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組別総合原価計算とは

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1.組別総合原価計算の基礎知識

これまでは1種類の単一製品しか製造していないケースを前提とした単純総合原価計算を学習してきました。しかし現代の企業においては、単一製品しか製造していないというケースはむしろまれであり、複数の異なる種類の製品を製造販売している企業がほとんどです。

このように、複数の異種製品を製造している場合に用いられるのが組別総合原価計算という方法です。

例えば折り紙で「鶴」と「蛙」を折って(製造して)、それを販売している会社があるとします。赤い紙で「鶴」を、緑の紙で「蛙」を同じ工程(場所)で一人の人が折っていると仮定します。また、製造原価は紙代と折り紙を折っている人の賃金のみと仮定してください。

組別総合原価計算のイメージ

このとき、「鶴」と「蛙」というそれぞれの製品のことを組製品といいます。この組別(製品別)に総合原価計算を行うので、組別総合原価計算というわけです。

2.組別総合原価計算の計算手続き

組別総合原価計算では、次のような手順で完成品原価および月末仕掛品原価を計算していきます。

①製造原価の分類・配分

組別総合原価計算では製造原価を次のように分類し、それぞれの組製品へ配分します。

・組直接費

どの製品のためにかかったのかを特定できる原価。上の例でいうと、紙代が組直接費ということになります。組直接費はどの製品の製造のためにかかったのかが明確にわかるので、その組製品に賦課すればいいだけです。

・組間接費

どの製品のためにかかったのかを特定できない原価。上の例でいうと、折り紙を折っている人の賃金です。

組間接費はそれぞれの組製品に共通して発生するものなので、どの製品の製造のためにいくらかかったのかが明確にわかりません。そこで組間接費については、一定の基準にもとづいて各組製品に配賦します。配賦の計算方法は製造間接費の配賦と同じなので特に問題ないと思います。

組直接費と組間接費のイメージ

②完成品原価および月末仕掛品原価の計算

配分された組直接費・組間接費に基づいて、完成品原価および月末仕掛品原価を計算します。これは、各組製品について今まで学習してきた単純総合原価計算を行えばいいだけです。

それでは次のページで具体的な計算方法を見ていきましょう。

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