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日商簿記3級無料問題集

問題6-8:損益の見越・繰延の勘定記入問題



問題

次の資料に基づいて、以下の【保険料勘定および前払保険料勘定】の記入を行いなさい。なお、会計期間は×8年1月1日から12月31日までの1年間である。

<資料>

保険料はすべて建物に対するものであり、毎年4月1日に向こう1年分を現金で前払いしているが、当期支払分より、前期までの保険料に比して10%値上がりしている。なお、決算整理前残高試算表における保険料の金額は¥162,000である。

【保険料勘定および前払保険料勘定】

保険料勘定および前払保険料勘定(問題)


※解答・解説はこの下にあります。











解答

答え

保険料勘定および前払保険料勘定(答え)


解説

保険料は4月1日に12か月分を支払っており、当期に属さない3か月分(×9年1月1日~3月31日)を前払いしていることになるので、この部分を「前払保険料」として繰り延べます。

ただし、期首に再振替仕訳が行われているので、決算整理前残高試算表における「保険料」は、15か月分の金額を表していることになります。

なお本問では、当期の支払分より保険料が値上がりしているという点に注意してください。そこで、まず前期支払分(値上がり前)の1か月分の保険料を”Y”と置いた上で、前期末からの仕訳から順に考えて保険料を推定します。

保険料の推定

①前期末における保険料の繰延(×7年12月31日)

3か月分を前払しているのでこの分を繰り延べます。

(借)前払保険料   3Y/(貸)保険料   3Y

②当期首における再振替仕訳(×8年1月1日)

前期末に行った仕訳の逆仕訳を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 3Y 前払保険料 3Y

③当期の保険料支払い時(×8年4月1日)

12か月分を支払うわけですが、当期の支払いから10%値上がりしているので、支払う保険料は”13.2Y”(=12Y×1.1)となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 13.2Y 現金 13.2Y

ここまで(決算整理前)の保険料勘定の記入は次のようになっています。

保険料勘定の勘定記入

よって、値上がり前の1か月分の保険料は¥10,000ということがわかります。

16.2Y = ¥162,000
  Y = ¥10,000

保険料に関する一連の仕訳

以上より、保険料に関する一連の仕訳は次のようになります。

期首再振替仕訳(×8年1月1日)

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 30,000 前払保険料 30,000

※¥10,000×3か月=¥30,000

保険料の支払い(×8年4月1日)

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料 132,000 現金 132,000

※¥10,000×1.1×12か月=¥132,000

保険料の繰延(×8年12月31日)

借方科目 金額 貸方科目 金額
前払保険料 33,000 保険料 33,000

※¥10,000×1.1×3か月=¥33,000

【タイムテーブル】

保険料のタイムテーブル

前払保険料勘定は資産なので、「前期繰越」は借方に生じます。貸借差額は貸方に生じるので、これを「次期繰越」と記入して繰り越します。また、保険料勘定は費用なので損益勘定へ振り替えます。




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 第7章:帳簿および財務諸表の問題
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