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問題4-4:有価証券の売買と端数利息に関する問題



問題

次の資料にもとづいて、【資料5】の決算整理後残高試算表を完成させなさい。なお、当事業年度は×5年4月1日から×6年3月31日までの1年間である。また、以下の取引はすべて当座預金によって行われている。

【資料1】前期末繰越試算表(一部)

前期末繰越試算表

【資料2】期首における売買目的有価証券の内訳は次のとおりであった。

銘  柄 株式数(口数) 単価
A社株式 1,000株 @¥1,200
甲社社債 30,000口 @¥97

※甲社社債は額面@¥100、年利率3.65%、利払日12月末、償還予定日×10年12月31日である。

【資料3】当期における有価証券の売買状況は以下のとおりであった。

日  付 銘  柄 売  買 株式数(口数) 単  価 手数料
5月20日 甲社社債 購 入 20,000口 @¥96 ¥90,000
9月15日 A社株式 購 入 200株 @¥1,220 ¥8,000
12月5日 A社株式 売 却 400株 @¥1,180 ¥15,000
2月22日 甲社社債 売 却 10,000口 @¥98 ¥49,000

(計算上の留意事項等)

  1. 端数利息の計算は日割、その他の利息の計算は月割で行う。
  2. 払出単価の算定は移動平均法によって行う。
  3. 有価証券の売却手数料は支払手数料勘定で処理する。
  4. 売買目的有価証券の簿価と期末時価はすべて一致していた。

【資料4】その他の取引

①×5年6月30日に配当金¥10,000を受け取った。

②×5年12月31日に甲社社債の利息を受け取った。

【資料5】決算整理後残高試算表(一部)

決算整理後残高試算表


※解答・解説はこの下にあります。












解答

答え

決算整理後残高試算表

解説

本問は前期末繰越試算表の金額からスタートするので、期首取引(再振替)、期中取引、決算整理を経て、決算整理後残高試算表を作成します。

なお、本問のような問題の場合、頭の中にタイムテーブルを描いて時系列的に仕訳を考えていくのがコツです。

×5年4月1日(期首)

繰越試算表の未収有価証券利息について再振替仕訳を行います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券利息 73,000 未収有価証券利息 73,000

×5年5月20日(甲社社債の購入)

次回の利払日には当社が1年分の利息をすべて受け取ることになりますが、売主が保有していた期間(直近の利払日の翌日から購入日まで)に係る利息は売主が受け取るべきものです。そこで、社債の購入時にこの期間に係る端数利息を含めた代金を支払います

購入時に支払う端数利息は、売主に帰属する利息を前もってマイナスしておくという意味で有価証券利息勘定の借方に記入します。また、購入手数料は取得原価に含めて処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券
有価証券利息
2,010,000
28,000
当座預金 2,038,000

※取得原価:@¥96×20,000口+手数料¥90,000=¥2,010,000

端数利息は、直近の利払日の翌日(×5年1月1日)から購入日(×5年5月20日)までの140日間で計算します。

額面@¥100×20,000口×3.65%×140日/365日=¥28,000

端数利息のタイムテーブル

×5年6月30日(配当金の受け取り)

配当金を受け取った時は受取配当金勘定(営業外収益)で処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 10,000 受取配当金 10,000

×6年9月15日(A社株式の購入)

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券 252,000 当座預金 252,000

※取得原価:@¥1,220×200株+手数料¥8,000=¥252,000

×5年12月5日(A社株式の売却)

問題の指示にある通り、売却手数料は支払手数料勘定(営業外費用)で処理をします。また、有価証券売却損益の金額は貸借差額で求めます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
支払手数料
有価証券売却損
457,000
15,000
12,000
売買目的有価証券 484,000

移動平均法では単価の異なる同じ銘柄の有価証券を払い出す場合、帳簿価額の合計金額を保有株式数(口数)の合計で割ったものを平均単価として計算します。

平均単価=(期首簿価¥1,200,000+期中取得¥252,000)÷(1,000株+200株)
@¥1,210

この平均単価を使って売買目的有価証券の簿価を計算します。

平均単価@¥1,210×400株=¥484,000

売却代金の受取額は売買目的有価証券の売却代金から売却手数料を控除した金額となります。

@¥1,180×400株ー売却手数料¥15,000=¥457,000

なお、売却手数料は支払手数料勘定で処理する方法のほかに、売却損益に含める(相殺する)方法もあります。

購入時の手数料 売却時の手数料
付随費用として取得原価に含める 支払手数料勘定で処理
売却損益に含める(相殺する)

上の仕訳が難しい人は次のように2つに分解して考えても構いません。

ⅰ.有価証券の売却

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
有価証券売却損
472,000
12,000
売買目的有価証券 484,000

※売却額:@¥1,180×400株=¥472,000

ⅱ.手数料の支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手数料 15,000 当座預金 15,000

×5年12月31日(利払日)

5月20日購入分(20,000口)を含めることを忘れないで下さい。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 182,500 有価証券利息 182,500

※額面@¥100×(30,000口+20,000口)×3.65%=¥182,500

×6年2月22日(甲社社債の売却)

次回の利払日には買主が1年分の利息をすべて受け取ることになりますが、当社が保有していた期間(直近の利払日の翌日から売却日まで)に係る利息は当社が受け取るべきものです。そこで、社債の売却時にこの期間に係る端数利息を含めた代金を受け取ります

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
支払手数料
有価証券売却損
936,300
49,000
4,000
売買目的有価証券
有価証券利息
984,000
5,300

※「当座預金」:@¥98×10,000口+端数利息¥5,300-手数料¥49,000=¥936,300

※「売買目的有価証券」:平均単価@¥98.4×10,000口=¥984,000

※「有価証券売却損」:貸借差額

端数利息は、直近の利払日の翌日(×6年1月1日)から売却日(×6年2月22日)までの53日間で計算します。

額面@¥100×10,000口×3.65%×53日/365日=¥5,300

端数利息のタイムテーブル

売買目的有価証券の簿価は平均単価で計算します。

平均単価=(期首簿価¥2,910,000+期中取得¥2,010,000)÷(30,000口+20,000口)=@¥98.4

上の仕訳が難しい人は次のように3つに分解して考えても構いません。

ⅰ.有価証券の売却

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
有価証券売却損
980,000
4,000
売買目的有価証券 984,000

※売却額:@¥98×10,000口=¥980,000

ⅱ.端数利息の受け取り

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 5,300 有価証券利息 5,300

ⅱ.手数料の支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手数料 49,000 当座預金 49,000

×6年3月31日(決算)

利払日と決算日がずれているので、有価証券利息の見越計上を行います。期間は直近の利払日の翌日(×6年1月1日)から決算日(×6年3月31日)までの3か月です。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収有価証券利息 36,500 有価証券利息 36,500

額面@¥100×(30,000口+20,000口ー10,000口)×3.65%×3か月/12か月=¥36,500




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