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【経費とは?】その種類と仕訳のやり方

重要度★☆☆☆☆ 2級工業簿記無料講座第1章-9のアイキャッチ画像

製造原価のうち、材料費と労務費以外のものがすべて経費です。したがって、その種類は非常にたくさんありますが材料費や労務費ほど難しくありません。試験上の重要性もそれほど高くないので、さらっといきましょう。

1.経費の種類

経費とは

経費とは材料費と労務費以外の原価要素をいいます。

参考として経費となる代表的なものをざっと挙げておきますが、これらを暗記する必要はありません。製造原価のうち材料費と労務費以外のものが経費になるということを知っていれば十分です。

なお、経費も材料費や労務費と同じように、特定の製品の生産に関して直接的に認識されるかどうかによって、直接経費と間接経費に分類することができますが、そのほとんどが間接経費であり、直接経費としては外注加工賃特許権使用料の2つだけ覚えておけば2級の試験上は大丈夫です。

経費 直接経費 外注加工賃(部品の加工や製品の組立などを外部に委託した場合に支払う対価)
特許権使用料(他社の特許を利用する場合に支払う対価)
間接経費 減価償却費(工場の建物や機械などの減価償却費)
修繕費(工場の建物や機械などの修繕費)
賃借料(工場の建物や機械などの賃借料)
保険料(工場の建物や機械などの損害保険料など)
水道光熱費(ガス代、水道代、電気代)
租税公課(固定資産税や印紙税など)
旅費交通費(出張時の旅費など)
通信費(電話代、切手代、はがき代など)
福利費(福利施設負担額。社宅や保養所などの従業員の福利厚生のための施設に要する原価)
厚生費(社員旅行や健康診断など、従業員のための福利厚生のために要する原価)
保管料(材料などを保管する倉庫代など)
棚卸減耗費(減耗した材料などの原価)
雑費(上記以外の経費)

※上の表はあくまで一般的な分類です。例えば、減価償却費であっても特定の製品の生産のみに使用される機械の減価償却費などは直接経費となる場合もあります。

※福利費と厚生費を総称して「福利厚生費」と呼ぶこともあります。

「法定福利費」(社会保険料の会社負担分)は間接労務費となります。紛らわしいので注意してください。

2.経費の処理方法

経費を支払ったときの仕訳

例題1

経費¥1,500を現金で支払った。

経費を支払ったときは、支払額を経費勘定の借方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
経費 1,500 現金 1,500

経費を消費したときの仕訳

例題2

上記の経費のうち、¥200が直接経費である。

直接経費は仕掛品勘定の借方に、間接経費は製造間接費勘定の借方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品 200 経費 1,500
製造間接費 1,300

経費勘定を設けない方法(簡便な方法)

経費の記帳については、経費勘定を設けずに直接、仕掛品勘定および製造間接費勘定へ振り替える方法もあります。

例題3

経費¥1,500(うち¥200が直接経費)を現金で支払った。なお、当工場では経費勘定を設けていない。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品 200 現金 1,500
製造間接費 1,300

3.間接経費の分類

経費は原則として当月の実際発生額をもって計算しますが、その計算方法によって間接経費は次の4つに分類することができます。

①支払経費

支払額または請求額をもって当月の発生額とする経費。例)旅費交通費、通信費など。

②月割経費

月割計算によって当月の発生額を求める経費。例)1年分の減価償却費を12ヶ月で割って、1ヶ月分の金額を求める場合など。

③測定経費

メーターで消費量を測定し、料金表などで当月の発生額を計算する経費。例)ガス代、水道代、電気代など。

④発生経費

当月に生じた額を計上する経費。例)棚卸減耗費など。(※棚卸減耗費は年間の発生額を見積もり、月割りで計算することもありますが、この場合は月割経費ということになります。)

4.まとめ

まとめ
  • 製造原価のうち、材料費と労務費以外のものを経費という。
  • 直接経費の代表的なものとしては外注加工賃と特許権使用料がある。
  • 間接経費は①支払経費、②月割経費、③測定経費、④発生経費の4つに分類できる。
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