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本支店会計とは?~本支店間の基本的な取引における仕訳のやり方~

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本店と支店は1つの会社ですが、全部まとめて業績を計算すると支店の責任者(支店長など)がどれだけ頑張っているのか、もしくはダメなのかが判断できません。そこで、支店独自の業績を判断できるような方法が必要になるわけです。

1.本支店会計の基礎知識

本支店会計とは

本支店会計とは

会社の規模が大きくなり取引量が増加した場合、支店などを設けて営業活動を行う場合があります。支店などがある場合には、本支店間の取引、あるいは支店相互間の取引が必然的に生じることになりますが、これらの取引を処理するための会計制度が本支店会計です。

支店勘定と本店勘定

支店勘定と本店勘定

本支店間の取引、あるいは支店相互間の取引は企業内部の取引です。それを示すために、本店の総勘定元帳に支店勘定を、また支店の総勘定元帳に本店勘定を設けてこれを処理します。この両勘定は、独立した本店と支店の総勘定元帳を結びつける機能を果たします。

支店独立会計制度とは

本店と支店の帳簿に、それぞれ支店勘定と本店勘定を設けて処理することで、本店と支店が独立した会計単位となり、支店独自の業績を計算・記録し、採算性などを判断することができるというメリットがあります。このような本支店会計の方法を支店独立会計制度といいます。

2.本支店間の取引

本支店間の取引には様々なものがありますが、ここでは基本的な取引として4つの仕訳を見ていきます。このほかの本支店間の取引も同じように考えれば大丈夫です。

現金を送付したときの仕訳

例題1

本店の現金¥3,000を支店に送金し、支店はこれを受け取った。

本店の仕訳

現金を送付することで、本店の「現金」が減少します。これは本支店間の内部取引なので、相手勘定科目は「支店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支店 3,000 現金 3,000

支店の仕訳

現金を受け取ることで、支店の「現金」が増加します。これは本支店間の内部取引なので、相手勘定科目は「本店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 3,000 本店 3,000

本店の買掛金を立替払いしたときの仕訳

例題2

本店の買掛金¥1,000を、支店が現金で立て替えて支払った。

本店の仕訳

支店が立て替えて支払ったので、本店の「買掛金」が減少します。支払ったのは支店なので、相手勘定科目は「支店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 1,000 支店 1,000

支店の仕訳

本店の買掛金を立替払いすることで、支店の「現金」が減少します。これは本店の買掛金なので、相手勘定科目は「本店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
本店 1,000 現金 1,000

費用を立替払いしたときの仕訳

例題3

本店は、支店の営業費¥500を現金で立替払いした。

本店の仕訳

支店の営業費を立替払いすることで、本店の「現金」が減少します。これは支店の営業費なので、相手勘定科目は「支店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支店 500 現金 500

支店の仕訳

支店の「営業費」が増加(発生)します。支払ったのは本店なので、相手勘定科目は「本店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
営業費 500 本店 500

商品を送付したときの仕訳

例題4

本店は、商品¥200(原価)を支店に送付し、支店はこれを受け取った。

本店の仕訳

商品を原価で送付している場合、本店は「仕入」の減少として処理します。相手勘定は「支店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支店 200 仕入 200

支店の仕訳

支店側では、「仕入」の増加(発生)として処理します。相手勘定は「本店」勘定を使います。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 200 本店 200

3.支店勘定と本店勘定の関係性

例題1~4における「支店」勘定と「本店」勘定の記入は次のようになります。

支店勘定と本店勘定の関係性

支店勘定と本店勘定はお互いの債権債務を表す勘定であり、本支店間の貸借関係を処理するものなので、貸借反対に発生し、その残高は貸借逆で必ず一致します

ちなみに、支店勘定と本店勘定のような性質を持つ勘定を「照合勘定」といいます。

4.まとめ

まとめ
  • 本支店間の取引、あるいは支店相互間の取引を処理するための会計制度を本支店会計という。
  • 支店独立会計制度では、本支店間の取引において、本店では支店勘定、支店では本店勘定を用いて処理する。
  • 支店勘定と本店勘定は、それぞれ貸借反対に発生するので、両勘定の残高は貸借反対側で必ず一致する。
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