1. TOP
  2. 日商簿記3級の傾向と対策
情報コンテンツ

日商簿記3級の傾向と対策

日商簿記検定3級の出題内容と配点、各問題別の傾向と対策についてのご紹介です。日商簿記3級の問題は同じような問題が繰り返し出題されていることから、過去問を分析して傾向を知り、十分な対策をとることがとても重要です。

スポンサードリンク

出題内容と配点


出題内容 配点
第1問 仕訳問題×5問 20点
第2問 帳簿問題・勘定分析(勘定記入や勘定読取)が中心 10点
第3問 ほぼ試算表作成問題・まれに財務諸表作成問題 30点
第4問 伝票会計・仕訳問題・勘定記入が中心、近年では理論的な文章問題(穴埋めや正誤問題など)も 8点
第5問 ほぼ精算表作成問題・まれに財務諸表作成問題 32点

日商簿記3級では、毎年同じような問題が何度も繰り返し出題されています。特に3級は試験範囲がそれほど広くないのでこの傾向が顕著です。したがって、テキストや問題集だけでなく、過去問を解くことが試験の傾向や時間配分などを知る上で重要になってきます。

また第3問や第5問のような総合問題の場合、いきなり電卓を叩き始めるのではなく、まず問題全体にざっと目を通してください。そして、どのような下書用紙を書いていくのか、どの順番で処理していくのかなどの解答までのプロセスを頭に思い浮かべてから解いていくようにしましょう。


問題別の傾向と対策

第1問の傾向と対策

第1問は毎年仕訳問題が5問出題されています。

「仕訳を制する者は簿記を制する」と言われるように、仕訳は、帳簿記入・勘定記入にせよ、試算表・精算表・財務諸表の作成問題にせよ、伝票会計にせよ、すべてにおいて基本となってきます。

したがって、仕訳を速く正確にできるようになるということは、第1問だけでなく試験そのものに合格できるかどうかの鍵となってきます。

基本的な仕訳については第3問で問われるので、第1問では応用的な仕訳問題が出題されることも多くなっています。なお、第1問では仕訳で用いることのできる勘定科目が与えられますので、必ずその中から選ぶようにしてください。

第2問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
143(H28.6.12) 補助簿の選択
142(H28.2.28) 商品有高帳(移動平均法)の作成
141(H27.11.15) 当座預金勘定と当座借越勘定に関する勘定記入
140(H27.6.14) 買掛金勘定と補助簿の関係
139(H27.2.22) 帳簿の読み取り
138(H26.11.16) 商品有高帳への記入
137(H26.6.8) 勘定記入(売掛金勘定)
136(H26.2.23) 各種補助簿の読み取り
135(H25.11.17) 補助簿の選択
134(H25.6.9) 商品有高帳への記入、売上総利益の計算
133(H25.2.24) 勘定分析(分記法と三分法)
132(H24.11.18) 帳簿の読み取り(当座預金出納帳)

第2問は帳簿に関する問題と勘定分析(勘定記入や勘定読取)に関する問題が中心です。

帳簿に関する問題は帳簿に記入させる問題というよりも、帳簿の記入などから仕訳を導くというパターンやある仕訳がどの補助簿に記入されるのか(あるいは記入されないのか)ということを問う問題が多いようです。

ただし、商品有高帳については記入させる問題が定期的に出題されているので、記入方法も合わせてしっかりとマスターする必要があります。特に商品有高帳の締切り方(次月繰越や前月繰越の記入方法)については、穴になりやすいところなので注意してください。

また、受験される方の中には勘定記入を苦手としている人が多いようで、試験委員もそのことはよく知っています。したがって、勘定分析の問題についても頻出です。特に摘要欄の記入方法(例えば「諸口」と記入する場合など)については注意が必要です。また、仕訳・勘定記入・帳簿記入の関係性もしっかりと把握できるようにしてください。

