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日商簿記3級無料問題集

問題7-3:商品有高帳(移動平均法)

【難易度】★★★☆☆
【主な論点】移動平均法による商品有高帳の記入、先入先出法による売上原価の計算

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問題

次に示す4月中の取引にもとづいて、以下の各問に答えなさい。

<商品Aの取引に関する資料>

4月1日 前月繰越 50個 @¥240
5日 仕  入 100個 @¥270
7日 売  上 80個 @¥500
11日 仕  入 70個 @¥280
15日 売  上 100個 @¥500
21日 仕  入 120個 @¥290
26日 売  上 140個 @¥500

問1.次の商品有高帳を完成させ、締め切りなさい。なお、当店では商品の払出単価の決定方法として移動平均法を採用している。

商品有高帳(問題)

問2.もし仮に、商品の払出単価の決定方法として先入先出法を採用していた場合、商品Aの4月の売上総利益はいくらになるか。


※解答・解説はこの下にあります。











解答

問1の答え

商品有高帳(答え)

問2の答え

商品Aの4月の売上総利益:¥72,400



問1の解説

移動平均法とは、商品の仕入れのつど平均単価を計算し、それを商品の払出単価とするという方法です。移動平均法による商品有高帳の記入のコツや注意点をいくつか紹介していきたいと思います。

商品を仕入れた時(例:4月5日)

商品を仕入れた時に平均単価を計算しますが、次のような順番で記入し電卓をたたいていくと効率的です。

まず、受入欄に数量と単価を記入し、両者を掛けて金額を計算・記入します。電卓に残っている数字(27,000)はそのまま消さないでください。

商品有高帳の記入のコツ1

残高欄は次の順番で記入します。

①受入数量に直前の残高数量を足して数量を計算します。これは、暗算で計算できると思います。

商品有高帳の記入のコツ2

②電卓に残っている数字(受入金額の¥27,000)に直前の残高欄の金額¥12,000を足して、残高の金額を記入します。電卓に残っている数字(39,000)はそのまま消さないでください。

商品有高帳の記入のコツ3

③電卓に残っている数字(¥39,000)を残高数量の150個で割って、平均単価を計算します。

商品有高帳の記入のコツ4

商品を売り上げた時(例:4月7日)

商品を売り上げた時は、払出欄にその数量と直前の残高欄の平均単価を記入し、両者を掛けて金額を計算・記入します。資料に示されている単価は販売単価なので、これを商品有高帳に記入してはいけません。商品有高帳はすべて原価で記入するということに注意してください。

また、商品を払い出しても平均単価は変わらないので、残高欄には、払出後の数量と直前の平均単価をそのまま記入します。

商品有高帳の記入のコツ5

次月繰越の記入

次月繰越の記入は、直前の残高欄の数量、単価および金額をそのまま払出欄に記入すればいいだけです。最後に、受入欄の数量及び金額の合計と、払出欄の数量及び金額の合計がそれぞれ一致するかどうか確かめてください。

商品有高帳の記入のコツ6


問2の解説

本問は先入先出法を用いた場合ですが、改めて先入先出法で商品有高帳を作成する必要はありません。そんなことをしていたら膨大な時間のロスになります。

売上総利益は「売上高-売上原価」で計算されるので、4月の売上高と売上原価さえ求めればいいのです。

4月の売上高

日付 販売数量 販売価格 売上高
7日 80個 @¥500 ¥40,000
15日 100個 @¥500 ¥50,000
26日 140個 @¥500 ¥70,000
合計 320個 ¥160,000

※販売価格がすべて同じなので、販売数量の合計320個に販売価格@¥500を掛けて計算しても構いません。


4月の売上原価

売上原価は、「月初商品棚卸高+当月商品仕入高-月末商品棚卸高」で計算されます。このうち、月初商品棚卸高(前月繰越)と当月商品仕入高は、移動平均法でも先入先出法でも変わりませんので、問1の商品有高帳からすぐに求めることができます。

先入先出法は古い商品から先に払い出していく方法です。つまり逆に言うと、月末に残っている商品は新しいものから順に残っているということになります。

月末の商品棚卸数量は、問1の商品有高帳より20個ということがわかります。この商品の単価は、最も新しく仕入れた商品の単価から構成されていることになるので、21日仕入分の@¥290ということになります。

あとは以下のように差額で売上原価を計算します。

売上原価の計算

よって、売上総利益は¥72,400(=¥160,000-¥87,600)となります。




できなかった人は復習を!

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・第7章-3:商品有高帳の記入方法(先入先出法・移動平均法)


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