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割戻と割引

重要度★★★☆☆ 2級商業簿記無料講座第2章-1のアイキャッチ画像

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1.割戻の意味と処理方法

割戻とは?

割戻(わりもどし)とは、一定の期間に多額もしくは多量の取引をした相手に対して行う代金の返戻額等をいいます。3級で学習した返品は、商品に何らかの欠陥や瑕疵などがある場合に行われるのに対して、割戻は取引先に対するサービス的な意味で行われます。

割戻を行ったときの仕訳

割戻の処理方法は返品の場合と全く同じです。すなわち、商品を販売した時や仕入れた時の逆仕訳をすればいだけなので仕訳は問題ないと思います。

例題1

掛けで仕入れた(販売した)商品¥1,000,000について、この金額の5%の割戻を受けた(行なった)。

【仕入側の仕訳】

商品を仕入れたときの逆仕訳によって、割戻による返戻額を仕入および買掛金から控除します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 50,000 仕入 50,000

【販売側の仕訳】

商品を販売したときの逆仕訳によって、割戻による返戻額を売上および売掛金から控除します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上 50,000 売掛金 50,000
割戻のイメージ

2.割引の意味と処理方法

割引とは?

掛けで取引をした場合、現金取引の場合と比べて代金の決済日が遅れることから、その分の利息に相当する金額が代金に含まれていると考えることができます。したがって、予定された決済日よりも早期に決済された場合には、その利息に相当する部分を免除する(免除される)ことがあります。この免除した(された)金額は「売上割引」(「仕入割引」)として処理します。

日常的に使われる「割引」という言葉とは意味が異なるので注意してください。

割引を行ったときの仕訳

割引は利息に相当するものなので営業外損益として処理します。具体的には、「仕入割引」は営業外収益「売上割引」は営業外費用となります。返品や割戻のように「仕入」や「売上」等から控除するのではないということに注意してください。

なお、仕入割引は買掛金等に含まれる利息相当額を免除してもらうわけですから、仕入側にとれば受取利息に相当するものと考えることができます。したがって、「仕入割引」は”仕入”と付いていますが収益であるということになります。

同様に「売上割引」は”売上”と付いていますが費用となります。

例題2

×4年5月20日に、A社はB社に対する買掛金を小切手を振り出して支払った。なお、この買掛金は×4年5月10日に仕入れた商品¥1,000,000に対するもので、仕入日より2週間以内に支払う場合は、代金の3%を割り引くという条件がついていた。

【A社(仕入側)の仕訳】

仕入側は仕入代金の割引分を「仕入割引」で処理します。下の仕訳のように、「仕入割引」は貸方に現れることからも収益(営業外収益)であるということがわかると思います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 1,000,000 当座預金 970,000
仕入割引 30,000

【B社(販売側)の仕訳】

販売側は売上代金の割引分を「売上割引」で処理します。下の仕訳のように、「売上割引」は借方に現れることからも費用(営業外費用)であるということがわかると思います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 970,000 売掛金 1,000,000
売上割引 30,000
割引のイメージ
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