第3問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
143(H28.6.12) 残高試算表および得意先元帳の作成
142(H28.2.28) 合計残高試算表の作成
141(H27.11.15) 残高試算表の作成
140(H27.6.14) 合計残高試算表の作成
139(H27.2.22) 合計試算表の作成
138(H26.11.16) 合計残高試算表の作成
137(H26.6.8) 残高試算表の作成
136(H26.2.23) 残高試算表の作成
135(H25.11.17) 合計試算表・残高試算表の作成
134(H25.6.9) 合計残高試算表の作成
133(H25.2.24) 合計残高試算表の作成
132(H24.11.18) 合計試算表の作成

主に試算表の作成を通じて、基本的な期中取引が出題されます。

試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表があるのでそれぞれの特徴をしっかりと把握しておいてください。

また試算表作成問題や財務諸表作成問題は、問題量や記入する箇所がどうしても多くなってしまいますので、時間配分には十分注意してください。

ただし試算表の作成といっても、所詮は仕訳問題の集合です。取引量が多い分、難易度は抑えられていることが多いので、基本的な仕訳をいかに早く正確にできるかが突破のカギとなってきます。焦ってケアレスミスをしないようにしましょう。

第4問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
143(H28.6.12) 伝票に関する処理
142(H28.2.28) 伝票に関する処理
141(H27.11.15) 簿記の知識に関する基本的な穴埋め問題
140(H27.6.14) 伝票会計(3伝票制)における各種伝票への記入を問う問題
139(H27.2.22) 固定資産の記帳方法(直接法と間接法)
138(H26.11.16) 伝票会計
137(H26.6.8) 勘定分析(支払利息勘定)
136(H26.2.23) 簿記の基本的な知識に関する穴埋め問題
135(H25.11.17) 勘定記入(売上原価勘定と繰越商品勘定)
134(H25.6.9) 伝票会計
133(H25.2.24) 伝票会計
132(H24.11.18) 帳簿と伝票

第4問は、3級の問題の中では比較的バラエティーに富んでおり、試験委員の腕の見せどころという感じです。ただし、総合的に見ると、勘定記入に関する問題や伝票会計に関する問題が多いようです。

何度も言っているように、どんなパターンの問題が出題されたとしてもすべての基本となるのは仕訳です。パターンを覚えることよりも、まずは仕訳をしっかりとできるようにしておくことが肝要です。

また近年では、簿記に関する基本的な知識を文章で問うような理論的な問題も出題されています。このような問題の場合、機械的に仕訳を覚えるような勉強方法では通用しません。しっかりと丁寧にテキストを読み込んで理解することが大切です。

第5問の傾向と対策

(実施日) 主な出題内容
143(H28.6.12) 精算表の作成
142(H28.2.28) 財務諸表の作成
141(H27.11.15) 財務諸表の作成
140(H27.6.14) 精算表の作成
139(H27.2.22) 精算表の作成
138(H26.11.16) 財務諸表の作成
137(H26.6.8) 精算表の作成
136(H26.2.23) 精算表の作成
135(H25.11.17) 精算表の作成
134(H25.6.9) 精算表の作成
133(H25.2.24) 精算表の作成
132(H24.11.18) 精算表の作成

主に精算表や財務諸表の作成を通じて、決算整理事項等が出題されます。

精算表の作成問題は記入する箇所が多いので難しそうな感じがしますが、するべき処理の数はそれほど多くない上、毎年ほぼパターンが決まっています。また、まれに貸借対照表や損益計算書の作成問題が出題されることがありますが、やるべきことは精算表の作成とほとんど同じなので大丈夫ないと思います。

なお、売上原価の計算貸倒引当金の設定減価償却費の計算経過勘定の処理の4つは、必ず出題されると思ってもらっても構いません。したがって、これらの論点に関しては完璧にマスターしておく必要があります。

また、精算表の問題では修正記入欄だけでなく損益計算書欄および貸借対照表欄まですべて記入してはじめて点数がもらえるという配点もあります。その場合、せっかく修正記入欄へ正確に記入しても損益計算書欄および貸借対照表欄への記入を忘れたために点数がもらえないということも考えられます。

したがって、修正記入欄に記入したら損益計算書欄および貸借対照表欄まで、必ず横一列をすべて記入するようにしてください。

また、記入するべき場所の間違いなどのケアレスミスを起こしやすいのも精算表作成問題の特徴なので、その点についても注意が必要です。



PAGE TOP ▲