期末商品の評価2(P/Lの作成)

問題

次の資料を参考に以下の各問いに答えなさい。なお、当期は×8年3月31日を決算日とする1年である。

目標タイム 5分

00:00

【資料】

(1)決算整理前残高試算表(単位:円)

決算整理前残高試算表(一部)
×8年3月31日

繰越商品220,000売上3,500,000
仕入2,300,000

(2)決算整理事項等

期末商品棚卸高
・帳簿棚卸高:2,000個(原価@100円)
・実地棚卸高:1,950個(正味売却価額@94円)

なお、棚卸減耗損と商品評価損は売上原価の内訳項目とする。


【問1】次の損益計算書(売上総利益まで)を完成しなさい。

損益計算書
×7年4月1日から×8年3月31日まで

Ⅰ売上高
Ⅱ売上原価
 1.期首商品棚卸高
 2.当期商品仕入高
  合 計
 3.期末商品棚卸高
  差 引
 4.棚卸減耗損
 5.商品評価損
  売上総利益

【問2】貸借対照表における「商品」の金額を答えなさい。




解答

【問1】の解答

損益計算書
×7年4月1日から×8年3月31日まで

Ⅰ売上高
Ⅱ売上原価3,500,000
 1.期首商品棚卸高220,000
 2.当期商品仕入高2,300,000
  合 計2,520,000
 3.期末商品棚卸高200,000
  差 引2,320,000
 4.棚卸減耗損5,000
 5.商品評価損11,7002,336,700
  売上総利益1,163,300

【問2】の解答

貸借対照表における「商品」の金額:¥183,300

解説

棚卸減耗損・商品評価損等の算定

まず、棚卸減耗損と商品評価損の金額を求めます。次のような図を書いて計算するといいでしょう。

棚卸減耗損と商品評価損の計算
  • 棚卸減耗損:原価@100円×(帳簿棚卸数量2,000個ー実地棚卸数量1,950個)=5,000円
  • 商品評価損:(原価@100円ー正味売却価額@94円)×実地棚卸数量1,950個=11,700円

上図の外枠の面積(原価@100円×帳簿棚卸数量2,000個)が損益計算書の期末商品棚卸高となります。また、左下の長方形の面積(正味売却価額@94円×実地棚卸数量1,950個)が貸借対照表の「商品」の金額となります。

MEMO

貸借対照表の「商品」の金額は、損益計算書の期末商品棚卸高(帳簿棚卸高)から棚卸減耗損および商品評価損を差し引いて計算しても構いません。

決算整理仕訳

売上原価の算定

借方金額貸方金額
仕入220,000繰越商品220,000
繰越商品200,000仕入200,000

棚卸減耗損の計上

借方金額貸方金額
棚卸減耗損5,000繰越商品5,000

商品評価損の計上

借方金額貸方金額
商品評価損11,700繰越商品11,700

棚卸減耗損の仕入勘定(売上原価)への振替

借方金額貸方金額
仕入5,000棚卸減耗損5,000

商品評価損の仕入勘定(売上原価)への振替

借方金額貸方金額
仕入11,700商品評価損11,700

損益計算書の作成

上記以外の損益計算書の各金額の求め方は次のとおりです。

・売上高:前T/B「売上」

・期首商品棚卸高:前T/B「繰越商品」

・当期商品仕入高:前T/B「仕入」

注意

棚卸減耗損および商品評価損は、売上原価の加算項目であるという点に注意してください。