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副産物の処理方法

重要度★★★☆☆ 2級工業簿記無料講座第7章-5のアイキャッチ画像

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1.副産物とは?

副産物とは主産物の製造過程から必然的に派生する物品のことをいい、例えば、お酒を製造する場合に出る酒粕、豆腐を製造する場合に出るおから等があります。

企業が本来、生産・販売を意図しているのは主産物の方であって、副産物はいわば”おまけ”に過ぎません。このような”おまけ”にまで、厳格な原価計算を要求するのは非効率であり合理的ではありません。

そこで、副産物については簡便な処理方法が認められているのです。

2.副産物の処理方法

副産物の処理方法については次の2つの方法があります。

①副産物の評価額を主産物の原価から控除する方法

副産物の評価額とは、(そのまま外部に売却できるものについては)その副産物の見積もり売却価額をいいます。

例えば100円のお菓子を買って、それに付いているおまけを10円で友達に売ったとします。すると、実質的にはそのお菓子を90円で買えたことになります。

同じ様に、副産物を売却した分だけ主産物の原価が安く済んだと考えて処理するのがこの方法です。

②副産物を売却したときに営業外収益とする方法

この方法では副産物を生産した時には何ら処理をせず、売却した時点で営業外収益(雑益)として計上します。

日商簿記2級の試験で出題される可能性のあるものは①の方法なので、この方法について具体的な例題を使って計算方法を説明していきたいと思います。

3.副産物があるケースの例題

当工場では、甲製品を大量生産しているが、この生産過程において副産物が生じる。そこで、次の資料に基づいて、甲製品の当月における完成品原価および月末仕掛品原価を求めなさい。

1.生産データ

月初仕掛品  600kg (60%)
当月投入 1,000
1,600kg
月末仕掛品  300 (40%)
副産物  100 (工程の終点で発生)
完成品 1,200kg

( )内は加工進捗度を示す。また、材料は全て始点で投入している。

2.原価データ

直接材料費 加工費
月初仕掛品 ¥144,000 ¥120,000
当月投入 ¥800,000 ¥732,000
¥944,000 ¥852,000

3.副産物は1kgあたり¥150で外部に売却できる見込みである。

4.完成品と月末仕掛品への原価配分は平均法による。

4.例題の解答・解説

①副産物評価額の計算

まず副産物の評価額を計算します。副産物の評価額(見積売却価額)は1kgあたり¥150(資料3)なので、¥15,000(=@¥150×100kg)となります。

②月末仕掛品原価の計算

次に月末仕掛品原価を計算します。本問では平均法を採用しているので平均単価を使って計算します。なお、副産物は終点発生なので加工進捗度100%として考えてください。

直接材料費 ¥944,000÷1,600kg=平均単価@¥590
@¥590×月末仕掛品量300kg=¥177,000
加工費 ¥852,000÷1,420kg(※)=平均単価@¥600
@¥600×月末仕掛品量(完成品換算量)120kg=¥72,000
月末仕掛品原価 直接材料費¥177,000+加工費¥72,000=¥249,000

(※)完成品1,200kg+副産物100kg+月末仕掛品120kg=1,420kg

③完成品原価の計算

最後に、原価合計から副産物の評価額および月末仕掛品原価を差し引いて当月における完成品原価を計算します。

副産物等がないケースでは「平均単価×完成品量」で計算しても構いませんが、副産物等があるケースでは平均法の場合であっても完成品原価は差額で計算するようにしてください

副産物の処理方法

※( )内は完成品換算量を示す。

原価合計 ¥1,796,000(直接材料費¥944,000+加工費¥852,000)
副産物評価額 (-)¥15,000
月末仕掛品原価 (-)¥249,000
完成品原価 ¥1,532,000
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