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手形の裏書譲渡、割引、更改

重要度★★★☆☆ 2級商業簿記無料講座第3章-1のアイキャッチ画像

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1.手形の裏書譲渡

手形の裏書譲渡とは?

手形の所持人は、手形の裏面に署名などをすることによって第三者に譲渡することができます。これを手形の裏書譲渡(うらがきじょうと)といいます。

裏書譲渡した場合、手形代金を譲渡した相手側に支払うのは手形の振出人となるので、わざわざ満期日に資金を用意して相手方に支払う必要はなくなるというメリットがあります。

なお、手形を裏書譲渡する側を裏書人(譲渡人)、譲渡される側を被裏書人(譲受人)といいます。

手形の裏書譲渡とは?

裏書譲渡の仕訳

例題1

商品¥100を仕入れ、代金として所有している手形を裏書譲渡した。

【仕入側(裏書人)の仕訳】

3級で学習した通り、受取手形勘定は手形代金を受け取ることができる権利を表します。裏書譲渡によってこの権利が第三者に渡るので、その分の受取手形勘定の金額を減額します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 100 受取手形 100

【販売側(被裏書人)の仕訳】

販売側は手形代金を受け取ることができる権利を取得したわけですから、この権利を受取手形勘定の増加として処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形 100 売上 100

自身が振出した手形の裏書譲渡

上の例題1において、販売側が裏書譲渡によって受け取った手形が、以前に販売側自身が振り出した手形である場合には、受取手形勘定の増加ではなく支払手形勘定の減少として処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手形 100 売上 100

これは以前振り出した手形が自分自身のもとに戻ってくることによって、手形代金を支払う義務が無くなったためです。

自身が振出した手形の裏書譲渡

2.手形の割引

手形の割引とは?

通常、約束手形は満期日が到来しないとその代金を受け取ることができません。しかし所有している手形を銀行にもっていくと、満期日前であっても一定の手数料(割引料)を支払うことで、その手形を買い取ってもらうことができます。これを手形の割引(わりびき)といいます。

手形の割引の処理方法

例題2

額面¥300の手形を取引銀行で割り引き、割引料¥10が差し引かれた残金を当座預金とした。

買い取った手形の代金を銀行が振出人から受け取るのは満期日です。つまり、手形の割引日から満期日までの間、銀行からお金を借りているのと同じことになります。そこで、これに対する利息や手数料を割引料という形で前もって支払います。

この割引料は手形売却損勘定(営業外費用)で処理します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 290 受取手形 300
手形売却損 10

当社が保有している手形は受取手形勘定(資産)で処理しているので、割引によって減少したときはその額面金額を貸方に記入します。そして、額面金額と割引料(手形売却損)との差額が手取額となります。

手形の割引のイメージ

手形売却損の計算方法

手形売却損の金額は問題文で与えられる場合もありますし、自分で計算しなければならない場合もあります。具体例を使って実際に手形売却損を計算してみましょう。

例題3

手持ちの手形¥10,000を取引銀行で割り引き(割引率:年7.3%、割引日数:20日)、割引料が差し引かれた残額を普通預金に預け入れた。

手形売却損の金額は次のように計算します。

手形売却損=手形の額面金額×年割引率×割引日数/365日

あとは上の式に数字を当てはめればいいだけです。

手形売却損=¥10,000×7.3%×20日/365日

よって、手形売却損は¥40となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 9,960 受取手形 10,000
手形売却損 40

なお、手形売却損の金額は日割で計算するほかに月割で計算する場合もあります。その辺は問題の指示に従って計算してください。

3.手形の更改

手形の更改(こうかい)とは、手形の支払人が手形の満期日に資金がないなどの理由のため、手形所持人の承諾を得て、支払期日延長の目的で従来の手形を書き替えることをいいます。

手形の更改に際しては旧手形(従来の支払期日の手形)と新手形(新しい支払期日の手形)を交換するので、(1)旧手形の減少(2)新手形の増加(3)利息の支払い(受け取り)という3つのことを意識して仕訳をするといいでしょう。

なお、このときの利息の処理方法は①現金などで支払う(受取る)方法②新手形の額面金額に含める方法があります。

手形の更改のイメージ

①利息を現金などで支払う(受け取る)方法

例題4

振り出した約束手形¥100,000が本日満期となったが、資金不足のため相手方の承諾を得て、1か月後支払いの新手形に書き替えた。なお、新手形の期日までの利息¥1,000は現金で支払った。

【当社(手形の支払人)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手形 100,000 支払手形 100,000
支払利息 1,000 現金 1,000

借方の「支払手形」は旧手形(の減少)を意味しており、貸方の「支払手形」は新手形(の増加)を意味しています。このように、借方の「支払手形」と貸方の「支払手形」は意味が異なるものなので、相殺せずに必ず両建表示するようにしてください。

利息の支払いに関する処理については特に問題ないと思います。利息の支払額は支払利息勘定(営業外費用)で処理します。

【相手方(手形の受取人)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形 100,000 受取手形 100,000
現金 1,000 受取利息 1,000

借方の「受取手形」は新手形(の増加)を、貸方の「受取手形」は旧手形(の減少)を意味しています。なお、利息の受取額は受取利息勘定(営業外収益)で処理します。

②利息を新手形の額面金額に含める方法

例題5

振り出した約束手形¥100,000が本日満期となったが、資金不足のため相手方の承諾を得て、1か月後支払いの新手形に書き替えた。なお、新手形の期日までの利息¥1,000は新手形の額面金額に含めて処理をする。

【当社(手形の支払人)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手形 100,000 支払手形 101,000
支払利息 1,000

利息を新手形の額面金額に含めるので、利息の分だけ旧手形よりも新手形の額面金額の方が大きくなります。

【相手方(手形の受取人)の仕訳】

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形 101,000 受取手形 100,000
受取利息 1,000
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