿記(原価計算)からの出題となります。

第4問が仕訳や勘定記入などの帳簿記入に関する問題が中心なのに対して、第5問は計算面の問題が中心となっています。

第5問でも、基礎的なことが重要になってくるのはもちろんですが、ある程度計算のテクニックが必要となってきますので、練習問題をたくさん解いて問題のパターンごとの計算テクニックを身に付けてください。

また原価計算については、「なぜこのような計算をしているのか?」ということを意識しながら勉強していないと、今自分が何をやっているのかわからなくなることがあります。

そのためには、(①費目別計算→②部門別計算→③製品別計算)という原価計算の基本的な流れを正確に把握しておくことが大事です。




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