犬でもわかる!無料簿記講座のロゴ

端数利息の計算方法と仕訳のやり方

重要度★★★☆☆ 2級商業簿記無料講座第4章-7のアイキャッチ画像

このページはまだリニューアル作業が完了していません。一部で見づらい箇所があります。リニューアル作業が完了するまでもうしばらくお待ちください。

1.端数利息とは?

社債を保有している人は、利払日が到来すると社債券に付いている利札(クーポン)を金融機関に持ち込めば、それと引き換えに利息を受け取ることができます。

例えば、社債の利払日以外の日にAさんからBさんへ社債を売却した場合、次の利払日には社債を保有しているBさんが利息のすべてを受け取るので、Aさんは1円も利息を受け取れないということになります。

しかし、Aさんが社債を保有していた期間に対応する利息はBさんではなくAさんが受け取るべきものです。そこで、あらかじめ社債の売買日に、AさんとBさんとの間で受け取るべき利息の調整を行います。

具体的には、社債の売買日に社債自体の売買価額とは別に、直近の利払日の翌日から売買日までの日数に対応する利息の支払いがBさんからAさんに行われるのです。このような利息を端数利息(はすうりそく)といいます。

端数利息のイメージ

ちなみに、端数利息を含めた価格を利付相場といい、逆に端数利息を含めない価格を裸相場といいます。

2.端数利息の計算方法

端数利息は次のように計算します。

端数利息=社債の額面金額×年利率×経過日数/365日

端数利息の計算では次のことに注意してください。

①経過日数の計算は直近の利払日の翌日から売買日までの期間で計算する。

②端数利息の計算は日割計算で行う。

日数の数え方は「西(2,4)向く(6,9)侍(11)、少の月」と覚えてください。2月、4月、6月、9月、11月が日数の少ない月(2月は28日)となります。

3.端数利息の処理方法

社債などを購入した時の仕訳

例題1

5月15日にA社から短期売買目的で社債(額面:¥1,000,000、利率:年3.65%、利払日:9月末と3月末)を¥100につき¥97で買い入れ、代金は端数利息とともに小切手を振り出して支払った。

次の利払日(9月末)には、当社が利息の全額(6か月分)を受け取ることになりますが、直近の利払日の翌日(4月1日)から売買日(5月15日)までの期間(45日間)はA社が保有していたわけですから、これに対応する期間の利息はA社が受け取るべきものです。

そこで、この期間に係る端数利息を社債の取得日においてA社に支払うことにより調整します。なお、端数利息は有価証券利息勘定で処理をします。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券 970,000 当座預金 974,500
有価証券利息 4,500

端数利息の計算は次のとおりです。日割で計算するということに注意してください。

額面金額×年利率×経過日数/365日
=¥1,000,000×3.65%×45日/365日
¥4,500

次の利払日(9月末)に当社が受け取る利息のうち、当社に帰属しない部分(A社に帰属する利息)をあらかじめマイナスしておくという意味で有価証券利息を借方に計上しておきます。有価証券利息勘定は収益なので借方に計上することに違和感を感じるかもしれませんが、借方残高の状態となるのは次の利払日までの一時的なものなので問題ありません。

端数利息のタイムテーブルと有価証券利息勘定

利払日の仕訳

例題2

9月30日に上記社債の利払日となり、利息を現金で受け取った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 18,250 有価証券利息 18,250

有価証券利息の計算は次のとおりです。通常の利息の計算は月割計算となります。

¥1,000,000×3.65%×6か月/12か月=¥18,250

この時点で「有価証券利息」の金額は¥13,750(=△¥4,500+¥18,250)となり、これが取得日の翌日から利払日までの利息となります。つまり、当社が保有していなかった期間に対応する利息¥4,500が「有価証券利息」から控除されたことになるわけです。

端数利息のタイムテーブルと有価証券利息勘定

売却した時の仕訳

例題3

11月29日にB社に対し上記社債を額面¥100につき¥98ですべて売却し、代金は端数利息とともに現金で受け取った。

次の利払日(3月末)にはB社が利息の全額(6か月分)を受け取ることになりますが、直近の利払日の翌日(10月1日)から売却日(11月29日)までの期間(60日間)は当社が保有していたわけですから、これに対応する期間の利息は当社が受け取るべきものです。

そこで、この期間の端数利息を社債の売却日においてB社から受け取ることにより調整します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 986,000 売買目的有価証券 970,000
有価証券利息 6,000
有価証券売却益 10,000

端数利息の計算は次のとおりです。

額面金額×年利率×経過日数/365日
=¥1,000,000×3.65%×60日/365日
¥6,000

なお、借方の現金勘定の計算は次のとおりです。有価証券売却損益の金額は貸借の差額で計算してください。

¥1,000,000×¥98/¥100+¥6,000(端数利息)
¥986,000

端数利息のタイムテーブルと有価証券利息勘定
コンテンツ

スポンサードリンク