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問題4-1:売買目的有価証券の仕訳問題

【難易度】★★★☆☆
【主な論点】売買目的有価証券に関する一連の処理、売買目的有価証券の時価評価(切放法と洗替法)

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問題

次の一連の取引について、以下の各問いに答えなさい。なお、当社はA社株式を売買目的で保有しており、決算において時価評価を行っている。当社の決算日は3月31日(年1回)である。また、仕訳が必要のないものについては「仕訳なし」と記入すること。

  1. ×5年10月1日にA社株式2,000株を@¥500で購入し、小切手を振り出した。なお、購入の際に手数料¥100,000を現金で支払った。
  2. ×6年3月31日に決算となった。決算日におけるA社株式の時価は@¥510である。
  3. ×6年4月1日(期首)となった。
  4. ×6年5月1日に上記A社株式のうち1,500株を@¥490で売却し、代金は掛けとした。
  5. ×7年3月31日に決算となった。決算日におけるA社株式の時価は@¥480である。

(問1)切放法を採用している場合の上記の仕訳を答えなさい。

(問2)洗替法を採用している場合の上記の仕訳を答えなさい。



※解答・解説はこの下にあります。












解答

問1の答え

借方科目 金額 貸方科目 金額
1 売買目的有価証券 1,100,000 当座預金
現金
1,000,000
100,000
2 有価証券評価損 80,000 売買目的有価証券 80,000
3  仕訳なし
4 未収入金
有価証券売却損
735,000
30,000
売買目的有価証券 765,000
5 有価証券評価損 15,000 売買目的有価証券 15,000

問2の答え

借方科目 金額 貸方科目 金額
1 売買目的有価証券 1,100,000 当座預金
現金
1,000,000
100,000
2 有価証券評価損 80,000 売買目的有価証券 80,000
3 売買目的有価証券 80,000 有価証券評価損 80,000
4 未収入金
有価証券売却損
735,000
90,000
売買目的有価証券 825,000
5 有価証券評価損 35,000 売買目的有価証券 35,000


問1の解説

売買目的有価証券における時価評価の方法として、切放法と洗替法の2つの方法があります。

切放法 洗替法
評価替の方法 決算で行なった時価評価の金額をそのまま翌期の帳簿価額とする方法。 決算で時価評価をしても翌期首において再び取得原価に戻し、その取得原価を翌期の帳簿価額とする方法。
翌期に売却した場合 前期末の時価と売却価額を比べて売却損益を計算する。 取得原価と売却価額を比べて売却損益を計算する。

1.の仕訳について

購入の際に支払った手数料は売買目的有価証券の取得原価に含めます

2.の仕訳について

簿価 ---評価差額--→ 時価
1株当たり @¥550(※) △@¥40 @¥510
×2,000株
(保有数)
¥1,100,000 △¥80,000
(有価証券評価損)
1,020,000

(※)¥1,100,000÷2,000株

3.の仕訳について

切放法では決算で行なった時価評価の金額をそのまま翌期の帳簿価額とするので、翌期首において仕訳は必要ありません。

4.の仕訳について

売却時における売買目的有価証券の簿価は前期末の時価(@¥510)となります。

簿価 ←--売却損益--→ 売価
1株当たり @¥510 △@¥20 @¥490
×1,500株
(売却数)
¥765,000 △¥30,000
(有価証券売却損)
735,000

5.の仕訳について

簿価 ---評価差額--→ 時価
1株当たり @¥510(※) △@¥30 @¥480
×500株
(保有数)
¥255,000 △¥15,000
(有価証券評価損)
240,000

(※)前期末の時価


【タイムテーブル】

切放法のタイムテーブル

問2の解説

1.の仕訳について

問1と同じ。

2.の仕訳について

問1と同じ。

3.の仕訳について

洗替法では、翌期首において再び取得原価に戻す仕訳が必要となります。具体的には、前期末に行った時価評価に関する仕訳の貸借逆の仕訳をすればいいだけです。

4.の仕訳について

売却時における売買目的有価証券の簿価は取得原価(@¥550)となります。

簿価 ←--売却損益--→ 売価
1株当たり @¥550 △@¥60 @¥490
×1,500株
(売却数)
¥825,000 △¥90,000
(有価証券売却損)
735,000

5.の仕訳について

簿価 ---評価差額--→ 時価
1株当たり @¥550(※) △@¥70 @¥480
×500株
(保有数)
¥275,000 △¥35,000
(有価証券評価損)
240,000

(※)取得原価


【タイムテーブル】

洗替法のタイムテーブル



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・第4章-1:売買目的有価証券の評価替方法(切放法と洗替法)


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