リース会計の問題2(利子抜き法)

問題

次の資料にもとづいて、以下の各問いに答えなさい。なお、当期は×1年4月1日から×2年3月31日までの1年間である。

目標タイム8分

00:00

【資料1】当社がリース取引によって調達している備品の状況

名称リース開始日リース期間リース料支払日年額リース料見積現金
購入価額
備品A×1年 4月1日5年毎年 3月末¥100,000¥440,000
備品B×1年10月1日4年毎年 9月末¥180,000¥660,000

【資料2】リース取引に関する資料

(1)備品Aにかかる取引はファイナンス・リース取引と判定された。また、備品Bにかかるリース取引はオペレーティング・リース取引である。

(2)ファイナンス・リース取引の会計処理は利子抜き法で行う。なお、利息の期間配分は定額法によること。

(3)リース料の支払いは現金による。

(4)リース資産の減価償却は、リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法で行い、間接法で記帳する。


【問1】次の決算整理後残高試算表(単位:円)を完成させなさい。

決算整理後残高試算表(一部)
×2年3月31日

リース資産 リース債務
減価償却費 リース資産減価償却累計額
支払リース料 未払リース料
支払利息 未払利息

【問2】次の貸借対照表(単位:円)を作成しなさい。ただし、リース債務は1年基準によって流動負債と固定負債に区分して表示すること。

貸借対照表(一部)
×2年3月31日

Ⅱ固定資産Ⅰ流動負債
1.有形固定資産 リース債務
 リース資産 未払費用
 減価償却累計額Ⅱ固定負債
 リース債務




解答

決算整理後残高試算表(一部)
×2年3月31日

リース資産440,000リース債務352,000
減価償却費88,000リース資産減価償却累計額88,000
支払リース料90,000未払リース料90,000
支払利息12,000

解説

備品A(ファイナンス・リース取引)

リース開始日(×1年4月1日)

利子抜き法による場合はリース開始時に、利息相当額を含まない金額、すなわち見積現金購入価額をもって「リース資産」および「リース債務」を計上します。

借方金額貸方金額
リース資産440,000リース債務440,000

リース料支払日(×2年3月31日)

リース料に含まれる利息相当額は支払利息で処理をします。また、リース料の支払額から利息分を差し引いた金額をリース債務の返済に充てます。

借方金額貸方金額
リース債務88,000現金100,000
支払利息12,000

支払利息:利息相当額(リース料総額¥500,000ー見積現金購入価額¥440,000)÷5年=¥12,000

リース債務:年額リース料¥100,000ー利息配分額(支払利息)¥12,000=¥88,000

決算日(×2年3月31日)

借方金額貸方金額
減価償却費88,000リース資産減価償却累計額88,000

リース資産¥440,000÷5年=¥88,000

備品B(オペレーティング・リース取引)

オペレーティング・リース取引では、リース料を支払ったときに「支払リース料」を計上します。リース料支払日が9月末なので当期においてリース料の支払いは発生しませんが、リース開始日(×1年10月1日)から決算日(×2年3月31日)までの6か月間の未払分を決算において見越計上します。

借方金額貸方金額
支払リース料90,000未払リース料90,000

¥180,000×6か月/12か月=¥90,000

解答

貸借対照表(一部)
×2年3月31日

Ⅱ固定資産Ⅰ流動負債
1.有形固定資産 リース債務88,000
 リース資産440,000 未払費用90,000
 減価償却累計額88,000Ⅱ固定負債
 リース債務264,000

解説

指示にある通り、1年基準によってリース債務を流動負債と固定負債に区分します。具体的には、リース債務のうち翌期中に返済される金額を流動負債に表示し、それ以外を固定負債に表示します。

流動負債(翌期返済額)

¥88,000

MEMO

定額法では利息の配分額が一定額となるので、リース債務の返済額も一定額となります。

固定負債

後T/B(未返済額)¥352,000ー翌期返済額¥88,000=¥264,000