問題
以下の【問1】および【問2】に答えなさい。
目標タイム 1分30秒
00:00
【問1】次の一連の取引について仕訳しなさい。
- 月末に現金の帳簿残高と実際有高を照合したところ、実際有高が¥3,800だけ超過していたので、これを現金過不足として処理した。
- 決算にあたり、1.の超過分のうち¥3,200は受取利息の記帳漏れであることが判明したが、残額については原因が判明しなかったため、雑損または雑益に振り替える。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | ||||
2 | ||||
【問2】次の取引について仕訳しなさい。
決算にあたり、現金の帳簿残高と実際有高を照合したところ、実際有高が¥4,700だけ不足していた。この原因を調査したところ、営業費の支払額¥33,000を¥30,000と誤って記入していたことが判明したが、残額については原因が判明しなかったため、雑損または雑益に振り替える。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 現金 | 3,800 | 現金過不足 | 3,800 |
2 | 現金過不足 | 3,800 | 受取利息 | 3,200 |
雑益 | 600 |
解説
①「実際有高が¥3,800だけ超過していた」ということは、帳簿の金額が¥3,800少ないということなので、実際の金額に修正するために「現金」を増やします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 3,800 |
②次に、その相手勘定を「現金過不足」とします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 3,800 | 現金過不足 | 3,800 |
①まず、貸方の現金過不足¥3,800をゼロにするため、借方にこれを記入します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金過不足 | 3,800 |
現金過不足勘定は決算において、その全額が他の勘定へ振り替えられるため、残高はゼロとなります。
②次に、原因が判明したものを記入します。「¥3,200は受取利息の記帳漏れ」なので、受取利息¥3,200を追加で記入します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金過不足 | 3,800 | 受取利息 | 3,200 |
③最後に、貸借の差額で雑損または雑益を計算します。本問では貸方に差額が出るので収益の「雑益」となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金過不足 | 3,800 | 受取利息 | 3,200 |
雑益 | 600 |
なお、2.の仕訳は次のように分けることができます。本問の場合、原因判明時と決算時が同じタイミングなので、下の2つの仕訳を合算したものが2.の仕訳となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金過不足 | 3,200 | 受取利息 | 3,200 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金過不足 | 600 | 雑益 | 600 |
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
営業費 | 3,000 | 現金 | 4,700 |
雑損 | 1,700 |
解説
①「実際有高が¥4,700だけ不足している」ということは帳簿の金額が¥4,700過剰であるということです。そこでまず、現金の帳簿残高を実際有高に修正するため、帳簿残高を¥4,700減らします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 4,700 |
②次に、原因が判明したものを記入します。「営業費の支払額¥33,000を¥30,000と誤って記入していた」ということは、営業費を¥3,000少なく記入していたということなので、これを追加で記入します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
営業費 | 3,000 | 現金 | 4,700 |
③最後に、貸借の差額で雑損または雑益を計算します。本問では借方に差額が出るので費用の「雑損」となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
営業費 | 3,000 | 現金 | 4,700 |
雑損 | 1,700 |
なお、次の3つに分けて考えることもできます。本問の場合、過不足判明時と原因判明時と決算時が同じタイミングなので、下の3つの仕訳を合算したものが答えの仕訳となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 4,700 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
営業費 | 3,000 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
雑損 | 1,700 |