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日商簿記3級無料問題集

問題7-10:帳簿の読み取り②

【難易度】★★★★★
【主な論点】各種帳簿の読み取りと仕訳、残高試算表の作成

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問題

以下の資料に基づいて、以下の各問いに答えなさい。なお、当期は×5年12月31日を決算日とする1年間である。また、資料から判明する事項以外はすべて無視してよい。

【資料1】×4年12月31日の繰越試算表

繰越試算表

【資料2】当座預金出納帳

当座預金出納帳

(※)1月18日は、商品¥290,000を仕入れ、残額は小切手を振り出して支払った。

(※)1月31日に売却した備品は、×3年9月1日に取得したものであり、取得原価は¥300,000である。なお備品は、耐用年数6年、残存価額は取得原価の10%、定額法によって減価償却を行っている。


【資料3】受取手形記入帳



【資料4】支払手形記入帳

支払手形記入帳

【資料5】小口現金出納帳

小口現金出納帳

(※)小口現金については、定額資金前渡制度(インプレスト・システム)を採用している。


【資料6】その他の取引

1月16日に、商品¥980,000を売り上げ、代金は掛けとした。

1月22日に、商品¥370,000を仕入れ、代金は掛けとした。


【資料7】×5年1月31日の残高試算表

残高試算表(問題)

(問1)【資料1】×4年12月31日の繰越試算表の①~⑤に入る金額を答えなさい。

(問2)【資料7】×5年1月31日の残高試算表を完成させなさい。




※解答・解説はこの下にあります。











解答

問1の答え

¥70,000
¥530,000
¥400,000
¥350,000
¥1,000,000

問2の答え




解説

本問は少し難易度が高いので、できなくてもそれほど気にする必要はありませんが、できた人は自信を持ってもいいでしょう。

問1の解説

①について

小口現金出納帳より、支払報告後ただちに補給する方法を採用していることがわかります。したがって、常に一定額(本問の場合¥70,000)が翌月に繰り越されるということになります。

②について

当座預金出納帳の「前月繰越」より。

③について

受取手形記入帳の12月15日取得分。これは先月末の時点ではまだ決済されていないので、当月に繰り越されているということになります。

④について

支払手形記入帳の12月5日取得分。これは先月末の時点ではまだ決済されていないので、当月に繰り越されているということになります。

⑤について

貸借の差額で求めます。


問2の解説

手形記入帳については必ずてん末欄まで見て、その手形がどうなったのかということを確認してください。てん末欄に何も記載がないものは、当月においてまだ未決済ということなので、これを翌月へ繰り越すことになります。

あとは、帳簿記入を参考にしながら1つづつ丁寧に仕訳をしていけば大丈夫だと思います。

資料の各帳簿記入から判明する取引に関する仕訳は以下のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
1/4 支払手形 350,000 当座預金 350,000
1/10 当座預金 250,000 売上 250,000
1/11 受取手形 300,000 売掛金 300,000
1/13 受取手形 270,000 売上 270,000
1/14 当座預金 400,000 受取手形 400,000
1/15 当座預金
手形売却損
296,000
4,000
受取手形 300,000
1/16 売掛金 980,000 売上 980,000
1/18 仕入 290,000 受取手形
当座預金
270,000
20,000
1/20 仕入 300,000 支払手形 300,000
1/21 当座預金 330,000 売掛金 330,000
1/22 仕入 370,000 買掛金 370,000
1/23 買掛金 550,000 当座預金 550,000
1/24 受取手形 280,000 売掛金 280,000
1/30 営業費 372,000 当座預金 372,000
1/31 当座預金
備品減価償却累計額
減価償却費
250,000
60,000
3,750
備品
固定資産売却益
300,000
13,750
1/31 交通費
通信費
雑費
25,000
23,000
16,000
当座預金 64,000

・1月15日の仕訳について

受取手形記入帳より、1月11日取得分の受取手形¥300,000を割引に付していることが判明するので、まずこれを減少させます。また、【資料7】の残高試算表より、割引料(「手形売却損」)は¥4,000ということがわかるので、この差額が当座預金の金額となります。


・1月18日の仕訳について

受取手形記入帳より、この仕入に際して、1月13日取得分の受取手形を裏書譲渡していることが判明します。また、当座預金出納帳より、小切手を振り出して支払った金額は¥20,000なので、これと仕入額¥290,000との差額が、1月13日取得分の受取手形の金額となります。


・1月31日の仕訳(備品の売却)について

売却した備品¥300,000に係る減価償却累計額は、この備品の取得日(×3年9月1日)から前期末(×4年12月31日)までの16か月分となります。

¥300,000 × 0.9 × 16か月/72か月 = ¥60,000

また期中売却なので、期首から売却日までの期間(1か月)に係る減価償却費を計上することも忘れないでください。

¥300,000 × 0.9 × 1か月/72か月 = ¥3,750

貸借の差額が貸方に出るので、これが「固定資産売却益」となります。


・1月31日の仕訳(小口現金の補給)について

小口現金出納帳より、支払報告後ただちに補給する方法を採用していることがわかります。したがって、貸方は当座預金となります。小口現金は動かないということに注意してください。




できなかった人は復習を!

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・第3章-2:手形の割引
・第4章-5:固定資産の売却時の処理
・第6章-9:帳簿の締切と繰越試算表の作成
・第7章-2:各出納帳と売上帳・仕入帳
・第7章-4:売掛金元帳・買掛金元帳と手形記入帳


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