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【未収入金と未払金】一連の処理方法と仕訳上の注意点

商品以外のものを後払いで売買したときの仕訳のやり方、間違えやすいポイントなどについて独学でもわかりやすく解説していきます。

重要度★★★★★ 日商簿記3級無料講座第5章-2のアイキャッチ画像

次の仕訳を考えてみてください。

例題

営業用の土地¥100,000を購入し、代金は月末に支払うことにした。

ボキタロー君の顔(普)

はい、余裕でした。

仕訳
(借)
土地
100,000
(貸)
買掛金
100,000

不正解です。

ボキタロー君の顔(怒)

なんで!どこが間違ってるのさ?

この場合は「買掛金」ではありません。

ボキタロー君の顔(普)

え?「買掛金」じゃないの?じゃあ何を使えばいいの?

はい。今回は商品以外のものを後払いで売買したときの処理を勉強していきましょう。

1.未収入金と未払金の基礎知識

未収入金・未払金とは?

商品をツケ(後払い)で売買したときは「売掛金」「買掛金」で処理するということは以前学習しました。


しかし、「売掛金」「買掛金」は商品以外のもの(例えば営業で使用する目的の固定資産など)を売買したときには使えません。

未収入金・未払金のイメージ

商品以外のものを後払いで売買したときは未収入金(みしゅうにゅうきん)勘定および未払金(みばらいきん)勘定を使って処理します。

未収入金勘定

商品以外のものを後払いで売った場合は未収入金勘定で処理します。「未収入金」は将来お金を受け取れる(払ってもらえる)という権利なので資産となります。

未収入金勘定の記載場所

未収入金勘定資産(貸借対照表の借方項目)なので、増加すれば借方、減少すれば貸方に記入します。

未払金勘定

商品以外のものを後払いで買った場合は未払金勘定で処理します。「未払金」は将来お金を払わなければならないという義務なので負債となります。

未払金勘定の記載場所

未払金勘定負債(貸借対照表の貸方項目)なので、増加すれば貸方、減少すれば借方に記入します。

2.商品以外のものを後払いで売ったときの仕訳

例題1

営業用の土地¥100,000を¥90,000で売却し、代金は月末に受け取ることにした。

使用する勘定科目

未収入金、土地、固定資産売却損

固定資産の売却についてはこちら。

「売掛金」を使わないように注意しましょう。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 90,000 土地 100,000
固定資産売却損 10,000

借方】
「未収入金」の増加 未収入金勘定の記入場所

「固定資産売却損」の増加 固定資産売却損勘定の記入場所

【貸方
「土地」の減少 土地勘定の記入場所

例題2

上記の土地の代金¥90,000を現金で受け取った。

使用する勘定科目

現金、未収入金

代金を受け取る権利が消滅したので未収入金勘定を減額させます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 90,000 未収入金 90,000

借方】
「現金」の増加 現金勘定の記入場所

【貸方
「未収入金」の減少 未収入金勘定の記入場所

3.商品以外のものを後払いで買ったときの仕訳

例題3

営業用のパソコン¥50,000を購入し、代金は月末に支払うことにした。

使用する勘定科目

備品、未払金

「買掛金」を使わないように注意しましょう。

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 50,000 未払金 50,000

借方】
「備品」の増加 備品勘定の記入場所

【貸方
「未払金」の増加 未払金勘定の記入場所

例題4

上記のパソコンの代金¥50,000を現金で支払った。

使用する勘定科目

現金、未払金

代金を支払う義務が消滅したので未払金勘定を減額させます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払金 50,000 現金 50,000

借方】
「未払金」の減少 未払金勘定の記入場所

【貸方
「現金」の減少 現金勘定の記入場所

4.まとめ

ボキタロー君の顔(普)

なるほど。売掛金と買掛金は商品のときにしか使えないのか。

はい、そうです。商品以外の時は未収入金と未払金を使います。

ボキタロー君の顔(普)

ややこしいなぁ。

簿記の初心者の方は特に間違えやすい論点だと思います。後払いのケースでは必ず商品なのかそれ以外のものなのかをチェックするようにしてください。

ボキタロー君の顔(普)

よーし。試験では絶対間違わないようにするぞ!

まとめ
  • 商品以外のものを後払いで売ったときは「未収入金」で処理する。
  • 「未収入金」は代金を後でもらえる権利なので資産である。したがって増加すれば借方に記入し、減少すれば貸方に記入する。
  • 商品以外のものを後払いで買ったときは「未払金」で処理する。
  • 「未払金」は代金を後で支払う義務なので負債である。したがって増加すれば貸方に記入し、減少すれば借方に記入する。
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