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問題2-3:期末商品の評価に関する損益計算書の作成②



問題

次の資料にもとづいて、【資料4】の損益計算書(売上総利益まで)を完成させなさい。

【資料1】決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表

【資料2】未処理事項

  1. 以前販売したA商品¥1,000,000に対する売掛金の代金が早期に決済されたので、代金の3%について割引を行い、残額は普通預金口座に振り込まれたがこれが未処理であった。
  2. 以前、掛けで販売したB商品(売価¥8,000、原価¥6,000)について、品質不良のため返品されたがこれが未処理であった。

【資料3】決算整理事項

期末商品棚卸高は次の通りである。棚卸減耗損および商品評価損は損益計算書上、売上原価の内訳科目として処理する。なお、棚卸減耗損および商品評価損は商品ごとに計算すること。

  1. A商品の期末帳簿棚卸高は¥162,000であり、実地棚卸高(原価)は¥150,000であった。なお、実地棚卸高に対する正味売却価額は¥139,000である。
  2. B商品の期末帳簿棚卸高は¥186,000であり、実地棚卸高(原価)は¥185,000であった。棚卸差異の原因を調査したところ、【資料2】の返品が実地棚卸高にのみ含まれていることが判明した。また、この返品分と同様な品質不良がこれと合わせて原価で¥10,000分あり、販売可能価額は原価の50%と見積もられた。

【資料4】損益計算書(売上総利益まで)

損益計算書


※解答・解説はこの下にあります。











解答

答え

損益計算書(答え)

解説

棚卸減耗損や商品評価損などの意味をよく理解せずに、ボックス図を書いて計算するというパターンで覚えてしまっている人にとっては少し難しかったかもしれません。

未処理事項の処理

未処理事項があるので、まずこれらの処理を行います。

・未処理事項1

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金
売上割引
970,000
30,000
売掛金 1,000,000

売上割引は売上から控除するのではなく営業外費用として処理するので、損益計算書の売上高の金額には影響しません。したがって、この未処理事項1は本問を解く上では不要なデータ(ダミーデータ)となります。

試験では、このようなダミーのデータが示される場合もあるので、それが必要のないデータであるということを判断する能力も要求されます。

・未処理事項2

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上 8,000 売掛金 8,000

返品の処理なので販売したときの逆仕訳となります。金額は販売したときのものなので売価で記帳します。なお、この処理によって損益計算書の売上高の金額にも影響してくるということに注意してください。

A商品について

帳簿棚卸高は「@¥原価×帳簿棚卸数量」で計算されたものであり、実地棚卸高(原価)は「@¥原価×実地棚卸数量」で計算されたものを意味します。

また、正味売却価額は実地棚卸高に対するものなので「@¥時価×実地棚卸数量」で計算したものということになります。

これをボックス図で表すと次のような感じになります。

期末商品の評価に関するボックス図

・棚卸減耗損の計算

棚卸減耗損は帳簿棚卸高と実地棚卸高(原価)の差で計算します。

棚卸減耗損=帳簿棚卸高¥162,000-実地棚卸高(原価)¥150,000=¥12,000

・商品評価損の計算

商品評価損は実地棚卸高(原価)と正味売却価額との差額となります。

商品評価損=実地棚卸高(原価)¥150,000-正味売却価額¥139,000=¥11,000

B商品について

・棚卸減耗損の計算

A商品のところで説明したように、棚卸減耗損は帳簿棚卸高と実地棚卸高(原価)の差で計算しますが、B商品については返品分が未処理であるということを忘れないでください。

「返品が実地棚卸高にのみ含まれている」ということは、帳簿棚卸高には返品分が含まれていないということなので、返品分の原価を加算した帳簿棚卸高と実地棚卸高(原価)を比較して棚卸減耗損を計算しなければなりません。

棚卸減耗損=帳簿棚卸高(¥186,000+返品分¥6,000)-実地棚卸高¥185,000
¥7,000

・商品評価損の計算

B商品については、その一部だけに評価損が発生しているということに気を付けてください。

問題文に「この返品分と同様な品質不良がこれと合わせて~」と書いてあることから、品質不良品は返品分(未処理分)も合わせて原価で¥10,000となります。誤って、さらにここに未処理分を加算しないように注意してください。

品質不良品の販売可能価額(時価)は原価の50%なので、原価の半分が商品評価損となります。なお、ここでの販売可能価額は正味売却価額と同じものだと思ってもらって結構です。つまり、これが品質不良品の時価ということになります。

商品評価損=原価¥10,000ー販売可能価額¥5,000(=¥10,000×50%)
¥5,000

損益計算書の各金額

返品の処理が未処理なので、これが前T/Bの「売上」の金額に反映されていません。したがって、返品分(売価)を損益計算書の売上高から控除します。

売上高=前T/Bの「売上」¥7,850,000ー¥8,000(返品分)=¥7,842,000

期首商品棚卸高 = 前T/Bの「繰越商品」:¥310,000
当期商品仕入高 = 前T/Bの「仕入」:¥5,200,000

損益計算書の期末商品棚卸高はA商品とB商品の期末帳簿棚卸高の合計です。ただし、B商品の期末帳簿棚卸高は返品分(原価)を加算した金額です。

期末商品棚卸高=¥162,000(A商品)+¥192,000(B商品)=¥354,000

棚卸減耗損と商品評価損は売上原価の内訳科目として処理するということなので、これらを売上原価に加算します。

棚卸減耗損=¥12,000(A商品)+¥7,000(B商品)=¥19,000
商品評価損=¥11,000(A商品)+¥5,000(B商品)=¥16,000



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