仕訳問題集2(商品売買等)




Q.2-01得意先に対する掛代金500円の回収として、振込手数料20円(当社負担)を差し引かれた残額が普通預金口座へ振り込まれた。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
普通預金
資産の増加
480
売掛金
資産の減少
500
支払手数料
費用の増加
20

【ヒント】

①得意先に対する掛代金を回収したので、貸方は売掛金500の減少とします。

②振込手数料は当社負担なので、借方に支払手数料20を記入します。

③貸借の差額が手取額となるので、これを普通預金の増加とします。


Q.2-02品違いのため、掛けで仕入れた商品のうち300円を返品した。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
買掛金
負債の減少
300
仕入
費用の減少
300

【ヒント】

①商品を返品したときは、商品を仕入れたとき(仕入300/買掛金300)の貸借逆の仕訳をしてこれを取り消します。


Q.2-03品違いにより、掛けで販売した商品のうち1,000円(原価800円)の返品を受けたため、掛代金から差し引いた。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
売上
収益の減少
1,000
売掛金
資産の減少
1,000

【ヒント】

①商品の返品を受けたときは、商品を販売したとき(売掛金1,000/売上1,000)の貸借逆の仕訳をしてこれを取り消します。


Q.2-04商品900円を掛けで仕入れ、この引取運賃100円(当社負担)は小切手を振り出して支払った。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
仕入
費用の増加
1,000
買掛金
負債の増加
900
当座預金
資産の減少
100

【ヒント】

①商品を掛けで仕入れたので、貸方は買掛金900の増加とします。

②引取運賃は小切手を振り出して支払ったので、貸方は当座預金100の減少とします。

③当社負担の仕入諸掛は仕入原価に含めるので、借方の仕入は貸方の合計額となります。


Q.2-05商品900円を掛けで仕入れ、この引取運賃100円(相手負担)は現金で支払った。付随費用の処理については買掛金を減額しない方法によること。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
仕入
費用の増加
900
買掛金
負債の増加
900
立替金
資産の増加
100
現金
資産の減少
100

【ヒント】

①商品を掛けで仕入れたので、貸方は買掛金900の増加とします。

②引取運賃は現金で支払ったので、貸方は現金100の減少とします。

③「付随費用の処理については買掛金を減額しない方法によること」とあるので、相手負担の仕入諸掛は資産の立替金で処理します。なお、このほかに買掛金と相殺する方法もあります。その場合の仕訳は次の通りです。

借方金額貸方金額
仕入
費用の増加
900
買掛金
負債の増加
800
現金
資産の減少
100

Q.2-06商品を650円で販売し、送料50円を加えた合計額を掛けとした。これと同時に配送業者へ商品を引き渡し、送料の50円は現金で支払った。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
売掛金
資産の増加
700
売上
収益の増加
700
発送費
費用の増加
50
現金
資産の減少
50

【ヒント】

①指示にある通り、商品代金に送料を加えた金額700を売掛金として計上します。

売上の金額は、商品の販売に係る受取額の総額(商品代金650円+送料50円)で計上します。

③送料を配送業者に支払ったときは発送費で処理をします。


Q.2-07商品500円を仕入れ、代金のうち200円は掛けとし、残額は約束手形を振り出して渡した。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
仕入
費用の増加
500
買掛金
負債の増加
200
支払手形
負債の増加
300

【ヒント】

①商品を仕入れたので、借方は仕入500の増加です。

②代金のうち200円は掛けなので、貸方は買掛金200の増加となります。

③残額は約束手形を振り出して支払ったので、貸借の差額を支払手形の増加とします。


Q.2-08Q.2-07の手形代金を当座預金から支払った。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
支払手形
負債の減少
300
当座預金
資産の減少
300

【ヒント】

①支払手形の代金を支払ったので、借方は支払手形300の減少とします。

②当座預金から支払ったので、貸方は当座預金の減少です。


Q.2-09得意先に対する掛代金700円について、約束手形を受け取って回収した。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
受取手形
資産の増加
700
売掛金
資産の減少
700

【ヒント】

①約束手形を受け取ったので、借方は受取手形の増加です。

②得意先に対する掛代金の回収なので、貸方は売掛金の減少となります。


Q2-10当社は仕入先A社に対する買掛金200円の支払いを電子債権記録機関で行うため、取引銀行を通じて債務200円の発生記録を行った。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
買掛金
負債の減少
200
電子記録債務
負債の増加
200

【ヒント】

①債務の発生記録を行なったので、貸方は電子記録債務の増加とします。

②買掛金が電子記録債務に変わったので、借方は買掛金の減少です。


Q.2-11Q.2-10の電子記録債務200円について、取引銀行の当座預金口座からA社の取引銀行の当座預金口座に払込まれた。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
電子記録債務
負債の減少
200
当座預金
資産の減少
200

【ヒント】

①電子記録債務を支払ったので、借方は電子記録債務の減少とします。

②当座預金口座から支払ったので、貸方は当座預金の減少です。


Q.2-12当社は得意先甲社に対する売掛金300円について、同社の承諾を得て電子記録債権の発生を登録した。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
電子記録債権
資産の増加
300
売掛金
資産の減少
300

【ヒント】

①債権の発生記録を行なったので、借方は電子記録債権の増加とします。

②売掛金が電子記録債権に変わったので、貸方は売掛金の減少となります。


Q.2-13商品1,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社へのクレジット手数料(100円)は販売時に計上する。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
支払手数料
費用の増加
100
売上
収益の増加
1,000
クレジット売掛金
資産の増加
900

【ヒント】

①商品を販売したので、貸方は売上1,000の増加となります。

②手数料100は販売時に計上するので、これを借方に支払手数料として記入します。

②手数料を差し引いた金額(貸借の差額)をクレジット売掛金とします。


Q.2-14Q.2-13のクレジット売掛金の代金が普通預金口座に振り込まれた。

借方科目金額貸方科目金額
借方金額貸方金額
普通預金
資産の増加
900
クレジット売掛金
資産の減少
900

【ヒント】

①クレジット売掛金の代金900が入金されたので、貸方をクレジット売掛金の減少とします。

②普通預金口座に振り込まれたので、借方は普通預金の増加となります。