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【三分法と分記法】仕訳のやり方|日商簿記3級無料講座

日商簿記3級で出題される商品売買の記帳方法には三分法と分記法があります。今回は三分法と分記法による仕訳のやり方や記帳方法について独学者にもわかりやすく解説していきます。

重要度★★★★★ 日商簿記3級無料講座第2章-1のアイキャッチ画像
ボキタロー君の顔(普)

パソコンを現金で買ったら、借方は「備品(資産)の増加」って仕訳するよね?

はい。そうです。

ボキタロー君の顔(普)

でも、商品を仕入れたら借方は「仕入」(費用)ってなるよね?

はい。そうです。

ボキタロー君の顔(普)

商品は資産でしょ?だったら、借方は「商品(資産)の増加」って仕訳してもよくない?

はい。そうです。

ボキタロー君の顔(怒)

「はい。そうです。」しか言ってねぇ!

実は商品を仕入れた際、資産の増加として記帳する方法もあるのです。

ボキタロー君の顔(普)

そうなの?

今回はそんな商品売買の記帳方法について勉強します。商品売買の記帳方法はいくつかありますが、日商簿記3級では三分法と分記法が出題される可能性がありますので、今回はこの2つの方法について勉強していきましょう。

1.三分法による仕訳のやり方

三分法とは?

三分法とは

商品を仕入れたときは原価で仕入勘定の借方に記入し、販売したときは売価で売上勘定の貸方に記入します。また、決算時に売れ残っている商品の原価を繰越商品(くりこししょうひん)勘定へ振り替えます。このような記帳方法を三分法(さんぶんぽう)といいます。

三分法のイメージ

商品売買の処理に関して、仕入勘定、売上勘定、繰越商品勘定の3つに分けて記帳するので「三分法」というわけです。

商品を仕入れたときの仕訳

例題1

商品¥1,000を仕入れ、代金は現金で支払った。なお、記帳方法は三分法によること。

使用する勘定科目

現金、仕入

ヒント

三分法では、商品を仕入れたときは原価で仕入勘定の借方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 1,000 現金 1,000

借方】
「仕入」の増加 仕入勘定の記入場所

【貸方
「現金」の減少 現金勘定の記入場所

商品を販売したときの仕訳

例題2

商品を¥900で販売し、代金は現金で受け取った。なお、記帳方法は三分法によること。

使用する勘定科目

現金、売上

ヒント

三分法では、商品を販売したときは売価で売上勘定の貸方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 900 売上 900

借方】
「現金」の増加 現金勘定の記入場所

【貸方
「売上」の増加 売上勘定の記入場所

決算整理仕訳

決算時には、売れ残っている商品(在庫品)の原価を繰越商品勘定へ振り替える処理をします。

決算時の処理に関してはこちらで説明します。今はスルーしてもらって構いません。


2.分記法による仕訳のやり方

分記法とは?

分記法とは

商品を仕入れたときは原価で商品勘定の借方に記入し、販売したときは原価を商品勘定の貸方に記入するとともに、利益を商品売買益勘定の貸方に記入する方法を分記法(ぶんきほう)といいます。

商品売買の処理に関して、商品の売価を原価(商品勘定)と利益(商品売買益勘定)に分けて記帳するので「分記法」というわけです。

文章を読んでもよくわからないと思いますので、例題を解きながら仕訳を確認しましょう。

商品を仕入れたときの仕訳

例題3

商品¥800を仕入れ、代金は現金で支払った。なお、記帳方法は分記法によること。

使用する勘定科目

現金、商品

ヒント

分記法では、仕入れた商品の原価を商品勘定の借方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品 800 現金 800

借方】
「商品」の増加 商品勘定の記入場所

【貸方
「現金」の減少 現金勘定の記入場所

商品を販売したときの仕訳

例題4

商品(原価¥800)を¥900で販売し、代金は現金で受け取った。なお、記帳方法は分記法によること。

使用する勘定科目

現金、商品、商品売買益

ヒント

分記法では、販売した商品の原価を商品勘定の貸方に記入するとともに、利益を商品売買益勘定の貸方に記入します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 900 商品 800
商品売買益 100

借方】
「現金」の増加 現金勘定の記入場所

【貸方
「商品」の減少 商品勘定の記入場所

「商品売買益」の増加 商品売買益勘定の記入場所

分記法のイメージ

借方の現金勘定は売価、貸方の商品勘定は原価です。つまり、この差額が利益となるので、これを商品売買益勘定で処理します。

3.まとめ

ボキタロー君の顔(普)

ぼくは分記法の方が感覚的にわかりやすい感じがするかなぁ。

ただ分記法では販売に際して、その商品の原価が分からないと処理できないというデメリットがあります。大量の商品を扱う会社では販売の都度、その商品の原価をいちいち調べるのは非常に手間がかかります。

ボキタロー君の顔(普)

なるほど。そりゃそうだ。

このような理由から一般の会社では多くの場合、三分法が採用されています。試験においても重要性が高いのは三分法で、指示がない限り三分法による記帳が前提となっています。なお、当サイトでも特に何も書いていない場合は三分法を前提としていると思ってください。

まとめ
  • 三分法とは、商品を仕入れたときは原価で仕入勘定の借方に記入し、販売したときは売価で売上勘定の貸方に記入する方法である。
  • 分記法とは、商品を仕入れたときは原価で商品勘定の借方に記入し、販売したときは原価を商品勘定の貸方に記入するとともに、利益を商品売買益勘定の貸方に記入する方法である。
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