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日商簿記3級無料問題集

問題4-7:固定資産の決算整理事項等

【難易度】★★★★★
【主な論点】決算整理後残高試算表の作成、 減価償却費および減価償却累計額の計算、固定資産の期中売却、仮受金の処理

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問題

以下の資料に基づき、【資料1】の①に入る金額を答えるとともに、【資料3】の決算整理後残高試算表を完成させなさい。なお、当期は×5年12月31日を決算日とする1年間である。

【資料1】決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表(一部)

【資料2】決算整理事項等

  1. 建物はすべて、×3年9月1日に取得したものである。建物は、残存価額を取得原価の10%、耐用年数を20年とする定額法によって減価償却を行っている。
  2. 備品はすべて、×5年4月1日に取得したものである。備品は、残存価額をゼロ、償却率を0.125とする定額法によって減価償却を行う。なお、償却率は(1÷耐用年数)で計算されたものである。
  3. 【資料1】の仮受金は、6月30日に建物¥800,000を売却した際に受け取った売却代金である。よって、決算においてこれを正しく修正する。

【資料3】決算整理後残高試算表(一部)

決算整理後残高試算表(一部)


※解答・解説はこの下にあります。











解答

答え

【資料1】の①に入る金額:¥120,000


【資料3】の決算整理後残高試算表

決算整理後残高試算表の答え

建物:¥2,000,000(前T/B)-¥800,000(売却分)

減価償却費:¥18,000(売却建物)+¥54,000(非売却建物)+¥37,500(備品)

建物減価償却累計額:¥120,000(前T/B)-¥48,000(売却分)+¥54,000(当期計上分)



解説

建物について

本問は、次のようなタイムテーブルを書くと分かりやすいでしょう。ただし、期中に建物の一部を売却しているので、売却分の建物(¥800,000)とこれ以外の建物(¥1,200,000)とを分けて書くがあります。

タイムテーブル

1.前T/Bの「建物減価償却累計額」の金額

【資料2】の3.において、「仮受金は建物を売却した際に受け取った売却代金」とあるので、売却時に以下の仕訳をしていたことがわかります(現金で受け取ったと仮定)。

(借)現 金    750,000 /(貸)仮受金    750,000

仮受金は処理すべき科目が判明した時点でその科目へ振り替えなければなりません。つまり、前T/Bに「仮受金」があるということは、固定資産の売却の処理についてはまだ未処理であるということがわかります。

未処理なので、前T/Bには反映されていないということに注意してください。

したがって、売却した建物に係る「建物減価償却累計額」は期中において減額されていないので、前T/Bの建物減価償却累計額の金額は売却分と非売却分との合計となります。なお、計算期間は取得日(×3年9月1日)から前期末(×4年12月31日)までの16か月分です。

・売却した建物に係る建物減価償却累計額

¥800,000 × 0.9 × 16か月/240か月 = ¥48,000

・それ以外の建物に係る建物減価償却累計額

¥1,200,000 × 0.9 × 16か月/240か月 = ¥72,000

2.建物の売却に関する処理(未処理事項)

売却した建物に係る減価償却費は期首(×5年1月1日)~売却日(×5年6月30日)までの6か月間で計算します。

¥800,000 × 0.9 × 6か月/240か月 = ¥18,000

売却損益は貸借の差額で計算します。この場合、差額が貸方に出るので収益の「固定資産売却益」となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受金
建物減価償却累計額
減価償却費
750,000
48,000
18,000
建物
固定資産売却益
800,000
16,000

3.上記以外の減価償却費の計算

期末時点に保有している建物¥1,200,000の減価償却費は、期首から期末までの1年間で計算します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費 54,000 建物減価償却累計額 54,000

¥1,200,000 × 0.9 × 12か月/240か月 = ¥54,000

備品について

備品は償却率を使った新定額法で計算します。償却率を掛けて計算した金額は1年分の金額なので、これを月割で計算します。残存価額がゼロという点に注意してください。

なお、減価償却費の計算期間は取得日(×5年4月1日)から期末(×5年12月31日)までの9か月間です。

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費 37,500 備品減価償却累計額 37,500

¥400,000 × 0.125 × 9か月/12か月 = ¥37,500




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・第4章-4:固定資産の購入と減価償却費の計算
・第4章-5:減価償却費の仕訳方法①(間接法)
・第4章-7:固定資産の売却時の処理
・第5章-4:仮払金と仮受金


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