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日商簿記3級無料問題集

問題6-10:逆進推定問題

【難易度】★★★★☆
【主な論点】前T/Bの作成、P/L・B/S、固定資産の期中売却、決算整理仕訳

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問題

次の資料に基づいて、<資料4>の決算整理前残高試算表を完成させなさい。

<資料1>損益計算書

<資料2>貸借対照表

<資料3>参照事項

(1)商品

期首商品棚卸高は¥67,000であった。

(2)備品

×8年4月1日に備品(取得原価¥50,000、期首減価償却累計額¥15,000)を¥25,000で売却した。なお、この備品に係る期首から売却日までの減価償却費は¥2,500であった。これ以外に当期において有形固定資産の売買は行っていない。

<資料4>決算整理前残高試算表



※解答・解説はこの下にあります。











解答

答え

※<資料1>損益計算書の金額

  • 減価償却費:¥52,000(=¥2,500+¥49,500)
  • 固定資産売却損:¥7,500(解説を参照)


解説

本問は、損益計算書および貸借対照表から決算整理前残高試算表を作成する逆進推定問題です。1つ1つの論点はそれほど難しくありませんが、頭を逆回転させて考えないといけないので慣れていない人は少し戸惑ったかもしれません。

なお、仕訳で用いる勘定科目とP/LやB/Sでの表示の違いにも注意してください。

【仕訳で用いる勘定科目】 【P/LやB/Sでの表示】
繰越商品 商品
売上 売上高
仕入 売上原価

また、貸倒引当金や減価償却累計額といった評価勘定は、試算表や精算表などでは貸方に表示しますが、B/Sでは資産のマイナスとして借方に表示します。


解き方としては、まず通常どおり決算整理仕訳を考えて、そこから逆算していけば問題ないと思います。

商品(売上原価の計算)

期首商品棚卸高¥67,000が前T/Bの「繰越商品」となります。また、B/Sの「商品」が期末商品棚卸高を表します。

【決算整理仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入
繰越商品
67,000
65,000
繰越商品
仕入
67,000
65,000

消耗品

前T/Bに消耗品費勘定があることから、取得時に全額を費用とする方法を採用していることがわかります。したがって、決算時において未使用高を消耗品勘定に振り替えます。

【決算整理仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
消耗品 7,000 消耗品費 7,000



固定資産

まず備品の売却に関する処理については、貸借の差額で固定資産売却損を求めます。ただし、この仕訳は期中においてすでに処理済みなので、前T/Bの金額に反映されているということに注意してください。したがって、前T/Bの減価償却費および固定資産売却損は以下の仕訳の金額となります。

(借) 現金
備品減価償却累計額
減価償却費
固定資産売却損
25,000
15,000
2,500
7,500
(貸) 備品 50,000

B/Sの減価償却累計額は、前T/Bの減価償却累計額に減価償却費を加算した金額です。よって、両者の差額を見れば決算時に計上した減価償却費の金額がわかります。ただし、P/Lにおける減価償却費は上記の備品売却時の分も含めることを忘れないでください。

【決算整理仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費 49,500 建物減価償却累計額
備品減価償却累計額
27,000
22,500

貸倒引当金

以下の決算整理仕訳から逆算して計算します。

【決算整理仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金繰入 7,500 貸倒引当金 7,500

前T/B「貸倒引当金」+¥7,500(P/Lの貸倒引当金繰入)=¥8,500(B/Sの貸倒引当金)
前T/B「貸倒引当金」=¥1,000

営業費の見越・繰延

前T/Bの「営業費」に未払営業費を加算し、前払営業費を減算した金額がP/Lの「営業費」となるので、そこから逆算して計算します。

【決算整理仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
営業費
前払営業費
3,800
4,200
未払営業費
営業費
3,800
4,200





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・第6章-1:簿記一巡の手続と決算整理
・第6章-2:売上原価の計算(仕入勘定で計算する方法)
・第6章-4:貸倒引当金の設定と貸し倒れ時の処理
・第6章-6:損益の繰延べと再振替仕訳
・第6章-7:損益の見越しと再振替仕訳
・第7章-6:試算表と損益計算書・貸借対照表


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