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【仮払金と仮受金】および【受取商品券】

現金などを仮払い・仮受けしたときの仕訳、および商品券で商品を販売したときの仕訳のやり方について独学でもわかりやすく解説していきます。

重要度★★★☆☆ 日商簿記3級無料講座第5章-4のアイキャッチ画像

今回もまたまた問題からです。

ボキタロー君の顔(普)

もういいよ。どうせまた間違えるんでしょ。

例題

従業員に出張旅費の概算額¥1,000を現金で手渡した。

ボキタロー君の顔(普)

う~ん。こうかな?

仕訳
(借)
旅費交通費
1,000
(貸)
現金
1,000

はい、不正解です。

ボキタロー君の顔(困)

やっぱりね。。。

1.仮払金と仮受金の処理方法

仮払金・仮受金とは?

現金等を授受したが処理すべき相手勘定が不明である場合や金額が未確定である場合、その勘定科目や金額が判明するまで仮払金(かりばらいきん)勘定または仮受金(かりうけきん)勘定を使って処理します。

仮払金勘定や仮受金勘定はあくまでも一時的に記帳しておくための勘定科目なので、処理すべき勘定科目や金額が判明した時点で、ただちに適切な勘定へ振り替えます。

仮払金勘定

仮払金勘定は現金等の仮払いなので資産となります。

仮払金勘定の記載場所

仮払金勘定資産(貸借対照表の借方項目)なので、増加すれば借方、減少すれば貸方に記入します。

仮受金勘定

仮受金勘定は現金等の仮受けなので負債となります。

仮受金勘定の記載場所

仮受金勘定負債(貸借対照表の貸方項目)なので、増加すれば貸方、減少すれば借方に記入します。

仮払金の処理方法

現金等を仮払いしたときの仕訳

例題1

従業員に出張旅費の概算額¥10,000を現金で手渡した。

仮払金のイメージ

現金を渡した時点では実際の出張旅費がいくらになるのかまだわかりません。そこで、この金額を一時的に仮払金勘定で処理しておきます。

使用する勘定科目

現金、仮払金

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮払金 10,000 現金 10,000

借方】
「仮払金」の増加 仮払金勘定の記入場所

【貸方
「現金」の減少 現金勘定の記入場所

金額や勘定科目が確定したときの仕訳

例題2

従業員が出張から戻り、旅費として¥8,000使ったとの報告を受け、残金を現金で受け取った。

使用する勘定科目

現金、仮払金、旅費交通費

金額や勘定科目が確定したときに仮払金勘定から該当する科目へ振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
旅費交通費 8,000 仮払金 10,000
現金 2,000

借方】
「旅費交通費」の増加 旅費交通費勘定の記入場所

「現金」の増加 現金勘定の記入場所

【貸方
「仮払金」の減少 仮払金勘定の記入場所

仮受金の処理方法

現金等を仮受けしたときの仕訳

例題3

出張中の従業員から¥5,000の当座預金口座への振込みがあったが、その内容は不明である。

仮受金のイメージ

当座預金口座へ振り込まれた時点では内容が不明なので、どの勘定科目で処理すべきかわかりません。そこで、この金額を一時的に仮受金勘定で処理しておきます。

使用する勘定科目

当座預金、仮受金

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 5,000 仮受金 5,000

借方】
「当座預金」の増加 当座預金勘定の記入場所

【貸方
「仮受金」の増加 仮受金勘定の記入場所

金額や勘定科目が確定したときの仕訳

例題4

従業員が出張から戻り、先の振込みは得意先からの売掛金の回収であることが判明した。

使用する勘定科目

売掛金、仮受金

金額や勘定科目が確定したときに仮受金勘定から該当する科目へ振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受金 5,000 売掛金 5,000

借方】
「仮受金」の減少 仮受金勘定の記入場所

【貸方
「売掛金」の減少 売掛金勘定の記入場所

2.受取商品券の処理方法

受取商品券とは?

商品の代金を信販会社などが発行した商品券で受け取った場合は受取商品券勘定で処理します。受取商品券はあとで信販会社などに代金を請求できる権利なので資産です。

受取商品券勘定の記載場所

受取商品券勘定資産(貸借対照表の借方項目)なので、増加すれば借方、減少すれば貸方に記入します。

受取商品券に関する一連の流れ

受取商品券に関する一連の流れを簡単に説明すると次のようになります。

受取商品券のイメージ1

1商品券の購入

消費者は信販会社などが発行した商品券を購入します。

 
受取商品券のイメージ2

2商品の販売

消費者が商品券で買い物をした場合、その商品券と引き換えに商品を引き渡します。

 
受取商品券のイメージ3

3清算時

後日、商品券の発行元に対して商品券の代金を請求します。

 

受取商品券の処理

商品券と引換えに商品を販売したときの仕訳

例題5

信販会社の発行した商品券と引換えに、商品¥500を販売した。

使用する勘定科目

受取商品券、売上

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取商品券 500 売上 500

借方】
「受取商品券」の増加 受取商品券勘定の記入場所

【貸方
「売上」の増加 売上勘定の記入場所

清算時の仕訳

例題6

後日、信販会社に商品券の代金を請求し、現金で精算された。

使用する勘定科目

現金、受取商品券

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 500 受取商品券 500

借方】
「現金」の増加 現金勘定の記入場所

【貸方
「受取商品券」の減少 受取商品券勘定の記入場所

3.まとめ

ボキタロー君の顔(普)

思ったんだけど、商品券ってなんのメリットがあるの?現金でも同じじゃない?

発行会社は代金を精算するときに手数料を受け取ることができるというメリットがあります。

ボキタロー君の顔(普)

じゃあ得するのは発行会社だけなんだ。

そういうわけではありません。例えば図書券を考えてみてください。図書券は基本的に書店でしか使えないので、書店側からするとお客さんを引き付ける効果などがあるわけです。

ボキタロー君の顔(普)

じゃあ消費者にとっては?

商品券をもらったことがある人は何となくわかると思いますが、現金でもらうよりも相手の心遣いを感じて少しうれしい気持になります。贈り物としては最適です。

ボキタロー君の顔(普)

たしかに使い道は限られるけど現金でもらうよりうれしいかも。

まとめ
  • 現金等を授受したが処理すべき相手勘定が不明である場合や金額が未確定である場合、勘定科目等が分かるまで仮払金勘定(資産)または仮受金勘定(負債)を使って処理する。
  • 処理すべき勘定科目等が判明したときは、仮払金勘定・仮受金勘定から適切な科目へ振り替える。
  • 信販会社などが発行した商品券を受け取ったときは受取商品券勘定(資産)で処理する。
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