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日商簿記3級無料問題集

問題6-7:損益の見越・繰延の仕訳問題②



問題

次の資料に基づいて、以下の各問いに答えなさい。なお、会計期間は×8年1月1日から12月31日までの1年間である。

<資料>

(Ⅰ)決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表

(Ⅱ)決算整理事項

(1)貸付金は、×8年2月1日に貸付期間1年、年利率5%の条件で貸し付けたもので、利息は元金とともに返済時に受け取ることになっている。

(2)保険料は全額建物に対する火災保険料で、毎年同額を5月1日に12か月分として前払いしている。

(3)受取家賃は、所有する建物の一部の賃貸によるもので、毎年2月と8月の初日に向こう半年分(毎回同額)を受け取っている。


(Ⅲ)決算整理後残高試算表(一部)

決算整理後残高試算表(問題)

(問1)資料(Ⅱ)の(1)~(3)に関する決算整理仕訳を答えなさい。

(問2)資料(Ⅲ)の決算整理後残高試算表(一部)を完成させなさい。



※解答・解説はこの下にあります。











解答

問1の答え

借方科目 金額 貸方科目 金額
(1) 未収利息 44,000 受取利息 44,000
(2) 前払保険料 24,000 保険料 24,000
(3) 受取家賃 6,000 前受家賃 6,000

問2の答え

決算整理後残高試算表(答え)


解説

決算整理事項(1)

貸付金に係る利息は、返済時(翌期)に受け取ることになっています。つまり後払いなので、当期に属する金額を決算時において見越計上します。当期に属する期間は貸付日(×8年2月1日)から決算日(×8年12月31日)までの11か月分となります。

¥960,000 × 5% × 11か月/12か月 = ¥44,000

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収利息 44,000 受取利息 44,000

決算整理事項(2)

保険料については、5月1日に12か月分を支払っており、当期に属さない4か月分(×9年1月1日~4月30日)を前払いしていることになるので、この部分を「前払保険料」として繰り延べます。

ただし、期首に再振替仕訳が行われていることを忘れないでください。つまり、決算整理前残高試算表における「保険料」は、16か月分の金額を表していることになります。


例えば、1か月分の保険料を”Y”と置いて前期末からの仕訳を考えていくと次のようになります。

①前期末における保険料の繰延(×7年12月31日)

4か月分を前払しているのでこの分を繰り延べます。

(借)前払保険料  4Y /(貸)保険料   4Y

②当期の期首における再振替仕訳(×8年1月1日)

前期末に行った仕訳の逆仕訳を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 4Y 前払保険料 4Y

③当期の保険料支払い時(×8年5月1日)

12か月分を支払うので、支払う保険料は”12Y”となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 12Y 現金 12Y

ここまで(決算整理前)の保険料勘定の記入は次のようになっています。

保険料勘定

つまり、決算整理前残高試算表における「保険料」は”16Y”(=4Y+12Y)となり、16か月分の保険料の金額を表していることになるので、決算整理前残高試算表における「保険料」¥96,000を16か月で割ったものが、1か月分の保険料の金額となるわけです。

¥96,000 ÷ 16か月 = @¥6,000/月

④当期末における保険料の繰延(×8年12月31日)

以上より、繰り延べるべき4か月分の金額は¥24,000(=@¥6,000×4か月)となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
前払保険料 24,000 保険料 24,000

【タイムテーブル】

保険料のタイムテーブル

決算整理事項(3)

8月1日に向こう半年分(×8年8月1日~×9年1月31日)の家賃を受け取っているので、このうち、当期に属さない部分(×9年1月1日~1月31日の1か月分)を前受家賃として繰り延べます。

このとき、再振替仕訳分を忘れないようにしてください。決算整理事項(2)と同じように、1か月分の受取家賃を”Y”と置いて前期末からの仕訳を考えていきます。

①前期末における受取家賃の繰延(×7年12月31日)

1か月分を前払しているのでこの分を繰り延べます。

(借)受取家賃   Y /(貸)前受家賃   Y

②当期の期首における再振替仕訳(×8年1月1日)

前期末に行った仕訳の逆仕訳を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
前受家賃 Y 受取家賃 Y

③当期の家賃の受取時

まず、2月1日に向こう半年分を受け取ります(現金による受け取りを仮定)。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 6Y 受取家賃 6Y

次に、8月1日に向こう半年分を受け取ります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 6Y 受取家賃 6Y

ここまで(決算整理前)の受取家賃勘定の記入は次のようになっています。

受取家賃勘定

つまり、決算整理前残高試算表における「受取家賃」は”13Y”(=Y+6Y+6Y)となり、13か月分の受取家賃の金額を表していることになるので、決算整理前残高試算表における「受取家賃」¥78,000を13か月で割ったものが、1か月分の受取家賃の金額となるわけです。

¥78,000 ÷ 13か月 = @¥6,000/月

④当期末における保険料の繰延(×8年12月31日)

以上より、繰り延べるべき1か月分の金額は¥6,000となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取家賃 6,000 前受家賃 6,000



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