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問題4-3:売買目的有価証券の勘定記入問題



問題

次の一連の取引について以下の問いに答えなさい。なお、売買目的有価証券は分記法で処理する。

  1. ×5年5月1日、売買目的で額面総額¥5,000,000の国債を額面¥100につき¥98.0で購入し、代金は購入日までの経過利息¥10,000を含めて後日支払うこととした。この国債の利払日は6月末および12月末の年2回、年利率は0.6%である(仕訳帳のページ数:3)。
  2. ×5年6月30日、上記国債の利払日を迎え、当社の普通預金口座に所定の金額が振り込まれた(仕訳帳のページ数:6)。
  3. ×5年10月31日、上記国債のうち額面総額¥1,000,000分を額面¥100につき¥97.0で売却し、代金は売却日までの経過利息¥2,000を含めて後日当社の普通預金口座に振り込まれることとなった(仕訳帳のページ数:10)。
  4. ×5年12月31日、上記国債の利払日を迎え、当社の普通預金口座に所定の金額が振り込まれた(仕訳帳のページ数:14)。
  5. ×6年1月30日、上記国債のうち額面総額¥2,000,000分を額面¥100につき¥97.5で売却し、代金は売却日までの経過利息¥1,000を含めて後日当社の普通預金口座に振り込まれることとなった(仕訳帳のページ数:15)。
  6. ×6年3月31日、本日決算を迎えた。上記国債の時価は、額面¥100あたり¥98.8である。また、有価証券利息に関する決算整理仕訳とともに、必要な決算振替仕訳を行った(仕訳帳のページ数:18)。
  7. ×6年4月1日、開始記入を行う。あわせて経過勘定項目について再振替仕訳を行った(仕訳帳のページ数:1)。

(問1)売買目的有価証券勘定および有価証券利息勘定に記入しなさい。英米式決算法にもとづいて締め切ること。

売買目的有価証券勘定および有価証券利息勘定

(問2)当期の有価証券売却損益の金額を答えなさい。ただし、有価証券売却損もしくは有価証券売却益のどちらかも明示すること。



※解答・解説はこの下にあります。












解答

問1の答え

売買目的有価証券勘定および有価証券利息勘定

※有価証券利息勘定の×5年10月31日および×6年1月30日の「諸口」は「未収入金」でも可。

※「未収有価証券利息」は「未収収益」でも可。

問2の答え

・有価証券売却損:¥20,000(=×5年10月31日の売却分¥10,000+×6年1月30日の売却分¥10,000)



解説

ボリュームが多いので一見難しそうに見えますが、すべて基本的な処理となっています。しかも、経過利息(端数利息)を自分で計算する必要がないので、1つづつ丁寧に仕訳を書きながら考えていけばそれほど問題ないと思います。ただ、勘定記入が苦手な人は苦戦するかもしれません。

1.×5年5月1日(売買目的有価証券の取得)

購入時に支払った経過利息は有価証券利息勘定の借方に計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券
有価証券利息
4,900,000
10,000
未払金 4,910,000

「売買目的有価証券」:額面¥5,000,000×@¥98.0/@¥100=¥4,900,000

2.×5年6月30日(1回目の利払日)

6か月分の利息を計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 15,000 有価証券利息 15,000

※額面¥5,000,000×年利率0.6%×6か月/12か月=¥15,000

3.×5年10月31日(売買目的有価証券の売却)

売却時に受け取った経過利息は有価証券利息勘定の貸方に計上します。なお、問題文に「後日当社の普通預金口座に振り込まれることとなった」とあるので、代金の受取額は未収入金勘定で処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
有価証券売却損
972,000
10,000
売買目的有価証券
有価証券利息
980,000
2,000

「未収入金」:売却額¥970,000(=額面¥1,000,000×@¥97.0/@¥100)+経過利息¥2,000=¥972,000

「売買目的有価証券」:額面¥1,000,000×@¥98.0/@¥100=¥980,000

「有価証券売却損」:貸借差額

上の仕訳が難しい人は、次のように2つに分けて考えても構いません。

ⅰ.有価証券の売却

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
有価証券売却損
970,000
10,000
売買目的有価証券 980,000

ⅱ.経過利息の受取り

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 2,000 有価証券利息 2,000

4.×5年12月31日(2回目の利払日)

額面¥1,000,000分を売却していることに注意してください。2回目の利払日には額面金額が¥4,000,000になっているので、これにもとづいて利息を計算します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 12,000 有価証券利息 12,000

※額面¥4,000,000×年利率0.6%×6か月/12か月=¥12,000

5.×6年1月30日(売買目的有価証券の売却)

考え方は×5年10月31日の処理と同じです。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
有価証券売却損
1,951,000
10,000
売買目的有価証券
有価証券利息
1,960,000
1,000

「未収入金」:売却額¥1,950,000(=額面¥2,000,000×@¥97.5/@¥100)+経過利息¥1,000=¥1,951,000

「売買目的有価証券」:額面¥2,000,000×@¥98.0/@¥100=¥1,960,000

「有価証券売却損」:貸借差額

6.×6年3月31日(決算)

【決算整理】

決算時には売買目的有価証券の時価評価を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券 16,000 有価証券評価益 16,000

※額面残高¥2,000,000×(時価@¥98.8ー簿価@¥98.0)/@¥100=¥16,000

また、利払日と決算日がずれていることから有価証券利息の見越計上を行います。計算期間は直近の利払日の翌日(×6年1月1日)から決算日(×6年3月31日)までの3か月分です。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収有価証券利息 3,000 有価証券利息 3,000

※額面¥2,000,000×0.6%×3か月/12か月=¥3,000

【決算振替】

有価証券利息は収益の項目なので、これを損益勘定の貸方へ振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券利息 23,000 損益 23,000

7.×6年4月1日(期首)

期首には未収有価証券利息について再振替仕訳を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券利息 3,000 未収有価証券利息 3,000

英米式決算法による帳簿の締め切り

【売買目的有価証券勘定】

資産の項目である売買目的有価証券勘定は借方残高となります。貸借を一致させるために、貸方の摘要欄に次期繰越と記入し、貸借の差額を金額欄に記入します。また、日付欄には決算日の日付を、仕丁欄にはチェックマークを記入します。最後に合計額を記入し、終了線(二重線)を引いて締め切ります。

開始記入を行う場合は、次期繰越を記入した反対側(借方)の摘要欄に前期繰越と記入し、金額欄に次期繰越額をそのまま記入します。日付欄には決算日の翌日(期首)の日付を、仕丁欄にはチェックマークを記入します。

【有価証券利息勘定】

収益の項目である有価証券利息勘定は貸借の差額を損益勘定の貸方へ振り替えます。最後に合計額を記入し、終了線(二重線)を引いて締め切ります。損益項目は次期へ繰り越すことはしません。




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